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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2021年11月23日

7つの宝物

千葉県市川市にお住いのクミコさんのお宅に伺うと・・・・。

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やあ!とばかりに、フレンドリーに迎えてくれたのは、茶トラの猫さん。11歳。
その名も、マイケル。
ながれ爺さまをはじめ、たくさんの猫たちを救ってきた「かふぇ きゃっとている」さんから迎えた子です。

庭にやってきて、避妊手術を前に出産した母さん猫から生まれた子でした。

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猫には関心がなく、人間が大好きなマイケル君は、さっそく歓迎のゴロンゴロンを始めます。
「で、ほかの6匹の猫さんはどこに?」
「し~らない。ボクがかまってあげるよ」

クミコさんが笑って言います。
「マー君は、マザコンなんです。いっつも後追いしてトイレ中も入ってきちゃうので、鍵をかけます」

クミコさんは7匹の猫さんと暮らしているのです。お母さまが動物好きで、小さい時は猫のほか、犬、鳥、ハムスター、カメ、ニワトリといろんな動物がいたそうです。
江戸川を越えて、ここに越してきてからは猫がいない時期もありましたが、近所の人が保護した「ミー」と「マコ」のきょうだい猫を皮切りに、「それからずっと猫をきらしたことがありません」と笑うクミコさん。
いつだったか、お母様にご実家から来てもらって、猫たちとのお留守番を頼んて帰宅したら、部屋中に落ち葉が!
「猫たちが喜ぶと思って」と、お母様が、公園から落ち葉を拾い集めてきたのです。
そんなお母様の血を引いてか、クミコさんも猫たちの気持ちや快適さいちばんの暮らし方です。

いろいろな場所に爪とぎや猫ベッド。
クミコさんが、次々と隠れていた子を発見しては、猫家族を紹介してくれました。

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今いる7匹の最古参は、キジトラのまちこちゃん、12歳。
町内で会って、家までずっとついてきて、玄関で入れてもらうのをずっと待っていたから、「まちこ」ちゃん。
慢性鼻炎なので、ブヒ~と大きな息を吐くのがご愛嬌。

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茶白のピタくんは、家の前にボロボロの落ち武者状態で座っていました。
全身皮膚病で、慢性腎不全もありましたが、今は、こんなに元気。

このピタ君、あとからやってくる後輩たちの面倒をとってもよく見るやさしいお兄ちゃん。
まだおっぱいが恋しい子猫が来ると、自分のおっぱいを吸わせるほど。

「ピタがみんな面倒を見てくれるので、私はラクでした。マイケルは、一人っ子気質なので、自分より後輩が増えるのが不満たらたら(笑)」と、クミコさん。

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三毛の駒ちゃんは、千葉県内の競馬の騎手養成所敷地内生まれ。
やはり、キャットテイルさん経由で、迎えました。
いちばんのビビリで、取材日は気配を消し、写真はクミコさんからお借りしました。

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サバ白のアナちゃんは、たまたま動物病院で居合わせたおじさんが、多頭飼育で困っていたので、1匹をもらって帰ったそうです。

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個性的な面立ちのロデムくんも、キャットテイルさんから。
体が弱い子だったせいか、母猫が倉庫の中で何か月も隠し育てていた子です。
発見されて保護されたときは、日光不足のせいか、目に瞬膜がかかり、よちよちとしか歩けない状態でしたが、今は元気に。

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いちばんの新参は、ピピちゃん、6歳。
老婦人が、公園にいた足の悪い猫を手術後リリースしようとしてたのですが、よちよちとしか歩けない子をまた公園に戻すのがしのびなく、クミコさんが引き取りました。
獣医さんも「神経系かな」と言っていたピピちゃんの足だったのですが・・・・・。
クミコさんの家にやってきたその夜、大運動会の物音がしていたそうな。

翌朝、朝ごはんの支度をするクミコさんのもとへ、タタターッと走ってやってきたのは、ピピちゃん!
「みんなと遊ぶのが楽しくて、走ってみたら走れちゃったのかな」と、クミコさん。
今は、ふつうに走り回っています。

