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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2021年12月01日

「特定非営利活動法人一匹でも犬・ねこを救う会」さまの活動レポート(2020年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 長野県上田市周辺、東信地区

ご覧くださり、ありがとうございます。
毎年多大なご支援をいただき、この活動を続けることができています。皆様に感謝申し上げます。

今回は、「小さなSOSも見逃さない社会へ!!」 地域の行政(市・保健所・愛護センター)、社会福祉協議会(社協)、民生委員、地域住民が「多機関連携」をとった、全国のモデルケースともなりうる2つの案件です。エピソード2では、国の重層的支援体制整備事業についてもふれています。

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エピソード1

『東御市のケースワーカーの◯◯です。ご無沙汰しております。
福祉のご支援が必要とされるご家族で、そこに多頭の猫や犬を飼育しており、このままでは、人もペットも適正な生活が困難になってしまう。相談にのって頂けませんか?』
以前お世話になったケースワーカーさんからお電話を頂きました。
そこで、「福祉担当者・保健所・市町村担当者 全ての皆さんと一緒に対応したい」とお願いし、各機関の担当者さんと共にご家族を訪問させて頂きました。

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生活就労支援センターまいさぽ(以下、マイサポ)の担当者さんがお声かけをして下さり、地域住民の方、民生委員さんにも協力をお願いし、宅内やその付近の清掃が既に行われておりました。
猫たちの状態も心配していた程、悪くありません。
大切に飼育しているのですが、不妊手術等がされておらず数が増えてしまっていました。
ご家族、そしてそこにいる動物の事を考え 双方がこの先幸せに、快適に過ごせるように各担当者が、どうサポートし、支援をして行くか意見を出し合いました。

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孤立してしまっている方や福祉の支援、サポートが必要とされるご家族やご本人からは、SOSが発信されないケースが殆どです。近隣から市町村、行政に寄せられる情報で初めて分かる事も多いと思います。
今回のSOSは、ご家族の子供さんからでした。ケースワーカーさんが耳を傾け、拾い上げて下さったおかげで対策が可能となりました。GWのお休み中にも関わらず、東御市生活環境課、マイサポ東御市のそれぞれ担当者の立ち会いのもと、猫たちは一斉に不妊化し、医療が必要な猫は医療を受けました。
当初は全頭殺処分希望だった他の案件でも、このような「多機関連携」により相談者の気持ちが前向きになり、環境を整えて大切に飼育していこう、地域の方とも関わり、落ち着いたら仕事に就こうという変化をもたらす効果がありました。
(多機関連携 東御市 期間中3件 36頭 手術済み)

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エピソード2  

重層的支援体制整備事業を利用している小海町での案件です。

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佐久保健所から同行依頼を受け、相談者宅内と外の猫さんが増えてしまい、自身では解決できない案件でした。小海町生活環境課・福祉課・社協・高齢者福祉課の方々と一緒に片付け・清掃をしました。

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中外の猫さんの全頭手術(13頭)も完了しました。
清潔なお部屋を用意して頂き、トイレやトイレ砂の支援をしました。

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飼い主さんの言葉を紹介させて頂きます。
『私のような人、いると思うんです。助けてあげて欲しいです。
自分からはなかなか 助けてとは言えないです。小海町役場の皆さんや、保健所さん、手術に来て下さった先生、皆さんに感謝しています。自分では全てはできなかったと思います。
清潔な部屋、清潔なトイレで猫たちもとても嬉しそうです。』

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実は小海町の居住支援・包括的重層支援サービス利用申請には「動物多頭」も入っています。
こういった包括的支援が各市町村でできたら、、多機関との連携もスムーズになります。
重層的支援体制整備事業について

今回、東御市・小海町 素晴らしい協働が出来たこと私どもにとっても学びとなりました。今後もしっかり多方面と連携をとり、この先もこのような相談が増える事も踏まえ、共に関わって行きたいと思います。
人が幸せに過ごせなければそこにいる動物たちも幸せにはなれません。
小さなSOSも見逃さない。
大事になる前に対策を、、。

多頭飼育対策のガイドラインは環境省のみならず、厚生労働省からも出されております。


<ご支援くださっているみなさまへ>

全国のみなさん、長文をご覧くださり、ありがとうございました。
共に活動しているような気持ちでご支援をありがたく受け取らせていただいています。

前回の報告からますます前に進み、このような協働ができるようになりました。私たちは動物を助けたい一心で活動をしていますが、それが人助けに昇華していることで、各方面からも信頼をいただけるようになってまいりました。これからも皆さんからの応援を真摯に受け止め、活動を続けてまいります。ありがとうございました。

特定非営利活動法人 一匹でも犬・ねこを救う会 メンバー一同より



「特定非営利活動法人一匹でも犬・ねこを救う会」
https://www.inuneko-sukuukai.com



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