[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。
道ばた猫日記
2020年09月22日
ぽっちゃり猫の名前は、なんと・・・。
先週ご紹介した、愛らしい「おう」「りつ」兄弟の取材で出かけた、埼玉県のとある町。
取材が終わって、町中を少し歩いてみたら、こんなぽっちゃり猫さんに出会いました！
暑い日でしたが、何とも心地よさそうに風に吹かれて、うとうとしています。
かなりのぽっちゃりさんです。この風貌は、きっと熟年のオス猫と思われます。
あ、視線を感じてか、大あくび。
彼がいたのは、神社の社務所の窓口です。
子どもの頃の遊び場が鎮守の森や河原だった私は、鎮守の森を見かけたら寄らずにはいられません。
ここは、樹齢数百年というご神木をはじめ、みごとな古木に囲まれた神社。
関東のお伊勢さんと呼ばれる由緒ある神社の一つでした。
そこで、狛犬ならぬ狛猫のような神社猫に出会うとは。
猫の隣にいらした神職さまに、写真の許可をいただいて、猫の名を伺うと、にっこり笑って「ガリガリくんというんですよ」と。
「えええ～！こんなにぽっちゃりなのに」と驚く私。
ガリガリくんは、5～6年前に、ガリガリの衰弱した姿で現れたそうです。それで「ガリガリくん」と名づけられました。
やってきた当時すでにおとな猫だったので、7～8歳くらいはいっているはず、もしかしたら10歳越えかもというお話でした。
他にも神社猫は数匹いるそうですが、人前に姿を見せるのは、もっぱらガリガリくんだけとのこと。
さてと。ガリガリくん、立ち上がりました。
遅めのランチを食べ終わって、境内の見回りに行く模様。
ついていくことにします。
紫陽花の茂みから、石段下を見下ろします。異常なし！
総ヒノキの趣ある社殿を背景に、石段を下りていくガリガリくん。
きりりとした顔つきにおなっています。
「あ、ここからは、猫道だからね。ごくろうさん」と、組石の奥の暗がりへ。まかれてしまいました。
その５日後のおととい。
すぐ近くの町で取材があったので、ガリガリくんに会いたさに、またもや夕暮れの神社に。
あっ、きょうは境内の緑陰で、熱心に毛づくろい中でした。
「ガリガリくん、今日はここにいたんだ」
そう話しかけたら、毛づくろいの舌をしまい忘れたまま、ジロリと睨まれてしまいましたが、
「ほら、この前、会ったじゃない、覚えてる？」と言うと、「おお、そうじゃった」というふうにフレンドリーに撫でさせてくれました。
境内にいらした神職さま（先日とは別の方）に、ブログ掲載の許可をいただくと、こんなお話を。
「この子は、やってきたときは、ほんとに、ガリッガリでね。石段の途中でへばって動けなくなっていたんですよ。ご飯を食べせても、飲み込めないくらいの衰弱だった。いまじゃあ、こんなにぽっちゃりして、皆さんに可愛がっていただいています」
そのあと、子猫が捨てられていたこともありましたが、ガリガリくん、自分の出ないおっぱいまで吸わせて面倒を見て育てたそうです。
「性格がじつにいい猫なんですよ」
そういってガリガリくんを撫でる神職さま。
きれいに掃き清められた杜は、コロナ禍に疲れた心身を癒し、原始の呼吸を目覚めさせてくれるようなひとときでした。
ガリガリくん、また会いに行くね！
夏毛でこのぽっちゃり具合だから、冬毛になると、どれだけふっくらするんだろうと、楽しみです。
（捨て猫や連れ去り、虐待など防止のため、神社名は書きませんでした）
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
取材が終わって、町中を少し歩いてみたら、こんなぽっちゃり猫さんに出会いました！
暑い日でしたが、何とも心地よさそうに風に吹かれて、うとうとしています。
かなりのぽっちゃりさんです。この風貌は、きっと熟年のオス猫と思われます。
あ、視線を感じてか、大あくび。
彼がいたのは、神社の社務所の窓口です。
子どもの頃の遊び場が鎮守の森や河原だった私は、鎮守の森を見かけたら寄らずにはいられません。
ここは、樹齢数百年というご神木をはじめ、みごとな古木に囲まれた神社。
関東のお伊勢さんと呼ばれる由緒ある神社の一つでした。
そこで、狛犬ならぬ狛猫のような神社猫に出会うとは。
