[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

ここは、水田が広がる埼玉県加須市の郊外。



「いらっしゃーい。暑い中をようこそ」
迎えてくれたのは、ふくよかな茶白くんです。
おや、新しい看板猫が、もう1匹！



そう、7年前にの7月に来たときは、同じくふくよかな「みーたん」が接待してくれました。



2016年7月19日の道ばた猫日記「ミーチョのみーたん」をご覧ください。
先週、目の前が一面の田んぼという絶好のロケーションのイタリアンのおうちレストランを再訪しました。



「先輩はね、そのうち出てくるよ」



「ほらね」



2匹目の看板猫さんは「あすなろ」くん。
2年前の7月13日生まれなので、ちょうど2歳にあるところ。
お店のかたが、やってきたいきさつを話してくださいました。
みーたんもそろそろ12歳。2匹目を迎えてもいいかなあと、思っていた2021年の秋、4人の女性客がランチで初来店。
その折に「譲渡会のポスターを店内に貼らせていただけないでしょうか」と頼まれました。
店内には、こんな素敵な猫コーナーがあるのです。
だって、店名の「オステリア バル ミーチョ」の「ミーチョ」とは、イタリー語で「猫」という意味ですからね！



4人のかたは、近隣で、猫のTNR活動や保護譲渡活動を少人数でなさっている「しっぽのしらべ」のメンバーでした。
ムーチョさんは、そのあと、貼られたポスターの譲渡会を一家で訪れ、茶白のあすなろくんを「うちに迎えたい！」と申し込んだのでした。
あすなろくんは４兄妹で保護され、「あすなろ、いぶき、かや、くろべ」という仮の名で「樹木兄妹」と呼ばれていたのだとか。
他の3匹もそれぞれおうちが決まって、幸せに暮らしています。



あすなろくんはフレンドリーな性格なので、先住のみーたんとの相性も「まあまあ」ということで、トライアルから正式譲渡へ。



どんどん大きくなったあすなろくん。
先輩が大好きで遊んでほしくて、後を追ってばかり。



みーたんは、逃げる一方。
だって、もう12歳のシニアですから。
それでも、あすなろくんがお店に出ると、あとからやってきて、高い場所から指導体制。



「お客さんがいる前で、よくあんなポーズでくつろげるもんだ」と、思っていそうなみーたんです。



新入り看板猫がやってきても、みーたん人気もまだまだ不動。
2匹で、店を盛り上げます。



2匹の看板猫と共に、アットホームなお店でおいしいイタリアン。
楽しい猫時間が流れます。



加須市方面に行かれたときは、ぜひ。
店休日は月曜日です。

そうそう、みーたんを散歩のときに見つけて娘（ミーチョの奥さん）に教えてくれ、保護のきっかけを救ってくれたお母様。猫が触れない方でしたが、みーたんと触れ合ううちの猫好きになり、今はご自分でも猫を飼っていらっしゃるのだとか。
猫は、小さなドラマを作り、人と人をそっとつなぎます。

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「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！