[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。
道ばた猫日記
2021年08月03日
猫の不思議・・・目の色その1
コロナ禍での猛暑お見舞い申し上げます。
今は、ひたすら自粛のとき。当ブログも飼い主さん宅への直接取材をしばし自粛し、8月は、猫の不思議あれこれを一緒に楽しんでいただけたらと思います。
不思議と言えば、まずは猫の目。
猫好きは猫の瞳に惹きつけられ、「見透かされているよう」「魔力がある」などと、よく言います。
それもみな、猫の目の不思議のせい。
「猫の目のように変わる女ごころ」といったことわざが、日本にはあります。
それは、色が変わることをいうのではありません。瞳孔が明暗や緊張によって、一瞬にして、細くなったり丸くなったりすることから、「すぐに変わること」にたとえられたそうな。
猫の目の奥には、「タペタム」という、一瞬にして光をキャッチし、網膜を戻す働きをする反射板があります。闇夜など少しの光でもよく見えるのはそのためなのです。
そういった機能の不思議とは別に、私たちが一番うっとりと惹きつけられるのは、猫の目の色ではないでしょうか。
どんな目の色の猫になるかは、生まれてしばらくはわかりません。
子猫の瞳は、半年くらいまでは「キトンブルー」と呼ばれる灰色がかった水色です。
ちょっとはかなげで、ロマンチックな色ですね。
キトンブルー時代は、メラニン色素がとても少ない状態です。
色素がついてきて、その猫本来の目の色になっていきます。
水色の目、青い目、緑の目、黄緑の目、緑と薄茶が混ざった目、金色の目、左右が違うオッドアイ......さまざまな色の目に。
同じ色に見えても、その色は、その子だけのものです。
目の色の分け方は色々です。
ブルー（青）・グリーン（緑）・ヘーゼル（ブラウンとグリーンのミックス）・アンバー（黄色や金色）といった分け方を主に、かなり細かい分類までされていますが、ここでは、おおざっぱに、青系・緑系・黄色系・その他とすることにします。
メラニン色素が一番少ない目の色は青。
やはり体毛に色素の少ない白い猫がほとんどです。
青と、ひと口にいっても、うす水色から、空の色、海のような青と、さまざま。
青い目の猫が、童画や絵本に好んで描かれるのは、その神秘性でしょうか。
ちょっとヤンチャな感じもしますね。
じつは、青い目の色の実際は、透明に近いのですって。
光の反射で、私たちには、青に見えているのだそうです。
リリーちゃんの、この青い瞳も。
幻の青。そう知ると、いっそう青い目の猫が神秘的に思えます。
私がこれまで暮らしてきた猫の目の色は、黄緑が多かった気がします。
緑系は、キジトラや三毛猫、チャトラなど、庶民的な日本猫に多いのかもしれません。
これまでに会った猫さんたちの写真を見返しても、一番多かったのは、黄緑色でした。
草むらにも、溶け込む色です。
ところで、猫から見た色の世界は、私たちの色の感覚とはちょっと違っています。
色の識別は人間の5分の1程度。
「赤」という色は猫にはないそうです。トマトもイチゴも、緑っぽい黒に見えているんですって。
光をキャッチするのは敏感ですが、視力自体はそうよくありません。私たちの5分の１くらい。
動くものにはよく反応しますが、動かないものにはあまり興味を示さないのは、そのためです。
それでも、猫は、嗅覚も聴力も第6感も、人間の比ではありませんから、太刀打ちできません。
獲物を獲っていた野生時代の名残でしょうか。
緑色の目の猫には、穏やかさや賢さを感じます。
黄色系の目の猫さん、混じった色やオッドアイなどの猫さんのお話は来週に。
なにしろ、わが家の本棚には、猫の本がいっぱい。古本屋巡りをしていたころに集まってしまった本たちです。
世の中に猫本がいっぱいということは、猫の不思議と魅力は尽きないということ。
あらためて、楽しい猫の不思議を再確認していきたいと思います。
皆さんのおうちの猫の不思議も、コメント欄で教えてくださったらうれしいです。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
今は、ひたすら自粛のとき。当ブログも飼い主さん宅への直接取材をしばし自粛し、8月は、猫の不思議あれこれを一緒に楽しんでいただけたらと思います。
不思議と言えば、まずは猫の目。
猫好きは猫の瞳に惹きつけられ、「見透かされているよう」「魔力がある」などと、よく言います。
それもみな、猫の目の不思議のせい。
「猫の目のように変わる女ごころ」といったことわざが、日本にはあります。