猫の隣にいらした神職さまに、写真の許可をいただいて、猫の名を伺うと、にっこり笑って「ガリガリくんというんですよ」と。
「えええ～！こんなにぽっちゃりなのに」と驚く私。
ガリガリくんは、5～6年前に、ガリガリの衰弱した姿で現れたそうです。それで「ガリガリくん」と名づけられました。
やってきた当時すでにおとな猫だったので、7～8歳くらいはいっているはず、もしかしたら10歳越えかもというお話でした。
他にも神社猫は数匹いるそうですが、人前に姿を見せるのは、もっぱらガリガリくんだけとのこと。
さてと。ガリガリくん、立ち上がりました。
遅めのランチを食べ終わって、境内の見回りに行く模様。
ついていくことにします。
紫陽花の茂みから、石段下を見下ろします。異常なし！
総ヒノキの趣ある社殿を背景に、石段を下りていくガリガリくん。
きりりとした顔つきにおなっています。
「あ、ここからは、猫道だからね。ごくろうさん」と、組石の奥の暗がりへ。まかれてしまいました。
その５日後のおととい。
すぐ近くの町で取材があったので、ガリガリくんに会いたさに、またもや夕暮れの神社に。
あっ、きょうは境内の緑陰で、熱心に毛づくろい中でした。
「ガリガリくん、今日はここにいたんだ」
そう話しかけたら、毛づくろいの舌をしまい忘れたまま、ジロリと睨まれてしまいましたが、
「ほら、この前、会ったじゃない、覚えてる？」と言うと、「おお、そうじゃった」というふうにフレンドリーに撫でさせてくれました。
境内にいらした神職さま（先日とは別の方）に、ブログ掲載の許可をいただくと、こんなお話を。
「この子は、やってきたときは、ほんとに、ガリッガリでね。石段の途中でへばって動けなくなっていたんですよ。ご飯を食べせても、飲み込めないくらいの衰弱だった。いまじゃあ、こんなにぽっちゃりして、皆さんに可愛がっていただいています」
そのあと、子猫が捨てられていたこともありましたが、ガリガリくん、自分の出ないおっぱいまで吸わせて面倒を見て育てたそうです。
「性格がじつにいい猫なんですよ」
そういってガリガリくんを撫でる神職さま。
きれいに掃き清められた杜は、コロナ禍に疲れた心身を癒し、原始の呼吸を目覚めさせてくれるようなひとときでした。
ガリガリくん、また会いに行くね！
夏毛でこのぽっちゃり具合だから、冬毛になると、どれだけふっくらするんだろうと、楽しみです。
（捨て猫や連れ去り、虐待など防止のため、神社名は書きませんでした）
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
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フェリシモ「猫部」は、通販フェリシモで猫好きさんが集まるコミュニティーです。「猫部®」はフェリシモの登録商標です。
何と衝撃的なお名前でしょうか!某メーカーのアイスを思い出してしまいました。
ふっくらした面倒見の良いニャンコに育って、幸せなんだなぁ。
いつか冬毛になったガリガリくんを是非紹介して下さいね。
by シーマン 2020-09-22 11:31
くふふ！名前にプッ！と笑ってしまいました。ガリガリくん、見回りご苦労様です！
神社のお参り行きたいなぁ。御利益ありそうです。すでにガリガリくんをみて癒されたから御利益あった、、笑
ふっくらガリガリ君見たいです❤︎
by トラ猫 2020-09-22 12:58
ガリガリくん！(｡ >艸<)
こんなふうに笑えるほどになるまでの皆さまの手厚さに感激です。
一目見て、茉莉子さんの好きそうな猫だと思いましたよ。
見ていて、読んでいて、とても幸せな気持ちになりました。ありがとうございます。
最後の注意書きなんて書かなくてもよくなる世の中になることを切に願います。
by 16にゃんず 2020-09-22 15:17
お伊勢様の森で、目ヂカラのある猫を撫でる。
二重のご利益がありそうですね。
by サビ猫びいき 2020-09-22 16:16
あらっ。この子知ってます。
うちのすぐ近くの神社の子だ！
初詣はたくさんの人が来るのでびっくりするのか引っ込んじゃうけど、可愛くて人懐っこいキジトラさん。
by 源田たまらん 2020-09-22 17:11
