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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2025年09月16日

「一般社団法人あにまるあいず」さまの活動レポート(2024年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:愛知県東部

①「本当に行き場のない犬猫」の引き取りの継続
2年前から、他のボランティア団体には引き取られにくい、行政から一般譲渡されにくい、殺処分になってしまう犬猫の引き取り枠を設けました。
病気、高齢、怪我などが主な理由です。
今年度も継続して、この枠を設ける事が決定しました。

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(リラックスして寝ているリリーラ♀)

4月に、四肢に軽度の麻痺がある猫の「リリーラ♀」を引き取りました。
飼い主が入院し、飼い主の家族が行政に殺処分を依頼しました。
生まれつきなのか、事故等に寄るものなのかは分かっていませんが、滑りながら歩いていました。
引き取った当初は手足が不自由で片方の目も白濁していましたが、適度な運動のおかげで、日常生活に支障がない程度にまで回復しました。
そして先日、喜ばしい事に里親さんがすべてを理解して家族に迎えてくださいました。

一番最近では、飼い主が亡くなったことにより持ち込まれた推定8歳のアメリカンコッカースパニエル♀を引き取りました。
目の瞬膜が飛び出してしまう「チェリーアイ」になっており、チェリーアイは手術しても再度飛び出してしまう事も多いです。
今後医療費がかかると分かると、里親さんが見つかりにくく、一般譲渡出来ずに殺処分の対象になることがあります。
さらにその後の健診で、乳腺腫瘍も見つかりました。
以前の飼い主が不妊手術を実施しているかどうかは分からないため、開腹して確認も必要です。
来月、開腹とチェリーアイと乳腺腫瘍をとる手術を行う予定です。
すべての処置を終えたあとで里親さん募集をします。

このように、「本当に行き場のない犬猫」の引き取りを、継続することができています。

②ブリーダー廃業現場から、引き続き猫の引き取り
近年、ブリーダーの廃業が続いています。
2年前から複数のブリーダー廃業に関わっており、順次引き取りをしていますが、終わりが見えません。
昨年度のブリーダーからのレスキューは、過去最高頭数でした。
残念ながら、すべての猫が健康というわけではありません。

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(闘病中のルコ♀)

3月初め、アメリカンショートヘアのルコ♀が、突然後ろ脚に麻痺が出て立ち上がれなくなりました。
検査の結果、FIP(猫伝染性腹膜炎)の診断を受けました。
以前であれば、死を待つだけの病気でした。
近年、2種類の新薬が出ました。
一つは1日数千円の薬で即効性があります。
もう一つは、1日数百円の薬ですが効果が出るのに時間がかかります。
どちらも80日間の服用が必要です。
獣医師と相談し高価な薬を使ったところ、麻痺をしていた脚が翌日には立てるようになりました。
その後、高価な薬と安価な薬を併用し、定期的な検査を行い、80日間の服薬を終えました。
完治のない病気ではありますが、寛解を目指し現在も定期的に検査をしながら経過観察中です。

一番最近では、ロシアンブルー2歳の多発性嚢胞腎が分かり、里親さん募集をできなくなりました。
こんなにも若いのに持病があるとは思わなかったのですが、ロシアンブルーには比較的見られる先天性の病気だそうです。
現在、1週間に3回の点滴をおこなって経過観察中です。

当会が関わっているブリーダーの廃業は6歳以下の比較的若い猫が多いですが、それでもこのように病気になったり、持病を持っている猫もいて、譲渡できずに残ってしまう猫がいるのが現状です。


<ご支援くださっているみなさまへ>
この度は、皆さまのご支援をありがとうございました。
通常の犬猫の活動に加えて、このように行き場のない医療費のかかると思われる犬猫の引き取り、また、終わりの見えないブリーダー廃業によるレスキューを行えたのも、皆さまのご協力があったからです。

団体を立ち上げた2008年と比べて、犬猫の問題が大きく変わってきています。
近年多いのは、「飼い主が施設に入る」「飼い主が入院する」というケースです。
しかも、その際には飼い主の家族が後継人になっているわけでもなく、家族が引き取れずに行政に殺処分を依頼します。
また、ブリーダーの廃業や多頭飼育崩壊も非常に多いです。

私たちが活動している愛知県豊橋市には、今秋、豊橋市動物愛護センター(仮称)が完成予定となっています。
殺処分を行う行政の施設ではありますが、職員の方々は殺処分をなくそうと一生懸命努力してくださっています。
豊橋市の「犬猫の殺処分ゼロ!」を実現するためにも豊橋市動物愛護センター(仮称)と連携をしたいと思っていますし、担当の課とは、建設前からハード部分、建設が始まった今はソフトの部分について何度も話し合いを重ねています。
引き続き「、犬猫の殺処分ゼロ!」を目指し、全力で活動していきます。
犬猫の活動だけではなく、昨年から、こどもの居場所づくりを目的とした子ども食堂「た・まり・ば」を始めました。
当会は、動物にも人にも優しい活動を目指しています。

今後も、当会の活動を見守って下されば嬉しく思います。
皆さまの御支援に、あにまるあいず一同心よりお礼申し上げます。



「一般社団法人あにまるあいず」
https://animaleyes2008.web.fc2.com/
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