[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.51は、子猫の頃から親子で見守られてきた「望愛（のあ）」ちゃんのお話です。

2018年6月頃、家の裏手辺りで子猫の鳴き声が聞こえるようになりました。
先住猫二匹共々、気にはなっていましたが、住宅が密集していることもあり、位置も定かではなく、どうしようもないと思っていました。
7月のある日、仕事から帰宅すると近所の母娘が我が家の隣家の車の下を覗き込んでいるところに遭遇。
「子猫がいる」と。
聞けば、娘さんが朝、学校に行く時から子猫は隣家の前にいたとのこと。それが我が家の三男猫　望愛（のあ）との出会いでした。



6月頃から鳴き声が聞こえていたこと、ここまで生きてきたことを考えると、母猫が一緒にいると思われ、子猫は恐らくご飯を探しに出掛けた母猫を追って、寝床から出てきてしまったのではないかと推測。 子猫の警戒心も強かったので、母猫が戻ってくることに期待し、見守ることにしました。
それから、一時間ごとに子猫の様子を見に外に出ました。その間子猫は近所を動きまわりましたが、21時頃、戻って来た母猫に遭遇。
無事二匹が合流したところを確認することが出来ました。
その後、猫の母子は、我が家にご飯を食べに来るようになりました。



母猫と子猫は、顔付きは似ているけれど毛色が全く異なっていました。すると、今度は子猫そっくりな別の成猫までご飯を食べに来るように。



子猫の父猫と思われました。
その為、8月には保護活動をされている方の手を借りて父猫と母猫のTNRを決行。
親猫と一緒に捕獲出来たものの、小さ過ぎてまだ手術出来なかった子猫は、2〜3ヵ月くらいの男の子と判明しました。
一旦、親猫共々リターンしたものの、少しずつ警戒心を緩めてくれる子猫がこのまま冬を越せるのか心配になり始めた私は、子猫が親離れを始めた9月21日に保護。



病院に連れて行き、そのまま我が家の子に。「望まれて愛されるために生まれてきた」ことを忘れずにいて欲しくて望愛（のあ）と名付けました。
病院から帰ってきてから夜鳴き一つせず、お留守番も上手にしてくれた望愛。先住猫と隔離し、慎重に対面させていましたが、保護から二週間後、先住猫が夜中にバリケードを押し除けて望愛の脱走を手助けし、一晩中遊んでいたことがきっかけであっさり馴染んでくれました。
望愛を最初に見つけてくれた近所の母娘にも保護したことをお伝えすると安心してくれたようでした。 2020年2月現在、1歳9ヵ月になった望愛は、大型猫種の先住猫たちと同じくらい大きくなりました。



安全な家の中で無防備に眠る姿を見るたびに、私も安心した気持ちになります。
望愛、うちの子になってくれてありがとう。

（望愛（のあ）／1歳　ペンネーム: Ｋiaさんより）

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スタッフより

みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。

保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード（Before）と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード（After）の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。

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