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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2023年01月30日

「南相馬にゃんこはうす」さまの活動レポート(2021年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:福井県・福島県

いつも応援ありがとうございます。
今年春に、福井の愛護センターから5匹受け入れをしました。
2匹は1年以上センターで保護されていた老齢のおばあちゃん猫の桃華さんとあおいちゃん。

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おばあちゃん猫の桃華さん

1匹は白血病キャリアの、しかも虐待にあっただろうまだ小さい女の子の猫

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もう一匹は、事故で収容された骨盤を骨折しており、体中に傷があり、排泄が困難になっていた成猫です。

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老齢のおばあちゃん猫は人慣れもしており、必ず飼い主がいただろうといった感じでしたが、飼い主は探してくれておらず、1年以上も愛護センターの譲渡ルームにたくさん出入りする子猫たちを横目に愛護センターのスタッフさんたちのアイドルになっていました。

愛護センターでは基本的な治療しかできず、老齢の猫なので、保護後いろんな検査をすると
あおいちゃんは、軽度の腎不全と口内炎とヘルニアがあり、引き続き治療と言う事になり、 もう一匹の桃華さんは検査をすると驚くべきことに、骨盤骨折した跡があり、骨盤狭窄と腎不全がありました。 さらに、驚くことに、桃華さんはこの骨盤骨折の手術の跡がありました。

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これなら、福井中の動物病院で聞けば、大きな手術だし、きっと飼い主さんにたどり着けるかも!
と考えて、いろんな動物病院に手術をした覚えがないか聞いて回ったのですが、残念ながらたどり着くことが出来ませんでした。

大きな事故にあい、難しく高額な手術も施し、愛情を注がれていたはずなのに、なぜに、外を放浪し、愛護センターに収容されて一年以上も探してもらえずいたことが不思議でなりませんでした。

もしかすると、高齢の飼い主で亡くなってしまっていて、外に出されてしまったのかも・・・?
とも考えましたが、飼い猫でお家の中でぬくぬく暮らしていただろうに、高齢になって放浪生活になり、センター収容とはと本当に可哀そうに思います。

しかし、現在はメンバーさん宅で、甘やかされ、暖かいところで保護出来ているのがせめてもの救いと思います。
 でも、マイクロチップさえ入っていたら、もしかしてどこかで探している飼い主にたどり着けたかもと残念でなりません。

白血病キャリアの女の子は両耳をハサミで切られたようで、(もちろん、避妊手術による耳カットではない)怯えており、しかも保護時には白血病を発症していて、ケージから出してあげれることなく亡くなってしまいました。

事故で収容されていた、ボロボロの男に子は入院を経て、すごく元気になりました。
性格も可愛く、甘えん坊になりました。(でも猫は嫌いなのが難点)

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保護時は、後ろ足も動かせず、左半身を引きずり、排泄も困難な状態でしたが、傷が治っていく経過で神経の損傷が修復されたのか、ちょっとは引きずりますが、元気に暮らせるようになりました。
排泄の方は、骨盤骨折の時の骨盤狭窄があるので、便の量を増やし、出やすく(柔らかく)するお薬と、専用のご飯(ロイヤルカナンの可用性繊維)をあげることで自力で出来るようになりました。

今回の子のようなタイプは、センターにいても一般譲渡は難しく、やはりこのようなケースの子たちはやはりボランティア団体である私たちが引き取らないと、殺処分ゼロを目指すのは難しいと思います。
せめて、マイクロチップが入っていれば、飼い主も猫も離れ離れになることもなくずっと一緒に幸せに暮らせたのにと本当に残念でなりません。

今回からの動物愛護法で新規でのペットショップでのペットの購入や、愛護団体でも保健所の管轄の愛護ボランティアでの譲渡の子はマイクロチップが義務化されました。
しかしながら、既存のペットに関しては飼い主の努力義務でしかありません。
 
みなさまも、もし、ペットがいるならば、かかりつけの動物病院でマイクロチップのの手続きをぜひお考え下さい。

動物は怪我を負った時は、どこか暗いところに隠れ、生きていれば傷を癒そうとし、人前に出てくるまで時間がかかります。
外に出てしまい、帰ってこないときは、「帰ってこれない」状況にある時と考えて下さい。
 

<ご支援くださっているみなさまへ>
これらの子たちを保護し、適切な治療ができ、暖かいところでお腹いっぱいご飯を食べることが出来ているのも、皆様のご支援のおかげです。
なるべく、ボランティアの手が必要な子(傷病や、高齢、キャリアの子)を保護しておりますので、沢山の子は保護出来ません。
ですが、保護出来た子は最後までせめて暖かくくらせるよう頑張っております。
どうか、今後も見守って頂けるとありがたいです。

南相馬にゃんこはうす 代表 中山有里子



「南相馬にゃんこはうす」
https://www.necosama.net/
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