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多頭飼いの楽しさと大変さを聞いてみました。
「1匹1匹、みんな個性が違うので、見ているだけで、とっても面白いです。いろんな猫の不思議も見せてくれるし」
「大変さは・・・そんなにはないけれど、若い猫は騒ぎたいだろうし、年を取っていくと静かに暮らしたいだろうし、その対処に悩みますね」

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でも、いたるところに猫ベッドがある広いスペースは、充分ストレスフリーなのではと思いました。

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クミコさんは、猫を見送るたびに、その猫への「詫び状」を書くそうです。
「うちに来てよかったのかな、しあわせだったかな」
「あんなこと、こんなこと、してあげられなくてごめんね」だよ。

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クミコさんが猫たちそれぞれの個性を愛し、宝物と思っていることは充分猫たちに伝わっているにちがいありません。
マイケルくんたち、のびのび元気でいることがママへの何よりの贈り物だよ~。




「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。

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猫との約束
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写真

道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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みにゃさまのコメント

「うちに来て幸せ?」生前、ウチの猫にもよく聞いていました。皆さん同じ思いなんですね。

by 総総 2021-11-23 10:21

最後の写真の1行前。
「あんなこと、こんなこと、してあげられなくてごめんね」のあとに、なぜか「だよ。」が!
ドリフみたいになっちゃいました(笑)。うち間違いです。すみません!

by 道ばた猫 2021-11-23 12:03

個性的な猫たちはみな健康そう。クミコさんの愛情でストレスなく生活できているのだろう、神経系病が治ったのも頷ける。それぞれの個性を愛しているなんて最高。末永くお幸せに。

by Y.M 2021-11-23 15:33

お部屋を落葉だらけにしたクミコさんのお母様素敵です!やってみたいです。
私も、夜寝るときに、隣で眠る猫さん達に、「幸せですか?うちで良かったのかな?」と話しかけ、「はい、幸せです」と自分で答えています。猫さん達と話せたらいいのにと思いますが、結構、考えてる事が分かったりしますよね。

by ちぃ 2021-11-23 20:18

みんな満足そうなお顔ですね~(新参さんのピピちゃんは少し伺っているお顔かな?)!クミコさんのお家にきてみんな幸せですね♪どの子も 個性豊かで素敵ですね(*^-^*)

by とも 2021-11-23 23:23

お母様の落ち葉のエピソード、すてきです💛
詫び状も愛情がいっぱい。しあわせな猫ちゃんたちですね~~。

by ひじきママ 2021-11-24 00:30

「うちに来て幸せだったかい?」
我が家も姫を見送るときに聞いてしまいそうです。
クミコ様宅の7匹の猫さんたちは、幸せそのものにしか見えませんね。

by ヤンヤン 2021-11-24 05:37

>総総さん

猫を愛する者として、思うことは同じですね~。
「うちに来てしあわせだった?」「しあわせだったよね」と自問自答が多いのでは?

by 道ばた猫 2021-11-24 21:48

>Y.Mさん

猫は、ひた隠している能力はピカイチだそうで、だから、「猫の不思議」がいっぱい生まれるのでしょうね~。人間もそうだといいのに(笑)。

by 道ばた猫 2021-11-24 22:01

>ちぃさん

「はい、幸せです」と自分で答える・・・・いいですね!!!
結局、猫の気持ちは飼い主さんが想像しているのとあまり違わないと思います。

by 道ばた猫 2021-11-24 22:04

>ともさん

花はなの里もそうですけど、苦労した子は、新入りでやってきた子の気持ちもわかるんでしょうね。
みんな仲良しって、本当に素敵。

by 道ばた猫 2021-11-24 22:36

>ひじきママさん

詫び状は、その猫さんへのラブレターでもあるんでしょうね~。
とってもしあわせな見送られ方だと思います。

by 道ばた猫 2021-11-24 22:42

>ヤンヤンさん

写真に収まりきれませんでしたが、広いスペースには、いたるところに爪とぎやベッドや隠れ場所やおもちゃがあって、とても快適そうでした!

by 道ばた猫 2021-11-24 22:46