フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:岩手県内
高齢者が飼えなくなったペットの問題、最近多いのがブリーダーから無料で譲って貰った大型犬を飼ってしまうケース。今回のシェパード犬6才、コリー犬13才も86才独居老人が散歩もできずに飼育していました。飼い主から重病で緊急入院するのでと引取り依頼が来ました。入院前日に2頭をレスキューしましたが飼い主はその1週間後に亡くなりました。
営利を目的とするブリーダーが販売できず残った動物を、終生飼養できなそうな高齢者に安易に渡すことは大きな問題です。まして大型犬となれば散歩すらできない状態で、明らかに虐待です。

3才のコリー「パトラちゃん」

元気なシェパード「ガルテン君」
続いて70才代後半の夫婦が飼っていたゴールデンリトリバーの雄雌に仔犬が産まれ、もらい手が見つからないまま2才になり、家の中を4匹の大型犬が駆け回っている状態で飼育されていました。こちらも散歩もできず虐待状態だったため保健所経由で2匹の兄弟を引取りました。
どのケースも経済苦から不妊はしておらず、しつけもほとんど無く、社会化訓練はまず散歩からで、保護した全ての動物に健康診断、不妊やワクチン、社会化訓練までして譲渡しますので、譲渡まで早くて半年、経費もかさみます。

どちらのワンちゃんも運動不足で肥満気味です
春になって今年も仔猫が沢山保護されてきました。山菜採りに行き熊にも遭遇したけど仔猫もひろってきたとか、ジョギング中に草むらで見つけた、自宅の物置にいつの間にか仔猫が生まれていたなど例年同じような状況の保護依頼が続いています。
動物の適正飼養が啓発され地域猫活動も理解が進んでいますが、まだまだ不妊が追いついていません。

山中で保護された仔猫3匹
今年春に啓発活動の一環として「みんなで考える動物愛護」というイベントを2日間開催し317名の方が参加されました。
「動物愛護に関する標語募集」には子どもから高齢者まで全国から475作品の応募が寄せられ15作品が選ばれました。その他にも大学生ボランティアが描く絵画展に70作品、「保護動物を引きとった家族の物語」発表8家族など様々な企画を行いました。
動物愛護の活動は一匹一匹助けながら社会に現状を分かっていただき、正しい飼い方をする飼い主さんを一人でも多く増やすことが一番近道だと思います。

標語募集表彰式
<ご支援くださっているみなさまへ>
全国のみなさま、いつもご支援をいただきありがとうございます。
物言えぬ小さな命を救う活動は根気と熱意だと思い日々努力しております。そしてそれを支えてくださっているのがご支援くださるみなさまです。
少しずつですが運動が前進していることを力に今後とも頑張ります。ご支援をよろしくお願いいたします。
当施設はは岩手の小岩井牧場に隣接した自然豊かな地です、是非お近くにおいでの時は見学にお立ち寄りください。犬猫あわせて300頭がにぎやかにお待ちしております。
「動物いのちの会いわて」
https://inochiiwate.com/