今年も終わろうとしています。
玲子さんちの2階の保護子猫部屋では、窓ガラスから差し込むあたたかな陽を浴びて猫たちが、きょうもまったり。
そのなかに、キジ白の美少年が1匹。7ヵ月のココくんです。
8月の当ブログ「
小さな命をあきらめない」で、この部屋を紹介したときにちらっと写真で登場した子ですが、あの後、ココくんは難病のFIP(猫伝染性腹膜炎)を発症。長い治療に入りました。
これは、かなりつらそうだったとき。
ココくんは、たくさんの人の応援を得て最新の治療を始めます。
入院ののち、84日間のお薬を飲み続け、今月半ば、投薬終了後の1ヵ月検診を受診。結果は極めて良好! 来年2月投薬3ヵ月後の検診で何事もなければ、晴れて「寛解」ということになります。
遊び盛りの数カ月、ココくん、ほんとうによくがんばりました!
7ヵ月にして、すでに何かを悟り、明日を信じる綺麗な目をしています。
いまは、ストレスのない日々が肝心。でも、遊び盛り。
投薬中からそんなココくんのよき遊び相手をしてくれたのが、この黒猫さん。
そう、今年5月の当ブログ「
虐待から生還したいっちゃん」でした。
いっちゃんは、壮絶な虐待を受けて満身創痍、脚はヨロヨロですが、玲子さんのもとにやってくる子猫たちが卒業するまで、やさしく面倒をみます。
5月の取材時に面倒を見ていたミアちゃんは、今はすっかり大きくなって、この前、飼い主の寛ちゃんと一緒に会いに来たそうですが、大きくなったミアちゃんに、いっちゃんはタジタジだったそう(笑)。
2階の真ん中の広いいっちゃん部屋から、両隣の子猫部屋に出張していくのが日課の子猫限定保育士いっちゃんです。
おや、いっちゃんの部屋で、大きな猫さんがくつろいでいます。
おっぽくんではないですか。
5月に来た時、1階で暮らす白猫玉三郎くんの写真を撮っていた時、外から興味深げにのぞいていた子です。
飼い主緊急入院で外暮らしを余儀なくされ、玲子さんが庭にねぐらと食事を提供していたのでしたが、飼い主は戻らず、寒波が来る前に、いっちゃんのお部屋を間借りすることになったのでした。
いっちゃんは、とてもナイーブな猫さんなので、子猫が来ると元気になり、仲良しの子猫が卒業すると、ちょっと食欲を無くすという繰り返し。今回も大人猫の急な同居で、食欲がいったん落ちたとか。でも、おっぽくん、なかなか気のいい猫のようだから、しばらくお願いね。(おっぽくんは、今後の譲渡会に参加するそうです)
「わかったわ」と言ってくれたいっちゃん。
それにしても、玲子さんちには、今年何匹の子猫がやってきたのでしょう。
10月の十五夜の夜に生まれたてを拾われた月ちゃんや、
同じく生まれたてを道ばたで拾われた秋ちゃんなど。
なんと、今年やってきた子猫は、39匹ですって!
いっちゃんやココくんのように懸命に前を向いて生きている子たちや、小さな命をあきらめない玲子さんたち個人ボランティアの方々にパワーをもらって、来年も、猫と人のあたたかな物語をお伝えしていきます。
皆さんも、よいお年をお迎えください。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。

『
猫は奇跡』
"ふつうの猫"たちが起こした奇跡の実話17選

『
猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを

『
寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。

『
猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。

『
里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。

『
しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化!

『
いつもそばにいる猫』
描き下ろし猫スタンプが登場。猫たちがあなたのトークルームに寄り添います!
写真
道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
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難病を克服したココくん、今や哲学者の雰囲気。いっちゃんは過去のつらさを乗り越えて恩返しの日々、子猫ちゃんたちにさぞかし深い愛情を注いでいることだろう。おかっぱくん、外から眺めていた様子を見ると奥ゆかしい性格の様子、いいお宅に受け入れられますように。それにしても玲子さんほか皆様のご尽力にはただただ頭が下がる、84日間の投薬、39匹の世話など、そのたいへんさは想像を絶する。皆々様に良い年が訪れ、また、愛に満ちた日々が続きますように。
by Y,M 2025-12-30 13:04
2025年が終わろうとしています。
嬉しいことと辛いことがあった1年でした。どちらかといえば、辛いことが多くて…
でも、猫さんたちにどれだけ助けられたことか!
茉莉子さんのこのブログも、私には、暖かい気持ちをくださいました。ありがとうございます。一生懸命ただ生きることに立ち向かう猫さんたちに、教えてもらうことだらけです。
来年は、いい年になるといいな~
by ちぃ 2025-12-30 19:08
ココくんFIP寛解までもう少し頑張ってね!
いっちゃんの優しさも相変わらず、本当に素敵なシェルターです。
昨年は暖かい猫記事をありがとうございました。
本年もちょっと切ないけれど、とても暖かいお話をよろしくお願いいたします。
by ヤンヤン 2026-01-02 09:38
『明日を信じる綺麗な目』
なんて素敵な表現でしょう…!
私もそんな目になれるような生き方をしたいです。
そしてネコさん達にそんな目になってもらえるように、今年も微力ですが共に生きていこうと思いますo(^o^)o
佐竹さん、今年も切なくて温かくて元気の出る記事を楽しみにしています♪
by ぴっころ 2026-01-06 14:18
>Y・Mさん
ココ君もいっちゃんも保護猫たちも、元気にお正月を過ごしたようです。
玲子さんち発のあったかな物語を、今年もいくつかご紹介できたらうれしいです。
by 道ばた猫 2026-01-07 13:01
>ちぃさん
人間の仕打ちも病も運命も恨むことなく、ひたすら前を向いて生きている猫たちには、私もほんとうに学ぶこといっぱいです。よい一年になりますよう!
by 道ばた猫 2026-01-07 13:04
>ヤンヤンさん
保護猫には切なさが付きまといますが、それを吹き飛ばす暖かい記事を今年もご紹介していきたいです。
今年もよろしく!
by 道ばた猫 2026-01-07 13:06