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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2021年09月07日

「一般社団法人SORA小さな命を救う会」さまの活動レポート(2020年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 愛知県内

【柴犬あいすちゃん】
今年の9月にセンターから引き出した柴のあいすちゃん、お空に帰りました。

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引き出してからシェルターで数日過ごしている内に、尿をする様子の異変に気付いたスタッフから報告を受け、すぐにメディカル精密検査をしました。病理の検査は膀胱癌。しかも一番タチの悪い場所にあり末期の末期でした。腎臓が破裂し潰れていてもう一つの腎臓も危険な状態。

腎不全にまでなっていました。手術せず放っておいたら一週間もたたないうちに間違いなく腎臓が破裂と腎不全で亡くなってしまう。
すぐに一人のケアスタッフが預かりに手をあげてくれました。

私達が保護するのは保護っ子を病院漬けにする為じゃない。楽しい思い出を作ってあげたい。
リスクの高い手術はしたくない。そんな想いで活動していますがそれでも早急な決断が迫られるような究極の選択もあります。
この活動は客観的に見たら、【全てが結果論】で見られます。でもそんな事よりも私達は一頭、一頭に責任がある事が十分に分かっているので毎回苦悩します。
心も体も傷ついている保護っ子達に、寄り添いながら何を選択するのがベストか。かけがえの無い命に向かい合うのに、重圧を感じます。
話は少し逸れますが、トライアルに行く子だって同じ。絶対に幸せになる確証が持てるまで、赤い糸を待ち、素敵なご家族に会えるまで沢山お話しし、不安が例え一ミリでも出てくれは、トライアルには進まない。そう決めています。妥協など一つもありません。
スタッフも同じ思いでいてくれます。
あいすちゃんの事も考えに考えました。自分があいすちゃんなら、どう過ごしたいか。

数日内に終わりが来るなら例え今年中持たない可能性があると言われても、少しでも美味しい物や綺麗な物を見せてあげたい。愛情を沢山抱えてお空に見送りたい。そう思い、手術をお願いしました。

結果は協力病院の先生のご尽力の元、人工膀胱(カテーテルで)で繋ぎ、手術自体は成功し尿が出るようになりました。

ただ体力も無く、腎不全である事からリスクの高い手術ですので膀胱癌の切除手術までは時間的にリスクが高く出来ませんでしたが退院後もカテーテルの洗浄や1日置きの点滴。
あいすちゃん頑張ってくれました。本当に優しくてお茶目で控えめなあいすちゃん。

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何故飼い主に捨てられたのか何故こんなに穏やかで良い子のあいすちゃんが捨てられなければいけないのか。そんな事を考えていても過去は変えられない。あいすちゃんは精一杯今を生きている。
手術が終われば、優しい1日1日を過ごさせてあげられるかもしれない。私達の元に来たのだから精一杯あいすちゃんの為に出来る事をしてあげたい、スタッフとも病院の先生方とも沢山話し合いました。

手術後、あいすちゃんはご飯も食べる事が出来ました。一番嬉しかったのは、預かりスタッフご家族が日帰り旅行に行き、思い出作りをして来てくれたと報告があった事。

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あいすちゃん、嬉しかったと思います。あいすちゃんは術後も腎不全や膀胱癌である事は変わりないので段々とご飯が食べられなくなりました。
点滴を毎日して、少しでも美味しい物をと、愛情一杯の手作りフードをあげてくれました。

あいすちゃん、二か月近くの温かい思い出を胸にお空に帰りました。

預かりスタッフから申し出があり、あいすちゃんの家族になってからお別れに向かってくれました。スタッフご家族に見守られながら帰りました。

二か月はとても短く感じますが最後に貰った愛情と思い出を胸に安心してお空に帰ってくれたら良いなと思います。

あいすちゃん、生まれて来てくれて本当にありがとうね。あいすちゃんに教えて貰った最後まで戦い、諦めない姿勢、笑顔、いつも私達に沢山教えてくれてありがとう。


【ミニチュアダックス ノバ君】
ノバ君は今回当会で保護される前にもどこかで保護犬として里親募集されていた子です。
その飼い主さんが、17歳、18歳になってからまたセンターへ持ち込みし、当会にレスキュー要請がありました。

そんな経緯がありながら、また捨てられたなんて、不憫で不憫で、すぐに迎えにいきましたが、お迎えに行った時、センター内で倒れ、そのまま緊急入院となり一時は意識不明で危篤でICUにいた子でした。

治療や入院を繰り返し、退院後もリハビリを頑張りながら終の住処を待っていました。
やっと車椅子でまた歩けるようになっていたノバくんに2つの奇跡が起きました。

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一つ目はノバ君に温かい家族が出来た事。
ノバ君が諦めずに頑張っていた事を見ていて下さったご家族がいました。
その後、長野からノバ君に会いにお見合い会にお越し下さりそこからトントン拍子に進みました。

トライアルのお届けでノバ君、ワクワク。きっと分かっていたのだと思います。

ここで2つ目の奇跡が起きました。

トライアル生活も楽しく過ぎていたノバ君。
2つ目の奇跡は、何と‼️ 車椅子が突然必要無くなりました。
普通に歩けるように。

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あんなに、よろけて倒れていたのに。ご家族の力って凄いです。
胸が一杯になりました。
そして先日正式譲渡を迎えましたー‼️

里親様は、先住ちゃんも保護犬をお迎えされていて、何と、地元の協力団体さんから譲渡を受けていたご家族でした。それを聞いた時は、また嬉しくて、嬉しくて。
ノバ君は17年必死に頑張って来た事が報われたのです。
諦めなかったから、温かい赤い糸と言うご褒美を貰えたね。

ノバ君、沢山の皆さんからの応援により素敵なパパさん、ママさん、兄弟が出来ました。
ノバ君、のんびりとしていて気持ち良さそう。ノバ君幸せになってくれて本当にありがとう。
ママさん、いつも素敵なお知らせありがとうございます‼️



<ご支援くださっているみなさまへ>

フェリシモ様の基金にご支援くださりありがとうございます。当会では他にもたくさんの重篤な保護っ子がおります。おかげさまでその子たちを医療にかけることができました。ほんとうにありがとうございました。




「一般社団法人SORA小さな命を救う会」
https://sora-chiisana.org/
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