それは、色が変わることをいうのではありません。瞳孔が明暗や緊張によって、一瞬にして、細くなったり丸くなったりすることから、「すぐに変わること」にたとえられたそうな。
猫の目の奥には、「タペタム」という、一瞬にして光をキャッチし、網膜を戻す働きをする反射板があります。闇夜など少しの光でもよく見えるのはそのためなのです。
そういった機能の不思議とは別に、私たちが一番うっとりと惹きつけられるのは、猫の目の色ではないでしょうか。
どんな目の色の猫になるかは、生まれてしばらくはわかりません。
子猫の瞳は、半年くらいまでは「キトンブルー」と呼ばれる灰色がかった水色です。
ちょっとはかなげで、ロマンチックな色ですね。
キトンブルー時代は、メラニン色素がとても少ない状態です。
色素がついてきて、その猫本来の目の色になっていきます。
水色の目、青い目、緑の目、黄緑の目、緑と薄茶が混ざった目、金色の目、左右が違うオッドアイ......さまざまな色の目に。
同じ色に見えても、その色は、その子だけのものです。
目の色の分け方は色々です。
ブルー（青）・グリーン（緑）・ヘーゼル（ブラウンとグリーンのミックス）・アンバー（黄色や金色）といった分け方を主に、かなり細かい分類までされていますが、ここでは、おおざっぱに、青系・緑系・黄色系・その他とすることにします。
メラニン色素が一番少ない目の色は青。
やはり体毛に色素の少ない白い猫がほとんどです。
青と、ひと口にいっても、うす水色から、空の色、海のような青と、さまざま。
青い目の猫が、童画や絵本に好んで描かれるのは、その神秘性でしょうか。
ちょっとヤンチャな感じもしますね。
じつは、青い目の色の実際は、透明に近いのですって。
光の反射で、私たちには、青に見えているのだそうです。
リリーちゃんの、この青い瞳も。
幻の青。そう知ると、いっそう青い目の猫が神秘的に思えます。
私がこれまで暮らしてきた猫の目の色は、黄緑が多かった気がします。
緑系は、キジトラや三毛猫、チャトラなど、庶民的な日本猫に多いのかもしれません。
これまでに会った猫さんたちの写真を見返しても、一番多かったのは、黄緑色でした。
草むらにも、溶け込む色です。
ところで、猫から見た色の世界は、私たちの色の感覚とはちょっと違っています。
色の識別は人間の5分の1程度。
「赤」という色は猫にはないそうです。トマトもイチゴも、緑っぽい黒に見えているんですって。
光をキャッチするのは敏感ですが、視力自体はそうよくありません。私たちの5分の１くらい。
動くものにはよく反応しますが、動かないものにはあまり興味を示さないのは、そのためです。
それでも、猫は、嗅覚も聴力も第6感も、人間の比ではありませんから、太刀打ちできません。
獲物を獲っていた野生時代の名残でしょうか。
緑色の目の猫には、穏やかさや賢さを感じます。
黄色系の目の猫さん、混じった色やオッドアイなどの猫さんのお話は来週に。
なにしろ、わが家の本棚には、猫の本がいっぱい。古本屋巡りをしていたころに集まってしまった本たちです。
世の中に猫本がいっぱいということは、猫の不思議と魅力は尽きないということ。
あらためて、楽しい猫の不思議を再確認していきたいと思います。
皆さんのおうちの猫の不思議も、コメント欄で教えてくださったらうれしいです。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
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目は口程に物を言う、というけれど、素晴らしい写真の数々の目を見ていると、このネコちゃん達が今考えていることが分かってくるような気がする。お互いに見つめ合いながら、ニャン生を語り合えたらどんなにか楽しいことだろうか。
by Ｙ.M 2021-08-03 16:28
わあ、いろんな不思議を知ると、いっそう猫にひきつけられますね。うちの猫はの瞳の色は、茶色とオリーブ色と草色が混じったような、摩訶不思議な色なんですが、来週が楽しみです！この瞳も、この子だけのものなんですね。毎日可愛いなあと眺めてます。
by ひじきママ 2021-08-03 16:52
猫さんから、私達はどう見えているんでしょうか？色が人と違って見えているんですね。違う世界を見ているから、神秘的なんですね。
凄く濃い青い目の仔がいるんですね。
吸い込まれてしまいそうです。
うちの仔の不思議。何も無い何もいない所をジーッと見て、まるで動いているかのように、目で追います。きっと、人には見えないものが見えているんでしょうね
