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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2021年08月04日

きっかけは愛犬のアレルギー! 猫たちの健康維持に大切なこと(前編)

_K7A0058.jpg この中に猫がいます

 「まさか家の前に段ボール箱を置いて子猫を遺棄するなんて......」そう語るのは東京都在住の髙橋眞姫さん。長年、地域猫活動をしていても、この時ばかりは相当なショックを受け、さらに犯人が家主を知っている人物なのではと想像したら、悲しみは余計に増したのでした。


新しい家族と受け継がれる家訓


 当時、髙橋家は5匹の先住猫とゴールデンレトリバーの大家族だったため、保護した「あーたん」(19歳・メス)は譲渡対象の猫として育ててくれる方を募集することになりました。しかし、ご縁に恵まれず、また先住猫の「キキ」(メス)が、あーたんを我が子のように可愛がり、面倒を見てくれたことも引き離しづらい一因となり、あーたんは高橋家の新しい家族になったのです。

_K7A0022.jpg えー! 今日取材? 聞いてないわよ!と寝起きのあーたん

_K7A0032.jpg 急ぎのメイク直しは、レディの証

_K7A0166.jpg キレイに撮ってね

 髙橋家には「猫は拾って来ても良い」というスペシャルな家訓がありました。その背景には、髙橋さん自身が子どもの頃に子猫を拾って家に帰ると「元のいた場所に返して来なさい!」とご両親から否定されたという出来事が......。その時の経験は、その後の人生でもずっーとモヤモヤしたままでした。そして、親元を離れご結婚。ある日、コンビニでうずくまっている一匹の猫を保護し、一緒に暮らし始めると、心はどんどん晴れ、高橋さんは猫の魅力に惹かれていったのでした。その後、その精神は子どもたちへと受け継がれ、幼稚園児の長男から「ママー! 子猫拾った!」と連絡があった時はグッとガッツボーズ(笑)。そうして幼い頃から乳飲み子を育てあげてきた長男・長女も、あーたんを迎えた時には10代後半になり、髙橋家の受け入れ体制も盤石だったようですね。

_K7A0019.jpg 健康チェック! 歯は丈夫な方だ

_K7A0053.jpg 耳は最近、遠くなって来たよう

_K7A0291.jpg 寝る時間は増えました


高橋家の猫たち


 現在、髙橋家には19歳のあーたんを筆頭に「チャコ」(16歳・メス)と「ユッケ」(8歳・メス)の3匹の猫がいます。パワーバランスは一番若いユッケがイケイケで、体の大きいチャコでも手に負えないらしいのです。「後からきた猫が一番強い」とは髙橋さんの考察。ただし、この日のユッケは私の前には現れず、内弁慶ぶりを露呈することとなりました。

_K7A0095.jpg 撫でろー撫でろーと触られるのが好き

_K7A0098.jpg ご満悦の表情です


愛犬のアレルギーから見直したごはん


 髙橋さんがペットフードを見直すキッカケになったのは愛犬「Sindy」のアレルギーの多さから。まず購入したのは、愛犬の早すぎる死から食べ物の成分や栄養等を学び直したという獣医師の「手作りごはん」のススメの書。この本に感銘を受けた髙橋さんは、先生の講座にも足を運び、家庭でも実践するようになりました。そして、勉強の甲斐もあって、ペットフードの袋の成分表が読めるように。信頼できるフードメーカーへとたどり着いたのです。

_K7A0101.jpg あーたんの食事シーンを撮っていると

_K7A0108.jpg チャコが感づいたようだ。「なに食べてる?」

_K7A0231.jpg テーブルの上に登るも時すでに遅し。そ、そんな...


徹底した食事の管理と浮かび上がる小さな疑問


 3匹のフードは共通のもので「フィッシュ4キャット イワシ」と「キドニープラス シニアケア」のドライフード2種類。1日の必要とされるカロリー量を前者で補い、後者はシニア猫の腎臓ケアを考慮してチョイス。また猫たちの食いつきが良くない時は、香りの強いウエットフードのふりかけアレンジもありとのことです。

_K7A0074.jpg
ごちそうさまー

 愛犬の健康問題から食事を見直し、その恩恵を受けた猫たち。だからご長寿なのですね。あーたんが19歳、聞けばキキも20歳目前まで生きたといいます。しかし、ここまで食事管理をされているのに対し、チャコのワガママボディは腑に落ちない! そこで急遽、再取材をお願いし、次回その秘密をまとめたいと思います。来月の後半へつづく!!

_K7A0282.jpg あーたん、おやすみー

_K7A0254.jpg チャコさん次回は主役でよろしくー。「え?」



「猫又トリップ」が書籍になりました。

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ご長寿猫がくれた、しあわせな日々

15歳以上のご長寿猫と、その家族が奏でる28の物語をお届けします。

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猫又トリップライター紹介

ケニア・ドイ

1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。

http://kenyadoi.com

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カテゴリ: 猫又トリップ
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みにゃさまのコメント

なんて素敵なご家庭でしょう…
保護してくることが家訓だなんて。
そんなご家族に出会えた猫たち、幸せいっぱいですね。
後半も楽しみにしています(^ ^)!

by まる 2021-08-07 00:40

まるさん
そのまま家族になった猫もいれば、新しい家族の元へ行った猫も。
なんて素敵な家族と活動なんでしょうか。
後半もお楽しみにです!

by ケニア・ドイ 2021-08-19 12:41