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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2013年07月23日

猫好きの多い町

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 下町路地に、夕涼み猫が多い季節。先週の京島商店街に引き続き、今週は、葛飾区立石駅前商店街の夕涼み猫たちのご紹介です。
 
 京成線立石駅前は、昭和の面影が色濃く残る、下町ちゅうの下町。大好きでよく行く町です。なんといっても、この町は猫がいっぱい。アーケードのある駅前商店街は、昔ながらの個人商店が軒を並べていて、商店街の猫好きの方々が猫のお世話をなさっています。この猫日記でも、「寒空の下、心が暖まった話」や「カケちゃんのこと」でご紹介した商店街です。

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 おもちゃ屋さん丸吉さんの店先で、きょうも子どもたちに可愛がられているのは、看板猫のナツキチくん。推定年齢15~6歳とのことですが、営業力バツグンで、店先で毎日頑張ってます。人なつこいので、この名前がついたナツキチくん、おさわりさせ放題のフレンドリーさで、ナッちゃんファンが、次々にやってきて撫でていきます。

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 ナッちゃんは、猫たちにも人気者で、ナッちゃんにすりすりしにくる猫の多いこと。肉屋のキンちゃんなぞは、自宅に一日に一遍帰るだけで、あとは大好きなナッちゃんのそば。男同士なんですけどね。
 
 丸吉さんわきの路地にいると、ほんとうに次からつぎへと、通りかかる人が猫たちを撫でたり、話しかけたり、笑いかけたり...猫好き度がなんとも高い町。 子どもたちもお母さんも、おじさんもおばさんも、おじいさんもおばあさんも、若者も、宅配中のひとも、酔っ払いも!
 
 「商店街にも、猫嫌いはいるでしょう?」と、丸吉玩具店のハルミさんに聞いてみましたら・・・・。
 「そりゃあ、いるでしょうね。でも、うちも、となりの花屋さんも和菓子屋さんも、そこの化粧品屋さんも靴屋さんも喫茶店ルミエールさんも洋品店さんも、うらのスナックユキさんも、みーんな猫好きだから、みんなで商店街の猫たちの面倒みているの。この商店街で、猫が嫌いなんて言ったら、みんなの話題に入っていけないわよ!」とのことでした。
 
 丸吉さんには、ナツキチのほか、ジュンペイ、テツ、サンペイ、カケがいます。みんな元ノラや捨てられてた猫ばかり。そのほか、みんなで面倒を見ている町猫もたくさん(商店街のカンパで手術ずみ)。

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 半身不随のテツくんも、こうしてときどき路地で夕涼み。テツくんは、チビノラのとき、きょうだいの中で1匹だけ歩きにくそうだってのを、外で生きるのは大変だと、ハルミさんのお母さんが連れてきました。もう19歳を超えているそうですが、澄んだ瞳がとても綺麗。自力で排泄できないテツくんを丸吉さんがどんなに可愛がって育てたか、よくわかります。

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 路地の奥で、大の字になって夕涼みちゅうは、カケちゃん。公園に捨てられていた猫で、やってきてから長いこと 、みんなに雌猫と思われていたのですが、去年、獣医さんで雄猫と判定。噛みつき癖のある雌猫、というイメージが一変、今では、案外穏やかな雄猫という評価に。このポーズをみたら、やっぱり雌猫ではないでしょう(笑)。通りがかった人も「よくまあ道の上でこんな格好でくつろげるもんだ」とあきれ顔でした。

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 不敵な顔で夕涼みしているのは、アメショーのサンペイくん。公園に捨てられていた時、公園の消火器を倒して、頭だけかくしてビビってたことは、内緒にしとくね。きっと、捨てられるまでは、外の世界を知らない子だったのでしょう。サンペイくん、またベロをしまい忘れてるよ! だから、ろっちさんのブログで、「アホのサンペイ」ってからかわれるんだよ~  ちなみにこのサンペイくん、「ジブリの猫バスにそっくり」と、人気急上昇中です。
 店の中では、ジュンペイくんが、レジ横の、お気に入りの埼玉きゅうりベッドで、扇風機を独り占めで、大あくび。夏休みだから、忙しくなるといいね。

