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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2025年12月15日

「NPO法人 一匹でも犬・ねこを救う会」さまの活動レポート(2024年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:長野県上田市周辺及び東信地区

『咬傷犬と言われた和犬2頭の保護』
4月、会に一件、飼い犬の飼育放棄の相談が来ました。
飼い主さんは一人暮らし80代の女性。事情により家を出なければならず、飼い犬と共に暮らせる先が見つからず、また年齢的にお散歩が厳しくなってしまったとのこと。
飼っている犬は※川上犬のメス8歳。

※川上犬(かわかみけん)は、長野県南佐久郡川上村に伝わり、保護育成されている小型日本 犬の一種で、信州川上犬とも、川上狼犬ともいう。ニホンオオカミの血が流れているという伝承がある。
柴犬(信州柴)の一種とされる。長野県の天然記念物に指定されている犬種です。

その時、当会では、スペースがひとつ空いたので、保健所に半年いた柴犬オスの老犬を迎えに行く準備をしていた時でした。職員さん情報によると、咬みつきがある
とのこと。

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一方で、川上犬も、飼い主が家を出るまでの日程が迫っていたので、近隣の協力団体さんへ依頼することにしました。話を聞くと、その川上犬も飼い主に咬みついたことが二、三度あると。

それぞれ2頭の保護が済み、保健所の老柴犬も心配していた咬みつきはなく、シャンプーをして、預かりボランティア宅に移動しました。十三くん(ジュウゾウくん)と名前をもらいました。
川上犬も、2回面会しましたが、咬みつき行動や仕草は感じられませんでした。
名前は犬子ちゃん(ケンコちゃん)というらしい。

しかし、保護から1週間程で川上犬を保護した団体から連絡が入りました。
突然、部屋から出なくなり、目つきが変わり、威嚇をして人を近づけなくなったと。
以前かかっていた病院に、相談したところ、抗不安薬を服用していたことが判明したそうです。
また、薬の服用を開始したところ、少し緩和が見られたとのことでしたが、当会のスペースに空きができたので、改めて犬子ちゃんを当会で引き取ることにしました。
環境が変わることで、また犬子ちゃんには不安な思いをさせてしまうかと心配しましたが、犬子ちゃんはやがて柔軟に馴染んでくれました。
多飲多尿の症状があり、エコー検査をしたところ、重度の膀胱炎になっていました。きっとこれが不安を増長させていたのかな。
これまで保護活動をしてきて、犬達からたくさん勉強をさせてもらっています。向き合い方、接し方を人間側が間違わなければ、彼らは無駄に牙を剥くことはありません。

十三くんも、放浪し飢えを経験して、何かに警戒し、怯えからの行動だったのかもしれません...
今では、毎日、ドッグランや公園でお散歩をして、美味しいご飯が時間になると出てくる環境で落ち着き、預かりさんの膝枕でお昼寝しています。

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犬子ちゃんも、突然、違う場所に連れて来られ、不安、恐怖、また身体の不調から、威嚇行動があったのかな?
私の元では、特別なことはしていません。
『お座り』『待て』を、ご飯前、お散歩前、おやつ前にしてもらっているだけです。あとは毎日、お散歩に出かけ、太陽を浴び、風を感じ過ごしています。抗不安薬も飲んでいません。犬子は他の犬達と遊ぶのが大好きで、お散歩が大好きな明るい性格のワンコです!

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<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも応援してくださる皆様のおかげで、病院で検査、治療ができ、療法食や美味しいご飯、おやつを食べ、ストレスなく過ごすことができています。心より感謝申し上げます。
そんな2頭を、家族として迎え、これからも見守っていただけたら嬉しいです。
「咬傷犬」と言われた和犬2頭の保護について、報告させていただきました。
ありがとうございました。



「NPO法人 一匹でも犬・ねこを救う会」
https://www.inuneko-sukuukai.com/
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