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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2018年06月14日

「特定非営利活動法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道」さまの活動レポート(2017-18後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:北海道札幌市

★北海道札幌市すすきの 血統系2匹飼育放棄

相談者:男性
実施場所:北海道札幌市すすきの
相談内容:飼育放棄
頭数:2匹

「マンションの一室に猫が2匹取り残されているんです」
金曜日の夕方、男性から当団体にSOSの電話が入りました。

男性は依頼されて部屋の様子を見に行った第三者の方で、荒れ果てた部屋を一目見て飼い主はもう帰ってこないこと、猫たちが飼育放棄されたと分かり、何とかしてあげたいという気持ちで当団体に電話をしてきました。
従来は相談者さんに来店していただき、じっくり相談をして段取りなどを決めて保護へ向かいますが緊急性があると判断しすぐに現地に保護へと向かいました。

取り残されていたのはアメリカンカールとスコミックスの血統系とみられる2匹。
アメリカンカール(以下:マハラジャ君)は毛玉だらけの長毛の猫でその体はやせ細り、目だけがぎょろぎょろとして怯え、震えていました。
スコミックス(以下:テレガリ君)の方は比較的おっとりとしてまとわりついて人肌恋しかったのか甘えてきました。

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《すすきの案件 部屋の内部》

部屋を見渡すと散乱した雑貨やゴミの中に便が山盛りになった猫トイレがありました。
きれい好きな猫にとって、とてもストレスだったに違いありません。

どれくらいの期間この部屋に閉じ込められていたのか、どうやって生き延びていたのか物言えぬ猫たちに聞くことは出来ず、帰ってこない飼い主をこの部屋で2匹じっと待ち続けていたのかと考えると、胸がとても痛みました。

住んでいた方の個人情報は全くわからず、去勢・ワクチンの有無の情報は無く、もちろん医療費や入居費の請求はできませんでした。(検査の結果マハラジャ君だけが未去勢でした)

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《保護された初日のテレガリとマハラジャ》

猫を密室に意図的に閉じ込めて放置することは、死ぬことを想定した虐待行為です。猫はじっと我慢し、衰弱して死を待つことしかできません。

飼い主は「置いていった」つもりかもしれませんが「捨てた」のと同じなのです。

昨今、人間の様々な勝手な理由で捨てられる猫たちが沢山います。
生き場を失くした猫たちは死を待つしかないのでしょうか?
猫が好きで飼い始めたと思うのですが、結果がこうなってしまった事はとても悲しいです。

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《落ち着いてきたころのマハラジャ》

まるで「物」の様に飼い主から見捨てられてしまったマハラジャとテレガリ。
【適正飼育】をできる飼い主に猫を譲渡することが本当に大切なのだと改めて思いました。
しっかり健康ケアをして今度こそ幸せにしてくれる家族を見つけてあげたいです。

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《落ち着いてきたころのテレガリ》


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもツキネコ北海道への温かなご支援・ご声援、心より感謝申し上げます。
皆様からのご支援のおかげで飼い主が不明な猫たちも素早く保護することができました。
猫を取り巻く環境は様々です。不幸な猫を減らすにはどのような対応をとれば良いのか、多くの方のご支援とお力をお借りしながらこれからもできる事を一つずつ頑張っていきたいと思っております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



「特定非営利活動法人 猫と人を繋ぐツキネコ北海道」
http://tsukineko.net/
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