[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

先週の農場猫チャーリーちゃんの取材のとき、「所長さんのうちにも猫がいる」と聞きました。なんでも、猫が大嫌いだったのに、今は3匹いるのだとか。
それで、「おかげさま農場」の所長さんである高柳家を訪問すると......。



ルナちゃんが、ドアの内側でお外に出たがっていました。



去年の夏生まれですから、まだ5ヵ月ちょっと。
はにかんだようなあどけない上目遣いがキュートです。



ルナちゃんは、さっきまでお父さんのお膝の上にいたのです。
「猫ってのは、図々しいね。すぐ乗ってきて、下りないんだ」とお父さん。
この地で有機農法を始め、仲間と共に頑張ってきた高柳さんにとっては、畑を荒らす野良猫は天敵のようなもの。見れば、荒っぽく追い払っていたといいます。何年か前までは。
それが、3匹の飼い主さん。2匹は元ノラで、3匹目のルナちゃんはノラ母さんから生まれた子です。
家中を探してくださったのですが、なんせ広大な敷地の農家さん。先住猫のちゃもちゃんと、ルナ母さんのくりちゃんは見当たらず、ご両親と共に農業をなさっているあゆみさんから、弟の武治さん撮影の以下の3枚の写真をお借りしました。



8～9年前に家に入り込んできた先住のちゃもちゃん。カッコいい風貌ですね！
ノラ母さんが納屋で産んで、子猫1匹でいたところを、台湾から来た農業体験の若い子たちが、滞在中に手なづけました。段々家に入りたがるようになり、最初は「ダメだ！」と言っていたお父さん、「まあ、夜だけならいいか」となり、気がつけば家猫に。
お父さんと同じく猫が好きでもなかったお母さんも、猫を肩に乗せて農作業する風景も。



（あゆみさん提供）
去年の8月には、ノラだったくりちゃんが、やはり農小屋で子猫5匹を産みました。
1匹はなくなってしまいましたが、3匹はもらわれていき、ルナちゃんとお母さんは、高柳家の家猫に。



（あゆみさん提供）
小さなうちはお母さんとそっくりでしたが、そのうち長毛で色も濃くなっていったルナちゃんでした。



「ほんとに猫は、図々しいね」と言いながら、その撫で方は......（笑）。



畑続きの広い庭をルナちゃんが案内してくれました。ときどき振りかえって「にゃっ」



土も草も風も春の匂いがするね。



話しかけるたび、振り向いて「にゃっ」



まだ5ヵ月ちょっとのルナちゃん、これからもっともっとゴージャスになるのかな。お日様いっぱい浴びて、穏やかでやさしい子になることでしょう。



「お父さんたちは、農薬いっさい使わず、朝から夕方まで畑でせっせとおいしい野菜を作ってるの」



農家の子らしく、農具がとても似合うルナちゃんです。



桜が咲くころ、また写真を撮らせてね、と、ルナちゃんと約束しました。



散歩を終えておうちに入ったルナちゃん。大好きなお父さんの膝の上で、大あくび。
「いつもこうやって下りないんだよ。図々しいな」
「それは、たまりませんね」
「......うん」
思わず、本音がポロリと出てしまったお父さんでした。

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