暖かい人達に囲まれて、幸せそうですね。ガリガリ君！の名前が笑い話になって良かったですね。うちの白黒猫も、保護した時から人懐こい仔でした。既に大人猫だったけど、色々想像しました。捨てられたの？何処から来たの？いじめられなかった？寒かったね？等々。ガリガリ君も、どんな思いでここにたどり着いたのでしょう。穏やかに過ごしてね。
by ちぃ 2020-09-22 17:31
>シーマンさん
はい、よもやのお名前でした！ 神職様と並んで、堂々と受付をしていて、参拝者の人気者だそうです。
冬毛のガリガリくんですね。承知しました（笑）。
by 道ばた猫 2020-09-23 00:29
＞トラ猫さん
ガリガリくんの姿に癒されてご利益ありましたか。紹介しがいがありました！
毛並みが柔らかなので、栄養いいんでしょうね～
by 道ばた猫 2020-09-23 00:32
>16ニャンズさん
もう改名したら、という声しきりだそうですが（笑）、ソーダ色のあの商品を思い出させて、親しまれる忘れがたい名前だから、このままでいいような・・・・。
by 道ばた猫 2020-09-23 00:36
>サビ猫びいきさん
神社やお寺で可愛がられてる猫さんは、日本ならではのパブリック・キャット。
出会ったら、うんとご利益ありそうです！
by 道ばた猫 2020-09-23 00:38
>源田たまらんさん
ご近所の神社猫さんでしたか！ 地元の人気者なんですね。
いつでも会いに行けるから、いいですね～
by 道ばた猫 2020-09-23 00:45
＞ちぃさん
そうですね。辿り着いた子には色々話しかけてしまいますよね。これまでどこでどうしていたの、もうどこにもいかなくていいからね、って。色黒さんも、安住の地が見つかってよかったね！
by 道ばた猫 2020-09-23 00:50
可愛がられていて、よかったねガリガリ君。神社ねこやお寺ねこはわりといるんですね。ご住職や神主さんたちはやはりお優しいのでしょうね。そこにつけ込むような不逞の輩は滅びよ！と念じておきますが。
by るんたた 2020-09-23 07:55
＞ちいさん
あっ、色黒さんって書いてました・・・。訂正。ちいさんちの「白黒」さんによろしく。
by 道ばた猫 2020-09-23 09:22
＞るんたたさん
ここは、社務所にも入れてもらってるし、住み分けで神職様のお宅にも何匹かいるようですし、とても可愛がられているようでした。「神社名は出してもかまいませんよ。皆さんに可愛がっていただいているので」と懐の深いご対応でしたが、やはり物騒な世の中なので。
by 道ばた猫 2020-09-23 09:34
ガ、ガリガリくん！？今やふっくら、ぽっちゃりくんですね(笑)愛情とおいしいごはんがたっぷり詰まっているのでしょうね♪ガリガリくん、表情がまたとってもいいですね！立ち上がった写真は「さぁーてと」ってきこえてくるようですし見回りの時の目は真剣！見回りしっかりしていますという感じですね(^-^)くつろいでいる時はまた穏やかでどっしりしていてさすが神社にいる猫さんですね。ガリガリくんに会いたくなります♪
by とも 2020-09-24 08:26
犬も歩けば、いや、茉莉子さんが歩けば猫に当たる。飼い猫だろうが野良だろうがたちどころに会話できてしまう才能には脱帽です。
by ムヨク 2020-09-24 12:25
＞ともさん
ガリガリくんを全方位で堪能してくださったみたいで（笑）うれしいです。
あくびしたときの歯がピカピカなので、健康そのものの猫さんのようです。
by 道ばた猫 2020-09-25 01:52
>ムヨクさん
猫は数か月しか人を覚えていないとか言われますが、私の研究では（笑）、会話を交わすと数年たっても忘れてはいないことがわかってきました！ 飼い主の手前、忘れたふりをする子もいますが。
by 道ばた猫 2020-09-25 01:55
ガリガリくん、歯がピカピカとは♪健康なのはうれしいですね。それにしてもガリガリくんの表情はたまらないです！見回り時のガリガリくん、張り込み中のベテラン刑事みたい！佐竹さんの写真からは猫さんたちの声が聞こえてくるようです～(*^-^*)
by とも 2020-09-25 08:02