[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

思い立って、松の内に、「猫の美術館」として知られる、千葉県匝瑳（そうさ）市の松山庭園美術館へ。
何度か道ばた猫日記に登場してくれた虎之介くんが通いで猫スタッフをしている、田んぼに囲まれた丘の上の美術館です。



前庭で、遊びまわっていたのは、新入りの兄妹。
茶トラのキラくんと、茶白のララちゃんです。



じつは、２匹には、彼らがやってきた直後の11月終わりに会っています。
黄色いネズミみたいにチョロチョロしていましたっけ。



港町銚子で半野良をやっていたそうで、お爺ちゃん猫やおばあちゃん猫が次々旅立って寂しくなっていた美術館にもらわれてきたのでした。
ちょうど館では大きなクリスマスツリーを飾り付けたばかり。
そのツリーをアスレチック代わりにしてやんちゃし放題。
ワクチンも済ませてお庭デビューしたと聞き、どんなに大きくなったのか、とても楽しみでした！



館主のコノキ画伯の石彫作品の上で、ご機嫌なキラくん。



ララちゃんは、お空を眺めています。



おや、ララちゃんが、何かに狙いを定めました。
これまでは館でいちばん若手だったアイドル、紅丸お兄ちゃんにかまってほしくてアタックするようです。
背後から飛びかかって・・・・。



不意打ちはずるいぞっと、シッポを膨らませた紅丸くんにすごまれ、こんなカワイイ降参ポーズ。
紅丸くん、まさにぶつかり稽古の胸を毎日貸しています。



めげないララちゃん、今度は、智尾（ちび）お姉ちゃんに、こっそり近づきます。
2匹がやってきたとき、シャアシャアご立腹だった智尾ちゃん、今では2匹を受け入れ、見守り役に。

美術館の1月の展示は「ガラス絵展」です。
虎之介くんと瀬奈ちゃんのお母さんで、画家の花澤さんも、キラララ兄妹のガラス絵作品を出品しています。



別館にて。
「展示が高くて、ボクたちにはよく見えないよう」



本館では、コノキ・ミクオ作品もたっぷり。
コロナ感染予防を徹底した広々とした館内で、密にならず、ゆっくりと作品を楽しめます。



コノキ画伯の代表作の一つ、大作「菁曄碧天」の前まで案内してくれたララちゃん。
学芸員の素質十分！



「えーと、この作品もコノキ父さんの絵なんだけど、絵からこわーいトラが飛び出してきて噛みつかれそうだから、大急ぎで通り抜けなくちゃ」と、キラくん。



「コノキ父さんはね、コロナ自粛で、猛然と創作意欲が湧いたんだって。それで、アトリエに閉じこもって青い絵を何枚も何枚も描いたの」と、ララちゃん。



「お父さん、何のお勉強をしてるの？」と、のぞき込むキラくん。



虎之介くんは、チビ猫2匹を見ると、いまだ逃げ回っているそうですが、（この日は寒かったので、欠勤）
キラくんはね、キミのちっちゃかった頃にそっくりだよ。ゆっくりと仲良くなろうね。

コノキ画伯の青を基調とした作品の数々のテーマは「時のページをめくる」。
世代交代はあっても、猫館員たちの接待は、時のページと共に脈々と受け継がれているのでした。

---

「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！