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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2021年12月01日

「特定非営利活動法人 アニマルレフュージ関西」さまの活動レポート(2020年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 大阪府(本部・シェルター)、兵庫県(シェルター)、東京(事務所)

今回は今年の5月に譲渡されたクローのお話をご紹介したいと思います。
2016年の冬にクローは推定6ヶ月齢で保護されました。
保護をしてくださった方のおうちの周りを3週間もウロウロしていたようで、放浪の中で負ったと思われる傷が後肢に確認されました。幸いにもその怪我は大事に至るようなものではありませんでした。

ところが傷の回復と同時に彼の排泄にスタッフは異常を感じました。
保護される前に事故に遭ったのか原因は不明ですが、自力での排泄が上手くできない障害を抱えていたのです。おしっこは圧迫排尿が中心となり、ウンチは自然にポロポロとお尻から出てしまう状況に、譲渡先を見つけてあげるのは非常に困難だろうとスタッフたちは感じました。
入所後、しばらくしてのクロー(一番左)

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体質的に膀胱炎になりやすく、お腹が緩くなった時はお部屋のあちこちを汚してしまうなど、スタッフたちのお世話はとても大変でした。薬を飲むのも得意ではなかったため、しっかりと飲んでくれるようあれこれ試しながらのお世話となりました。幸いにもフードの種類を決めてあげることで、便の状態も改善し、安定した生活を送れるようになりました。この頃から、アークでの暮らしはぐっと快適になったように思います。
新しい猫舎での一枚、支援物資と一緒に記念撮影!

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しかし、里親さんを見つけるとなると日々のお世話が大変な事は説明しないといけないため、写真で気に入ってくださった方は多かったのですが、実際にお話をするとなかなかご縁に結びつきませんでした。人が大好きな性格で、手前のかかるお世話も暴れることなく受け入れてくれるナイスガイにスタッフたちは何とか里親さんとのご縁を繋いであげたいと考えていました。
大好きなスタッフの膝の上でキメ顔のクロー

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そんな中、ついにクローが赤い糸を掴んだのです。
里親さんが甥御さんと姪御さんのことを考慮され、穏やかな小型犬か猫をご希望されているということは事前に伺っていました。色んな動物をご紹介した後に、ご家族の皆さんはその人懐っこい性格のクローを家族の一員に加えることを決心されました。日々のお世話も、とにかくやってみるという力強い言葉に後押しされ我々も里親さんにお任せしてみようと前向きな気持ちでクローを見送りました。
これからは賑やかなご家族と楽しい時間をたくさん過ごして欲しいと思います。
やったね、クロー!お幸せに!

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<ご支援くださっているみなさまへ>

平素よりアークの活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
アークを含め、アニマルシェルターには色々な動物がやってきます。怖がりさんや病気、障害がある子、そういった動物たちの拠り所となるべく、スタッフ達は毎日動物たちのお世話をしています。

アークでは動物の性格や状態それぞれに合わせて、生活の質の維持、向上を目指し1匹1匹しっかりとお世話するよう心がけています。

これからも動物達に質の高いケアが提供できるよう、皆さまのご支援をお願い致します。



「特定非営利活動法人 アニマルレフュージ関西」
http://www.arkbark.net/
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