by ちぃ 2021-08-03 21:21
今は亡きウチの猫、小次郎の瞳は光の加減によって黄色や緑にみえましたが、アイラインがくっきりで眼力がありました。同じ猫でも瞳の色によって印象が違って見えるので不思議ですね。
by シーマン 2021-08-03 23:29
わぁー！色々な目の色は猫の魅力ですね。神秘的！猫が人間をじっとみるのは何かを感じようとしているのでしょうか、はたまた人間には見えない何かが見えているのか…。昔から化け猫であったり何か猫の不思議、力を感じることがたくさんなのでしょうね。佐竹さんの本棚、猫の本がたくさん！小さな猫の置物も可愛いですね。猫の不思議かはわかりませんが以前、会社でインフルエンザが流行り周りが殆んどかかってしまったのですが保護猫シェルターに毎週のように通っていた私と猫をずっと飼っている方だけ全く影響なく元気だったので「猫が力を貸してくれた？」なんて勝手に思っています(笑)
by とも 2021-08-04 07:24
うちの姫の、瞳の色は、黄緑色ですが、僅かに青い色も残っているように見えます。猫がスズメを見て『カカカ』と鳴きますが、ウチの姫はそうは言いません。でも、室内で、イエグモが出た時（！）『カカカ』と鳴いていたので、獲物を追う時には『カカカ』と、鳴けるみたいです。スズメは、獲物として見てないのでしょうね。会話しているみたいに聞こえる時もあります。
by おみかん 2021-08-04 08:37
うちの３にゃん達もそれぞれ個性があるおめめです。喜怒哀楽がよくわかります。長年付き合っていると
だいたい何を考えているかわかりますよね。時々どこ観てるの？何考えてるの？と謎のときもありますが
毎日とても楽しませていただいてます！
by ぺったんの母 2021-08-04 13:04
我が家には、猫にまつわる絵本も沢山。
いつか、子ども達に命の素晴らしさ、大切さを伝えられる、猫カフェならぬ、猫のおはなし屋さん、を、保護猫シェルターとともにやりたいな、と。
by さくら 2021-08-04 13:24
>Y.Mさん
お互いに目を見つめ合いながら、こっちから勝手に語りかけることは、しょっちゅうしているのですが（笑）。でも、猫って言葉が通じたとしたら、過去は愚痴らず飄々と語りそうですね。
by 道ばた猫 2021-08-04 22:05
>ひじきママさん
茶色とオリーブ色と草色！ なんてシックな瞳でしょう。それは毎日見飽きないですね！
来週は、そんな猫さんも紹介しますね～
by 道ばた猫 2021-08-04 22:09
＞ちぃさん
そう、猫って空間をじーっと見ることがありますよね。目で追ったり。
小さな虫がいるときもあるけど、何もない時も。でも、きっと何か見えてるんでしょうね。
by 道ばた猫 2021-08-04 22:28
＞シーマンさん
アイラインの小次郎くん、さぞ可愛かっただろうなあ～～。
目ぱっちりの子から、眠そうなちっちゃい目の子まで、どの子の目もそれぞれ可愛い！
by 道ばた猫 2021-08-04 22:32
＞ともさん
私も、インフルエンザ、生まれてから3回くらいしか罹ってないんですよ。猫を飼ってる人や地域猫の面倒を見ている人は「風邪なんかひいてられるか」と、気力があるのがいいのかも（笑）。
by 道ばた猫 2021-08-04 22:36
＞おみかんさん
「カカカ」って猫が鳴くクラッキングは、獲物がそこにいるのに手が届かないときのジレンマだそうですよ。地団太代わり。うちは若猫時代は鳥を見て「にゃっ、にゃっ」と言ってたけど、最近は友好的でただ眺めるだけになりました。
by 道ばた猫 2021-08-04 22:43
>ペッたんのお母さま
猫の目はよくものを言いますよね。さみしいとき、不安なとき、甘えたいとき、ぶーたれたとき、満足な時、うれしいとき・・・。長年猫と付き合って、よおくわかるようになりました！
by 道ばた猫 2021-08-04 22:47
＞わあ、さくらさんの夢、すてきですね！！ 私も子供になって参加したい！
実現したときは、ぜひ取材したいです。
by 道ばた猫 2021-08-04 22:49
緑色の目の猫を飼っているけど赤が緑に見えるなんてびっくりしました。
私も猫になって少しは見てみたいですね♫
by ぱろにゃ 2021-08-10 08:45
>ぽろにゃさん
いま私たちが見ている色彩の5分の1の世界・・・・わびさびに近い世界に猫さんたちはいるのでしょうか（笑）。考えてみたら、色彩がたっぷり識別できる私たちの暮らしって、贅沢かも。
by 道ばた猫 2021-08-11 09:52