フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:北九州市内、シェルター周辺
皆さまこんにちは。
北九州市で活動しております、任意団体北九州ノアハウスと申します。
ボランティアさんは8人と小規模ですが、毎日保護した子たちのお世話をみんなで協力してしています。
大規模なことはできませんが、私たちが出来ることを過酷な環境におかれている猫たちのために日々奮闘しています。
春先からこの時期には仔猫の出産、保護シーズンです。
私の家の隣の敷地でよく近所で見かけていた猫が壁に向かって鳴いていました。
耳を澄ますとその猫とは別の、か細い声がなんと壁の中から聞こえてきました。
声のする方を確認すると、小さなキジの仔猫が顔を覗かせました。
配管から入り壁の中から抜け出せなくて、親子ともに鳴いていました。
手を伸ばし引っ張り出そうとしますが、隙間が小さく上手くいきません。
仔猫の体力を考え、建物の持ち主様に連絡を取り事情を話して快く壁を壊して良いと許可を得て、壁の撤去作業を行いました。
仔猫を傷付けないように慎重に、少しずつ。
穴が崩れ隙間が空いた瞬間、ボランティアさんがすかさず子猫を掴み出し保護することができました。
心配して作業中ずっと側を離れなかった母猫と対面できました。
母猫は長い間、この地域で幾度も妊娠、出産を繰り返してきていたとても人馴れした子でした。
今回の子育てを最後にしてもらうため親子ともに保護をしました。
母猫は「まり」、壁からレスキューされた仔猫は「笑」と名付け、笑は私の家の子に、マリはノアの子として新しい猫生を送っています。
もう1件。
ボランティアさんの姉妹の家の庭に親子でやって来る猫がいるので、保護してほしいと依頼があり、仔猫4匹と母猫の5匹を保護しました。
4匹ともに痩せていて猫風邪をひいている状態。
母猫はなんと体重が1キロしかありませんでした。
1キロしかない痩せ細った体で、4匹の仔猫の育児を一生懸命にしていた母猫。
感染症検査はエイズ陽性でした。
仔猫たちも4匹ともに陽性。
親子猫たちは保護して体調は回復していたのですが、1番体が小さかったハチワレの冬君が、下痢が続き脱腸にもなってしまい戻らない状態となりました。
感染リスクもあり仔猫の手術に対する影響も考慮したうえで、脱腸に対する手術に臨みました。
頑張って術後を乗り越えて回復したように思えたのですが、保護してわずか1ヶ月も経たず残念ながら虹の橋へ旅立ちました。
やっと過酷な外の生活から保護をしこれから幸せに、という時だったのに、と悔やまれます。
そして、母猫優ちゃんは、体重は3キロ台まで回復していましたが、てんかんを発症。
預かりボランティアさんの元でケアをしていただいていましたが、半年後に虹の橋をわたりました。
他の3匹の兄弟はそれぞれに風邪は回復し、私の家の子になり今はヤンチャ兄弟となりました。
幼くして亡くなった冬君と痩せた体で懸命に育てた母猫優ちゃんの思いを受けて3匹には幸せいっぱいの猫生を送ってもらうよう愛情を込めてお世話しています。
過酷な環境で暮らす猫たちが辛い思いを少しでもしないように、日々願っています。
<ご支援くださっているみなさまへ>
ノアハウスはボランティアの人数が少なく、人、時間、資金をやりくりして日々頑張っています。
大規模なことは出来ませんが、私たちが出来ることを一生懸命させて頂いています。
少しでも過酷な外の生活の子たちに幸せを、安心をとの思いで頑張ってます。
私たちノアハウスを応援して頂いているご支援者さまには日々感謝しています。
皆様の温かいご理解、ご協力のお陰でノアハウスの子たちに安心、安全な場所を確保出来ています。
日々の食事、住環境、医療にとたいへん有難うございます。
これからもノアハウスの子たちをよろしくお願い致します。
「任意団体 北九州ノアハウス」
https://noah-house.jimdofree.com