[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

お尻トントン

　通勤時によく見かけていた野良猫軍団のリーダーが、ある時、突然姿を消しました。「あれ？ 事故でもしたのかな」当たり前の日常が崩壊し、寂しさが押し寄せると同時に、もしかしたらお気に入りのこの子猫にも明日には会えなくなるのかもしれないという思いが頭を過ったのです。

野良猫から家猫に

　そんな出来事があって、茶トラの「タビー」（15歳・オス）の保護に踏み切ったのが飼い主の瀧本典彦さん。（神奈川県在住）聞けば衝動的でもなく、前々から夫婦で相談し、猫を迎える準備を着々と進めていたのだとか。そして、野良猫たちの中でも特別人懐こいタビーとなら暮らしていけるのではないかと考え始めていた矢先に、リーダー猫の失踪事件があり、そのことが夫婦の背中を押したのでした。


カメラバックをチェックするタビー。OKにゃー


ブルンブルン


どこからでも撮りたまえ

　通勤時にスキンシップを取っていたおかげで、タビーを素手で捕獲できたという瀧本さん。しかし、動物病院から家に帰ると流石に籠城し、鳴き続けました。「連れてこない方が良かったかな」と夫婦が不安に押し潰されそうになるも、3日目に事態は急変。瀧本さん帰宅後にソファーの上で寛ぐタビーの「おかえり」とでも言っているような姿に安堵するのでした。


リモートワークを再現

真夜中の運動会対策

　夫婦にも家にもすぐ馴染じみ、フードもよく食べトイレの粗相もなし！ と初めての猫暮らしは順調な滑り出しでした。ただ一点、真夜中の運動会を除いては......。この頃の夫婦はともに外で働き、昼間はタビーだけで過ごす生活。そこで「昼間に一緒に遊べる仲間がいれば解消するのでは？」と仮説を立て、2匹目の検討に入り、ご縁があって茶トラの保護猫「ハニー」（13歳・オス）を迎え入れたのでした。その後、夜の運動会はどうなったのかというと、「激しさが2倍になった（笑）」と仮説は立証されなかったようですが、うれしそうにその時のことを懐かしむ瀧本さん。きっと人間だけでは補えない猫同士の楽しみを与えることができてご満悦なのだと筆者は勝手に仮説を立ててみるのでした。


先鋒はグレーの末っ子猫「アナスタシア」（2歳・メス）


ベロンベロンとじゃま猫ぶりを発揮


タビーはビデオ会議に参加するのが好きらしい

フードは臨機応変に

　3匹までは計画的に、しかし、イレギュラー案件もあって現在、瀧本家は5匹体制に。一番下の「アナスタシア」（2歳・メス）からタビーまで年齢差が広い中、メインのフードは「ピュリナ ワン キャット グレインフリー」ドライの「チキン」味と「白身魚」味の2種類を交互に与えています。また、食べない猫には違うドライフードを与え、臨機応変に対応しているそうです。


ふわーっと大きなあくび

　フードで手を焼くことのないタビーですが、最近「咳」が出て病院に掛かり、肺の炎症によるものということで薬が処方されています。咳が多い時は1日1回でしたが、最近は安定してきて3日に1回の頻度に。錠剤をすり潰し、ペースト上のフードに混ぜて与えているとのことです。


特別なフードタイム


2皿目？

タビーと共に生きる、これまでとこれから

　あっという間の15年。こうして猫が増えていったのもタビーのリーダーシップに助けられたと瀧本さんは振り返ります。下のものが争えば割って入って仲裁するし、タビーのいうことは絶対！ と、全て丸く収まるようです。（猫だけに）

　瀧本さんに今後のことを伺うと、「自分の還暦とタビーの20歳を同時に祝いたい」と素敵なご回答が。そうか、目標設定って大事！ 「どうすればタビーが20歳を迎えられるのか？」 そんな問いを常に自身に向けながら生きて行くのも楽しいですね！


撫で撫で


尻尾は短めなんですね


まだまだ元気なタビー


5年後にまた会いましょう！

□瀧本さんのインスタグラム

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