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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2022年05月30日

「特定非営利活動法人 ケダマの会」さまの活動レポート(2021年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:山口県周南市を中心とした山口県全域

飼い主がいない保護猫や保護犬を、家族の一員として終生大切にしてくれる里親さんを探す活動を、山口県で行っている「特定非営利活動法人 ケダマの会」です。
みなさまのお力添えのお陰で、保護を必要としている猫や犬たちに動物病院で必要な治療をして、新しいご家族につなげることができております。


【ご縁をつかんだ保護猫と、保護犬たち】

☆保護猫フネちゃんの場合
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2020年12月に、多頭飼育崩壊レスキューをしたキジ白猫のフネちゃん。
2021年12月に、猫と初めて暮らすお家にトライアル期間をへて、正式譲渡されました。

独居高齢者の急死によるレスキューで、ボランティアスタッフが何日も山奥の現場に通い、家の外に出てしまっていた猫たちを、猫専用捕獲器で保護しました。ケダマの会のシェルターに、フネちゃんたちグループ専用の部屋を用意し、完全室内飼育の環境になれてもらう家猫修行をスタート。順番に避妊去勢手術や、必要な治療を行いました。
実は、性格は花マルなのに1件目と2件目のトライアル希望のお家とはご縁が無く、シェルターに戻ってきたフネちゃん。しかし、3件目のトライアル先となった新しいお家では、今までのトライアル経験のお陰で完全室内飼育猫としてレベルアップしていたようで、「もう、ずっと前からいるような感じ」と里親さんに言われ、ご家族の心をわしづかみ。無事にご縁を結べました。
一年前の冬は、突然寒空に放り出されてレスキューされましたが、この冬はご家族のお腹にのったり、背中にのったりしてくつろいでいるそうです。

☆保護犬エイトマン君の場合
左の画像:保護当時は、ヨロイのように固まったガビガビの毛でおおわれていました。
右の画像:抜歯治療が終わり、ご飯をしっかり食べて体重も無事に増えました。
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2020年8月に保護した小型犬のエイトマン君。
汚れてのび切った毛の下は、骨と皮ばかりでガリガリにやせており、口の中の状態も悪く、抜歯が必要でした。
保護から1年以上をシェルターで過ごし、「ケダマの会の譲渡会」参加の常連組になったころ、家族に迎えたいとのお申し出がありました。
トライアル期間をへて、2021年11月に新しいお家に正式譲渡となりました。
現在は、手作りおやつ(さつまいものケーキがお気に入りだそうです。)を作ってくれるお家で、大事にされる生活を、先住犬と一緒に送っています。


【譲渡会や、シェルターでの活動について】
☆ケダマの会の譲渡会
行政や専門家の指導や協力のもと、感染防止対策を実施し、「ケダマの会の譲渡会」を地域の市民センターで毎月2回主催しています。

動物病院や、協力してくださる店舗に掲示された譲渡会のポスターをきっかけに、迷子や保護の相談を受けることも多いです。譲渡会以外に、行政の依頼で地域のイベント「ゆめ花マルシェ2021」(10月9日、山口県山口市で開催)等でも、動物愛護の啓発展示を行っています。

譲渡会ポスター左:白黒猫オレオちゃんは、保護したボランティアスタッフのお家の猫さんになりました。猫かわいがりされています。
譲渡会ポスター右:野犬の子犬兄弟モネちゃんと、ポテト君。保護後に通院し、譲渡会に参加しています。

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☆ケダマの会シェルターでの予防接種
毎年10月に、狂犬病予防注射。11月に、保護猫と保護犬たちに混合ワクチン接種を、獣医師の先生方にシェルターに訪問診療していただき実施しています。

左の画像:シェルター保護犬の接種のようす。
右上の画像:洗濯ネットに入って、ワクチン接種の順番待ちの保護猫たち。
右下の画像:保護猫たちへの接種は、ケダマの会シェルターのプレハブ内に仮設した診察台で行いました。
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<ご支援くださっているみなさまへ>
保護が必要な猫や、犬たちのための活動を応援してくださり、ありがとうございます。

みなさまのあたたかいご支援により、保護した猫や犬たちの動物病院での治療や必要な予防接種、毎日のご飯にかかる費用や、譲渡会に使うケージ、猫の保護に使う専用の捕獲器の購入等を継続して行うことができております。

また、応援してくださるみなさまの存在は、保護活動を続けている私たちボランティアスタッフに、力を与えてくれています。
高齢化が進んでいる山口県では、高齢者の体調悪化による入院や施設への入所、認知機能低下等による適切な飼育の困難を想定した、「人間の福祉に関わる部門」と、「愛護動物に関わる部門」の行政内の情報連携や、動物愛護に関係する民間団体のノウハウや、技術提供等の協働が必要とされ、新しい動きが始まろうとしています。

私たちも、一匹でも多くの猫や犬たちを幸せにできるよう、これからも地域に信頼される動物愛護団体を目指し、動物愛護活動を継続してまいります。変化が大きく、困難も多い暮らしの中で、助けが必要な猫や、犬たちにお気持ちを寄せていただき、心より感謝を申し上げます。



「特定非営利活動法人 ケダマの会」
https://kedamanokai.org/
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