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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2022年01月26日

「NPO法人犬ねこみらいサポート」さまの活動レポート(2020年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:熊本県

キョン君のご紹介をさせてください。

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「アパート下の狭いスペースにガリガリに痩せた猫がじっとしている」というご相談が入りました。
付近の餌やりさんも見かけたことがない猫とのことでした。
あきらかに健康状態が悪そうだったため、その餌やりさんが動物病院に連れて行ってくれて、しばらく入院することになりました。
ウイルス検査で、猫エイズ陽性と判明してしまいました。

でも、餌やりさんもご相談者もペット不可の住宅のため、家で飼うことはできません。病院での治療のおかげで体調が良くなった猫は、再び元の屋外に戻されました。
行くあてがない猫は、発見場所であるアパート下にずっといます。冷たくて硬くて暗い地面に座り続けたせいで、後ろ足にはじょくそうができてしまい、ついに動けなくなってしまいました。

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アパートの管理会社からは「餌やり禁止」のポスターを張られてしまいましたが、見るに見かねたご相談者は1日おきに動物病院に通われ治療を受けさせました。

その際に犬ねこみらいサポートのことを知り、保護のご相談をいただきました。
ご相談者は「猫のことは気になるが、引っ越しをしてまで引き取ることはできない」とのことでした。
当団体が預かっている保護猫の頭数はキャパオーバー気味の傾向が続いでおり、金銭的にもギリギリな状況でしたが、行き場所のない猫のことを思うと放ってはおけず、保護することになりました。

仮の名前は「キョン」君になりました。
健康診断、去勢手術、ワクチン接種を終え、再度ウイルス検査を行いましたが、やはりエイズキャリアでした。

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目は傷のせいか濁りがあります。年齢は若くない様子です。下のあごも歪んでいます。

でも、キョン君の肉球はとても柔らかいのです。
最初だけ少し威嚇していましたが、すぐにスリスリと甘えてくれました。
生粋の野良猫とは思えません。
お家で飼われていたけれど捨てられてしまったのか、迷子になって戻れなくなった可能性が高いと感じています。
キョン君がどんな境遇にいたのか、どんな日々だったのか、何があったのか、想像するだけでいたたまれない気持ちになります。

じょくそうは完治し、普通に動けるようになりました。栄養状態も改善され、体力も筋肉もつき、おなかがすいたら大きな声で鳴いて知らせるほど元気になってくれました。

どうかみなさん、猫は室内で飼ってください。不妊去勢手術をしてください。迷子対策をお願いします。もし迷子になってしまったときは、保健所や愛護センターと警察に届出をして、探してあげてください。今は、迷子のペットを探す時の便利なサイトなどもありますし、チラシも効果があります。
そしてもちろん、ペットを捨てないでください。いろいろな事情があるとは思いますが、猫は人間がいなくては生きていけない動物なのです。
これを読んでくださっている皆様にとっては当たり前のことかもしれませんが、そうではない人・知らなかった人にも、キョン君のような猫がたくさんいることを知っていただきたいと思っています。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもご支援をありがとうございます。
当会は、熊本最多のTNR実績数(年間500頭以上)であり、不幸な猫をなくせるよう努力しています。譲渡会の積極的な主催・参加など、譲渡促進にも努めております。
ですが、キョン君のように、保護せざるを得ない状態の猫、多額の医療費をかけなくてはならない猫、譲渡が難しい状態の猫がどうしても出てきてしまいます。
皆様のご支援なくしては活動ができません。
どうかこれからもあたたかいご支援をお願いいたします。




「NPO法人犬ねこみらいサポート」
http://www.dogcat-mirasapo.com/
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