フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:神奈川県鎌倉市
秋から冬へのTNR、TNRM 、及びTNTA
有名な観光地の鎌倉は、季節を問わず観光客で混雑しています。海と山に囲まれた美しい古都鎌倉。そんな鎌倉には、野良猫たちが棲みつくことのできる場所がまだまだたくさんあります。住民も、自分の家の猫を自由に外に散歩に行かせる飼い方をしていたり、やって来た野良猫に餌をあげたりして、街の色々な所で外にいる猫たちを見かける事が少なくありません。お寺の境内や海辺の漁師小屋、住宅地や、観光客で賑わう通りの裏でも、猫たちは生きています。
そんな一見、のどかそうに暮らす猫たちですが、実際には野良猫が外で生きていくのは、やはり簡単ではありません。秋から冬にかけて鎌倉市のあちこちから、「野良猫が増えてしまって困っている」という相談を受け、対応しました。今までも野良猫が繁殖しない様に活動してきましたが、2024年はなぜか特に相談が多く、ボランティアメンバーはてんてこ舞いでした。
森や田んぼに接した静かな住宅地のとある庭では、未手術の野良猫たちが増えていました。餌をあげている人は猫が好きで可愛がっていて、庭に集まって来る猫たちに大量に餌をあげていて、猫たちはあっという間に子猫を産んで、15匹にもなっていました。更に隣の家の人が、「縁の下で5匹の子猫が生まれている」と教えてくれました。隣りの家の人もご飯をあげていました。餌が足りなくなると猫たちは、遠くまで縄張りを広げて住宅地のあちこちに行っていました。
野良猫が増えすぎると色々なトラブルが出てきます。いくらのどかな鎌倉でも、近隣の住民からは糞尿の苦情も出ますし、餌をあげて可愛がっている人たちも、猫が多くなると餌代だけでも大きな負担になってきます。
10月から12月にかけて、市内3箇所で計41匹を捕獲し、28匹を不妊去勢手術して元の場所に戻し ( TNR )、生後2〜5ヶ月の子猫たち13匹を保護しました。
元の場所にリターンした猫たちについては、餌やりさんにきちんとお世話してもらう様アドバイスしました。餌をあげて糞尿の始末や健康管理などをしてほしいと思います ( TNRM )。猫たちはこれ以上繁殖せず、地域の人たちに見守られて、のんびり暮らしていってほしいです。


保護された子猫たちはボランティアが家猫修行をし、家の中や人間に慣れてもらって、優しい里親さんたちに家族として迎えられました ( TNTA )。子猫たちは安全な屋内で栄養あるご飯を食べて元気に成長し、大切にされて長生きしてほしいです。
フェリシモ動物関連基金からいただいたご支援は、野良猫たちの手術費や医療費、保護費用に使わせていただき、大変助かっています。ありがとうございます。
これからも、美しい鎌倉の街が、猫にも優しい街になってくれる様、活動していきたいと思っています。
TNR = 捕獲して不妊去勢手術をして元の場所に戻す。
TNRM = 捕獲して不妊去勢手術をして元の場所に戻して、世話をして管理 ( Management )する。
TNTA = 捕獲して不妊去勢手術をして 保護して家猫修行 ( Tame )をして里親さんをみつけ家猫にする ( Adopt )。
<ご支援くださっているみなさまへ>
鎌倉猫らいんは鎌倉市で保護猫活動をしている市民グループです。活動にかかる猫たちの医療費やフード代金などは、活動を理解し賛同してくださる方々からのご寄付が頼りです。助けを必要とする猫たちは多く、ボランティアメンバーは自分で費用を支払わざるをえない場合も多いですが、活動を継続していくためにはみなさまからのご支援が大きな助けになります。皆さまからの応援を猫たちのため、猫たちと人々の幸せな共生のため、大切に使わせていただきます。心から感謝するとともに、これからもどうぞよろしくお願いします。
「鎌倉猫らいん」
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