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 店のわきでは、ナツキチくんが、また女の子に撫でてもらっています。いい町です。さて、のどがかわいたので、猫好きご夫妻の喫茶店カフェ・ルミエールへ。この店は、映画「間宮兄弟」のロケにも使われた、昔ながらの町の喫茶店。飼い猫シーちゃんことシズコちゃんが、気が向くと店内にいて、相手をしてくれます。

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この町では、猫たちも、住民のひとりなのです。


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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」を連載中。

カテゴリ: 道ばた猫日記
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みにゃさまのコメント

書き忘れたこと。サンペイくんは、持病があって、毎朝お口に注入式のお薬を飲むのですが、お薬が冷蔵庫から取り出されるとき、冷蔵庫のすぐそばで口を開けて待っているのだそうです。アホじゃないよね。
でも、ナツキチくんが風邪をひいて、そのお薬を取り出した時、ナツキチの隣で自分も(風邪ひいてないのに)口を開けて待っていたそうです。やっぱりアホ?(笑)。

by 道ばた猫 2013-07-23 14:57

ネコたちが自由に安心して暮らせる町って良いですね

by レオ 2013-07-23 20:13

この街の人達と猫たちがお互いにお互いを必要としてるんですね♪猫好きに悪い人はいません・・。

by りんりん 2013-07-23 21:01

なんだか「ほんわか」した気分になりました

by sheep 2013-07-23 22:05

いつも 猫と人が仲良く暮らしている街や風景を紹介してくださって ありがとうございます~☆

辛いニュースが多い中で このブログにくると、世の中捨てたものじゃないな~と、なごみます♪

いつか、訪ねてみたい街・・・わたしも 頑張らなくちゃ!

道ばた猫さん、 このブログは わたしの オアシスですよ~☆

by ruineko 2013-07-24 11:07

何だかホッとします。日本って国が動物に優しい国になって欲しいな…
このブログ、本当にオアシスですね。

by エムティフィリックス 2013-07-24 19:58

いいですね~。
私もそんな街に住みたい。

by しのりゅう 2013-07-26 19:09

>レオさん、りんりんさんさん、sheepさん、ruinekoさん、エムティフィリックスさん、しのりゅうさん。

 日ごろから近隣の人たちが仲良くしていたら、猫好き対猫嫌いという構図にはなりにくいですよね~ 夕涼み猫は、町の風物詩。どうか消えないでほしいですね!

by 道ばた猫 2013-07-29 15:03

アホじゃないです!お利口さんです!笑

…いや、アホかも。

by 名無し 2013-08-03 13:39

テツくん亡くなってしまったそうですね(/ _ ; )
皆さんに愛されて、下半身不随でも、いい猫生だったのだと思います。

by akiko 2013-08-04 21:30

>akikoさん
>みなさま

 テツくんは8月4日日曜の昼に、天国へいきました。この猫日記の夕涼み写真を撮った7月15日には、元気そうだったのですが…。高齢なので、心臓も寿命だったのではないでしょうか。亡くなる2日前には、丸吉さんに抱っこされて顔をみせてくれました。「弱っているのに、お店に出たがるの」と、丸吉さんは言ってました。最後まで、大好きな立石駅前商店街の猫でいたかったんだとおもいます。
 みごとな一生、みごとな最期でした。
 澄んだ瞳の、気高く賢い猫、テツくん、これまでありがとう。やすらかに。

by 道ばた猫 2013-08-05 11:31

幸せな猫ちゃん達、皆さんが可愛がってるのが伝わります。私の地域も、こんな光景があればいいのに。と羨ましい限りです。

by non・no 2013-08-13 09:09