[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

雲のきれいな日、成田市の郊外にある農産物直売所に立ち寄ったら、こんなチャーミングな店番アシスタントさんがいました。



「いらっしゃいませ。初めてのお客さんですね。ここの野菜は、地場の農家さんたちが無農薬で作った、とってもおいしい野菜なんですよ」



お店に並んでいるキャベツやジャガイモやカブによく似て、ころんとした、なんておいしそうな、いや、キュートな体つきなんでしょう。尻尾が太めなのも、愛らしい猫さんです。



ここは、「おかげさま農場」という、地場野菜を無農薬で作る農家さんたちの共同体。「その土地で穫れたものを食することが、命を大切にすること」「自然があって、人間社会がある」といったポリシーのもと、共同出荷を続けています。 そのすぐそばにあるのが、ここ「かざぐるま」という、直販所なのです。



チャーリーちゃんは「おかげさま農場」の子です。
マイホームは、一階が共同出荷場で2階が事務所の、2階建てのビル。人のそばが大好きなので、こうして、販売所にも、毎日やってきます。



こうして、お店番のかたの椅子をちゃっかり横取りしてしまうことも。
その日の野菜残量を記す日誌には、「今日は、チャーリーちゃんに椅子を取られてしまいました」「戸口を少し開けておいてください。チャーリーが締め出されたらかわいそうなので」などと、チャーリー愛があふれる農場です。



ここが、チャーリーちゃんのマイホーム。ソファの上には、あたたかいドーム型ベッドが置いてあります。
農作物をここへ持ってくる農家さんは、帰るとき決まってチャーリーちゃんを撫でていくのだとか。



チャーリーちゃんは、3年前の夏に、フラフラとこの出荷場に向かって歩いてきたそうです。
とても痩せていましたが人懐っこく、もしかしたら、元は飼いネコだったのかもしれません。
所長さんのおうちにいったんは連れていかれましたが、先住の猫さんがどうしてもチャーリーちゃんを受け付けず、出荷場ビルで暮らすみんなの猫となりました。



ご飯ボックスには、みんなが持ち寄るカリカリなどがストックされています。猫嫌いだった方も、ご飯を持ってきてくれるようになったのだとか。
みんなが可愛がるので、伝言板に「ご飯を上げた時間や量」が書き込まれます。
が、チャーリーちゃん、演技派で、「アタシ、まだもらってません」というお顔が得意なんだとか。



誰かがソファーに座ると膝の上に。
誰かが話をしていると、その真ん中に。
出荷場や直売所は、毎日開いているのですが、お正月休みなどの時は、ご飯を上げに来る人だけになります。チャーリーちゃん、人の出入りのないお休みのとき、さびしくてハゲを作ってしまったこともあるそうです。



ご近所の柴犬まるちゃんとも、大の仲良し。
まるちゃんは、出荷場のそばを通るとき、ガラス戸から中を覗き込みます。
それをすぐに見つけたチャーリーちゃんは、飛んできます。
きょうは、チャーリーちゃんがお客さんにおみやげにもらったもらったチュールで、仲良くおやつタイム。



お店の前の農道で、しばしチャーリーちゃんと遊びました。
この道の突き当りにある農場所長さんのおうちにも、可愛い猫さんがいるのですって。
なんと、所長さんは大の猫嫌いだったんですって。
来週は、その猫さんのご紹介です。

※おかげさま農場農産物直売所「かざぐるま」
　成田市伊能220
　10月～3月　12:00～17:00
　4月～9月　13:00～18:00
　旬の野菜のお任せセットの毎週の宅配サービスもあります。

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