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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2025年09月01日

「山口ひかりTNR実行委員会」さまの活動レポート(2024年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:山口県光市とその周辺市町

山口県光市で活動している、山口ひかりTNR実行委員会です。
活動を始めて5年、市内の外で暮らしている猫・多頭飼育状態の猫の不妊去勢手術(TNR)の相談対応をしています。

■高齢者と猫 の相談が急増中
自分の生活もままならない高齢者が、オス猫だからと言われて譲り受けた保護猫が出産してしまった、という相談が3月入ってすぐ入り、その高齢者の知人であるという相談者と一緒に今後について話に行きました。

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生まれたばかりの子猫とママ猫。ママ猫は家外出入り自由にしていたそうです。

ママ猫はなんとか飼育できても、年齢的にも経済的にも子猫は無理だと判断し、離乳するタイミングでママ猫は不妊手術し、子猫は相談者が保護して里親探しをする、ということになりました。

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ママ猫は4月半ば不妊手術完了 飼い主へお返ししました。飼い主がお世話できなくなったときは、相談者の知人が引き受けるということで安心しました。

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保護された3匹の子猫。相談者に備品貸出、フード支援などをし、飼育のサポートをしながら一緒に里親探しです。

仔猫であれ、里親へつなぐのが厳しくなっている昨今、良いご縁があることを祈るばかりです。

■TNR活動で大事なこと
TNRは、今いる猫がいなくなる訳ではなく、「今以上増やさない」ための繁殖制限の活動なので、術後リターンした猫が近隣で迷惑な存在になれば、TNR活動そのものが否定されてしまいます。
だからリターン後の猫が地域で迷惑にならないように、マナーを守ったお世話をしていただくことが大事です。当会ではその点を重視し、相談を受けた際は術後のお世話を約束していただき、その後も様子を尋ねたり、時には訪問してアドバイスやサポート、必要なら支援も行っています。

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TNR後、お庭の建物の一角を猫たちの居場所として設えてくださったことで、頭数管理、健康管理がしやすくなり、猫達も一日のほとんどを敷地内でのんびり過ごしている現場。

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自治会でTNRに取り組まれた現場で日向ぼっこする猫 当時の自治会長さんが術後の猫達を責任もってお世話してくれているので地域住民も猫たちを可愛がってくれています。

毎日お世話してくれる人には猫たちも懐いていくので、ノミマダニなど寄生虫駆除薬の滴下や、ケガや病気の際の通院なども可能になり、健康管理もしやすくなります。
外で暮らす猫の寿命は長くはないです。だからせめて健やかに穏やかに一代限りの命を全うできるよう見守ってくださる方が増えることが私たちの願いです。


<ご支援くださっているみなさまへ>
皆様からのご支援に、心より感謝申し上げます。
山口県内でも高齢化率の高い光市では、地域の民生委員や訪問介護者からの相談もあり、今後更に「高齢者(の飼い主・餌やり)と猫」の問題が表面化するはずです。どこにも相談できなかった、と結局置き去りにされてしまい、地域で問題となる猫が増えているのも事実です。
しかしながら全てを私たちで受け止めることは出来ないので、当会へ問い合わせがあった場合、必ず「面談と現地確認」をし、互いの出来ること出来ないことをすり合わせながら、1件1件丁寧に対応することで、団体へ丸投げするのではなく、自分で対応できる人を育てていくことにも取り組んでいます。
「誰かが何とかしてくれる」ではなく「何とかしたいなら自分が動く」人が増えれば、救える命も増える、という思いで活動しています。
小さな会で小さな活動ではありますが、これからも応援いただけますとうれしいです。



「山口ひかりTNR実行委員会」
https://yamaguchi-tnr.jimdosite.com/
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