[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

キアラちゃんは、推定9か月の白黒猫さん。



まん丸な金色の目と、ハチワレと半分チョビヒゲと、胸にかけた白いショールと、白いソックス。チャーミングポイントがいっぱいの女の子です。



キアラちゃんは、去年の夏にここのおうちの子になりました。やさしい茶白のお兄ちゃんと、やさしいパパママと暮らしています。



ひろきパパと、エレナママ、ミーコお兄ちゃん。
そう、パパとママは、日露の国際結婚なんです。
大学生の時に、ディズニーランド近くのホテルでアルバイトをしていた時に出会い、5年の交際を経て結婚しました。
ミーコくんは、パパが駐車場に車を停めようとした時、ヨロヨロと寄ってきた、ガリガリの子猫。見れば、胸に怪我をしています。ひろきさんは、すぐにエレナさんを呼び出して、保護。
ひろきさんは猫を飼ったことがありませんでしたが、エレナさんは実家で2匹飼っていました。獣医さんでは、怪我はカラスもしくは他の猫にやられたのだろうとのこと。去勢済みの耳カット猫でした。



こうして、ミーコくんはふたりの猫になったのですが......。じつは、ひろきさんは猫アレルギーで、猫は好きなものの近づかないようにしていたのだとか。
「でも、ミーコ可愛さにベタベタしていたら、アレルギーはどっかに行っちゃいましたね」と笑います。



共働きなので、ミーコくんの相棒に2匹目を探していたところ、保護活動をグループで続けてきたるいさんやチセさんと仕事で知り合ったひろきさん。「知り合いが保護した茶白の子猫がいるの！」とのことで、エレナさんと共にその子猫に会いに行きました。
でも、とあるお庭で保護されたノラ５兄妹の１匹だった茶白くん、まだ人馴れが進んでいませんでした。その子の代わりに愛想を振りまき、エレナさんのお膝からおりなかった妹が、キアラちゃんだったのです。



キアラちゃんのエレナさんへの「おうちに連れてって」猛アピールは大成功。思わずエレナさんは「この子にします」。



キアラちゃんはまだ小さかったので、るいさんとチセさんのおうちで、ひと月を過ごした後に譲渡されました。 やってきた日から、キアラちゃんは、前からこのおうちにいたみたいにくつろぎ、先住のミーコちゃんのくつろぎ場所も横取り。威嚇して迎えたミーコくんでしたが、すぐに仲良し兄妹となりました。



おおらかなミーコくんと、やんちゃで甘えん坊のキアラちゃん。ぴったりの相性でした！



「妹は、お兄ちゃん遊んで遊んでと、いつも飛びついてくるんだ。やれやれのときもあるさ」と、やさしいほとけ顔のミーコくん。



どっちかが、パパママに抱っこされていたりかまわれていたりすると、やきもちを焼き合う兄妹でもあるそうな。 あっ、キアラちゃん、ちょい悪顔になってる（笑）。



ひろきさんのお母様は、そんなキアラちゃんが大のお気に入りで、いつも「連れて帰りたい」とおっしゃるのだとか。



お姉さんとふたりで、ロシアの寒い地方から、日本に留学でやってきたエレナさん。
「日本の文化も景色も料理も大好きになったので、日本で暮らせてうれしい」とのこと。
お姉さんも日本が好きで、茨城県に仕事を得て働いていらっしゃるそうです。



「恋に国境なし、猫愛にも国境なんてないの」という、キアラちゃんのつぶやきが聞こえるようです。
そうそう、ひろきさんたちが迎える予定で会いにいった、人馴れしていない茶白子猫「りく」くんも、今はるいさんちで、盲目のたっくんの可愛い弟になっています。そして、キアラちゃんやりくくんを産んだノラ母さんと父さんも、手術をして地域猫として穏やかに暮らしています。
みんなみんな、しあわせに春を迎えようね！

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「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『猫との約束』
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