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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2017年09月26日

「Perro Dogs Home(ペロ・ドッグズ・ホーム)」さまの活動レポート(2016-17後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:東京都・神奈川県およびその隣接県

2017年1月、Perro Dogs Homeが発足してからちょうど10年を迎えました。

Perro Dogs Homeは2006年12月に、譲渡団体としての届け出を東京都動物愛護相談センターに提出しました。2007年1月中旬に届け出が受理されました(この時点をもって会の発足と考えています)。
最初の犬を保護したのが同年1月25日。同年2月1日には会のホームページを公開しました。
当時、この会のメンバーは3人しかいませんでした。十分な資金もありませんでした。
それでも発足1年目には54頭の犬を保護しました。無我夢中でした。
東京都や神奈川県、横浜市などの行政が、譲渡団体と協力して収容犬の殺処分大幅減をめざす方向に大きく舵を切ったことも、追い風となりました。多くの方々の有形無形のご支援をいただきました。

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会の発足1年目の秋に開催した運動会(オフ会)。
里親様を中心に多数の人と犬に参加していただいて感無量でした。
その後も毎年運動会を開催していますが、残念ながら2016年秋は雨天中止となりました。

発足からほぼ半年後に、当会のスタッフの一人が、当時の私たちの思いをみごとに代弁した次のような文章を会のホームページで公開しています。
「perro はとても小さくささやかな団体です。
それにもかかわらず、保護犬たちはたくさんのお申込みをいただいております。
本当にありがとうございます。
また、ボランティアのお申し出も、思いがけずたくさんの方に名乗りをあげていただいています。
本当にありがとうございます。
財政状況の厳しさは収支報告をご覧いただけば一目瞭然ですが、そこにも、温かなご支援をいただいています。
本当にありがとうございます。」

そうして2017年4月13日には発足以来400頭目の保護犬を、東京都動物愛護相談センターから引き出すことができました。
この10年間で、現在も保護中の6頭(4月末現在)、病没した2頭、トライアル中に交通事故で亡くなった1頭を除く391頭に、新しい飼い主様を見つけることができました。

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400頭目の保護犬。センターでの写真(上)と保護後(トリミング、医療措置済み)の写真(下)

私たちが継続できたのは、いうまでもなく自分たちが犬が大好きだからですし、経験する苦労を差し引いても結局はこの活動が「楽しい」からにほかなりません。
しかしながら、自分たちだけの力でやってこれたなどと思ったことは一度たりともありません。
いつも多くの方々に助けられてきました。

まだほとんどなんの実績のない私たちのサイトを見て、はじめてボランティアに手をあげてくださった方があったとき、あるいは望外に親切なお言葉や、ご寄付の申し出をいただいたときの、こみあげるような感謝の思いをいまも忘れることができません。
保護犬が逸走して迷子になったとき、じつに多くの方々が親身になって捜索に協力してくださいました。
人を恐れる性格の犬――逸走した場合もっとも保護が難しいタイプの子――にオヤツやごはんをあげ、やさしい言葉をかけて、少しずつ心を開かせて、ついにはその子を保護してくださった人がありました。

節目節目にそうした方々のお力をいただけたからこそ、私たちの活動を曲がりなりにも10年間つづけられました。なによりも「私たちはひとりぽっちではないんだ」という精神的な後押しを感じることができたのが大きかったと思います。

この10年間を支えていただいた多くの皆さまに、心から感謝の言葉を述べさせていただきたいと思います。
最後に、私たちの団体が発足して間もなくホームページで公開した「船出に際して」という文章の一部をここに引用させていただきます。この文にこめた初心は、いまも、そしてこれからも持ち続けていきたいと考えています。
「今後の活動で私たちの対応に至らない点があるかもしれません。しかし私たちは1歩ずつでも前に進み、自らの不足を埋めていくつもりです。
これからの私たちの活動を寛容に見守っていただきたいと思います。そして、私たちが道を踏み外したとお感じのときには容赦なく声をあげていただきたいと思います。」

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会の発足後にホームページで公開した「船出に際して」という文章。



<ご支援くださっているみなさまへ>
私たちの会のふところが豊かであったことはありませんから、発足以来、預かりボランティアに対しては、医療費と交通費(搬送費)を会が負担するだけで、フード代、オヤツ代、ペットシーツ代などの日常経費のご負担はボランティア各人にお願いせざるをえませんでした。
みなさまからのご支援をいただいた年に、はじめて、すべての預かりボランティアにフードとオヤツあるいはペットシーツを支給することができました。

私たちのような団体はシェルターも持たず、オフィスすらありません。有しているのは「人」だけです。保護犬を長期にわたって家庭で預かり、家で飼う犬と同じように暮らしてくださるボランティアが会の資産だといっていいと思います。そうしたボランティアのご苦労にいくぶんでも手当てできたことは私たちの喜びでした。
上にも述べましたが、これは単に物質的・経済的な話にとどまるものではありません。
誰かが後押しをしてくれているのだという感触が、なによりも私たちの活動の励みになっています。

日常的な買い物の際に、犬や猫の救援活動に心を留めていただき、労をいとわずわざわざご支援の手を差し伸べてくださる多数の方々の存在に、私たちは強く励まされます。ありがとうございました。



「Perro Dogs Home(ペロ・ドッグズ・ホーム)」
http://www.perro-dogshome.com/
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