[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

夏の終わりの窓辺で遊びモードになっているのは、4ヵ月の愛らしい盛りのきょうだい猫。



つなちゃんは、好奇心旺盛で、人見知りのない活発な女の子。



おかかくんは、つなちゃんより体は大きいのですが、ちょっとビビリの慎重派。
この日も、ソファーの下に隠れてしまったところを、つなちゃんに励まされて（笑）、取材に協力してくれたのでした。
私は、6月の終わりにまだまだ幼かったこの子たちに一度会っています。



虐待から救われた黒猫いっちゃんが遊び相手をしている、玲子さんちの預かり子猫ルームにいたのです。
他の保護猫たちと混じって、飛び回っていました。
「つなとおかかは、ニュータウンの公園に段ボール入りで捨てられていた仔猫10匹のうちの生き残り組」と、そのときお聞きしました。
おうちが決まったらぜひ取材をとお願いしていたところ、保護主の尚美さんが連絡をくださったのです。



上の写真は、尚美さんが見せてくださった保護直後の10匹の仔猫たちの写真。
まだ生まれて数日です。
「公園に捨てられていた仔猫10匹をお願いできないか」との他の町からの依頼に、もう手はいっぱいいっぱいでしたが、引き受けたのが尚美さんでした。保護仲間の玲子さん、傘ねこさん、玲子さんの友人とで手分けして預かり、手を尽くしましたが、保護時にすでに虫の息だった1匹を初め、次々と４匹が空に還りました。生まれてすぐ母乳からひき離され放置された結果の、わずか数日の命でした。
保護依頼をした人や周辺に、尚美さんたちが話を聞いたところ、酷い事実が浮かび上がってきました。メス猫２匹を、未手術・出入り自由で飼っていた人が、出産間もない母子猫１２匹を置き去りにしたのです。
生き残った仔猫は、６匹。
つなとおかかは、7月の譲渡会で、すてきなご縁を引き寄せました。



おかかくんを抱くこずえさんと、つなちゃんを抱くお母さま。
新しいおうちに引っ越すのを機に、すでに「はな」ちゃんという猫を飼っていたお母様と同居。はなちゃんのストレスにならないような猫を探していたところ、性格のよさそうなきょうだい子猫と巡り会ったのでした。



玲子さん宅で愛情をたっぷり注がれて育った2匹は、新しい家族とおうちにすぐになじみました。



先輩のはなちゃんとは、距離の取り方訓練中。遊んでほしい兄妹と、「寄らないで」ビームのはなちゃん。まあ、この調子で、きっと少しずつ距離は縮まることでしょう。



「きょうだいで迎えて、ほんとうによかったです」と、お二人は口を揃えます。
送り出した尚美さんや玲子さんも「できればきょうだいで迎えてもらうのが何より」と言います。
家になじむのも早いし、一緒に遊んで元気に育つし、お留守番もさびしくありません。
飼い主にとっても育てやすく、先住猫にもいい刺激になるのではないでしょうか。



おうちにいる時間の多いお母さまにとっても、笑顔が絶えない愉しいおうち時間。



「はい、毎日よく笑って楽しいですよ。はなもつなもおかかも可愛くて」と、お母さま。
新しいおうちにお母さまと猫も呼び寄せて、ついでに保護猫も迎えちゃお。こずえさんの生活設計、素敵です。
以下の3枚の写真は、こずえさんの撮った2匹の写真です。



やってきてまもなくの大雨にびっくりして外を眺める2匹。お外にいたら、怖かったね。



ソファーにはさまっちゃったつなちゃん。



寄り添って、この上なく平和なきょうだい時間。いい写真ですね～。
いのちの遺棄という仕打ちに憤りつつ、亡くなった４匹の分までしっかりしあわせにすると誓った尚美さんたち。生き残り組の他の４匹は、八王子の獣医さんがルイとモカきょうだいを迎えてくださり、ニモとドリーのきょうだいは、傘ねこさんで譲渡先募集中です。
みんなみんな、しっかりしあわせになあれ！

※来週は祝日につき、本ブログはお休みです

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「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『猫は奇跡』
"ふつうの猫"たちが起こした奇跡の実話17選


『猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！


『いつもそばにいる猫』
描き下ろし猫スタンプが登場。猫たちがあなたのトークルームに寄り添います！