フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:長野県 東信地区
【TNRの一例】
田舎のさらに町から離れた奥の方。お店やスーパー、生活圏から少し離れたその地区は田舎とはいえど一気に雰囲気が変わる場所でした。緑と田畑が多く、小さな商店が 2軒程確認できます。
この地区でいつも道路にいる猫たちがいると聞き見に行きました。昔ながらの感覚は、猫はいてもいいし手も出さないけれどいなくなっても気にしない。病気で苦しんでもそれが自然の摂理。不妊手術の概念などなく、うちの猫にはご飯をあげて、よその猫は「あっちいけ」と追い払う。猫に対する感覚もまた、私たちとは離れているように感じました。

(路上で生活する猫たち)
「飼い主のいない猫たちが増えすぎないように、不妊手術をして、事故や病気で苦しむ猫たちが 1 匹でもなくなるように、外でも大切にされるように、今そんなふうに変わってきているので不妊手術の協力をお願いします。」と 1 軒 1 軒話をして回る。そして道路に住んでいるという猫たちからまず不妊手術に入りました。
道の轢かれないところを探し、ごはんを置いて数日間頭数確認をしました。暗い道ではいくつもの光る目を確認しました。道路の側溝から顔を出した猫もいました。地面にご飯を置かれたり、井戸の水が通っていたりしたので痩せ細っている猫は少なかったけれど、尻尾の付け根から肛門あたりが裂けている猫や、傷だらけの猫、治療が必要とする猫たちが多くいました。

(保護された子ねこたち)
保護を含め 30 匹ほどの不妊手術ができました。まだ不妊手術の了承が得られないお宅もあり、今でも月に1、2度は猫のご飯を持ちながら行っています。術後の猫たちの確認も込めて。住民の方たちへ話をして、手術をしてから猫たちを戻したあと、庭でご飯をあげてもらうことは可能かと相談しました。少し離れたところで確認できた猫もご飯がもらえる場所へ誘導する。猫たちのことを悪く思っている人たちは幸い少なかったのでご飯あげも快く承諾していただきました。
私たちでご飯あげメンバーを募り、毎日ご飯あげに通うには到底難しい距離だったので、何とか現地の方たちの協力を得るほかありませんでした。
今道路で暮らしている猫はいません。お皿でご飯がもらえて、発泡スチロールのハウスや庭にある小屋で雨風を防ぎ、寝たりしています。そのあとで残念ながら 2 匹の猫が轢かれてしまいました。1 匹はその子が好きだった木の下へ埋葬され、今でもお花が置いてあります。もう 1 匹はすぐに連絡をいただいたのでこちらで引き受け火葬させてもらいました。引き受けに伺ったとき、お線香が 3 本、その子を入れてくれた段ボールにはきれいなピンクの花が添えられていました。
この子たちには名前も付いています。
今までこの地区では、子猫は野生動物に捕食されたり、猫風邪の悪化、成猫同士の喧嘩や怪我などで知らないところで苦しんで亡くなっていった猫たちは多かったと思います。誰にも見つけてもらえないより、この地域で生きた命が尽きたとき、見つけてもらって「痛かったね」「がんばったね」「ありがとう」と言って悲しみいたんでもらえますように。轢かれたことは悲しかったけれど、住民の方が少し変わったのはとてもうれしいことでした。
【置き去り現場報告】
山の中の一軒家に沢山の猫が置き去りになっていると、その家の持ち主から連絡があり、様子を伺いに行きました。
その家は、外国籍の方に貸していたそうですが、ある時、黙って自国に帰ってしまったことに気づいたそうです。途方に暮れつつも時々ご飯をあげに行き、その過程で私たちのチームを知ったとのことでした。
そこは、二間と台所、お風呂もあり、高く伸びた草木に隠れるようにある、古い平屋の家でした。家の中外に居た猫たちはお腹を空かせていていたのか、すぐにわらわらと集まって来ました。あちらこちらに散らずに留まって居てくれたのは、この場所で大切にされていたのだと思います。
家の中にはベッドがあり、家主のいなくなった布団の上にも、十数匹の猫たちが身を寄せ合っていました。寂しいのか、途方に暮れているのか虚ろな目をしてだいぶ弱っている猫も居ました。すぐに行政にも届けました。
その日から私たちのチームは、猫の数や状態を把握するためにご飯あげを兼ねてこの山の中の一軒家に通い、35匹の猫を確認しました。そして、子猫が生まれないうちにと全頭の治療、不妊化手術を3月中に終えました。
今は、SNSや口こみで呼びかけ、協力者を募り、シフトを組んでご飯あげに通っています。家の周りの草刈りをして下さる方、家の中を片付けてくださる方。ライフラインは止まっていますが、少しでも猫が住みやすいように工夫をして、清潔を保てるよう、それぞれメンバーが頑張ってくれています。
1日1回の訪問になっていますが、猫たちはいつも待っていてくれて、体格も良く、丸々としてきました
。
昨今、外国籍の方の帰国や高齢者の死亡または施設に入ってしまうことなど、似たような事例が全国に沢山ありますが、今回の案件は、幸いにもこの家の家主さんのご理解と協力を得られたことで、猫たちが行き場を失わずに済みました。場所を移したり、譲渡だけが解決策ではないと思っていますし、限界もあります。この現場をひとつのモデルケースとして発信しつつ、見守っていきたいと思っています。
<ご支援くださっているみなさまへ>
私たちは地域猫のTNR活動をメインに地域猫のサポートをしております、にゃんnessと申します。日頃からフェリシモ基金を通してのご支援、大変ありがとうございます。
私たちは行政とも連携しながら飼い主のいない猫たちが増えすぎないように不妊手術を推進しています。飼い主のいない猫たちが、外でも当たり前にご飯が食べられて、綺麗な水が飲める、弱っていたら迷わず手を差し伸べられる世の中になるように願いながら活動しています。
また、縁あって保護された猫たちと保護猫を迎え入れたいご家族と会える場所を提供するため佐久市協賛のもと、猫の譲渡会を年に3回~4回開催しております。
今後とも、どうか動物たちのためにご支援のほどよろしくお願いいたします。
「にゃんness」
https://にゃんness.com/