[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

2014年７月の猫日記で「救われた子猫、チャコ」としてご紹介したこの子猫。
暑い日の取材でしたが、私のかぶっていった麦わら帽子にすっぽり入ってくつろいだ、愛らしさのかたまりのような子でした。
植え込みに捨てられたのを、ベランダから見ていたルイさん、ケージを持って駆け付けたチセさん、ひっかかれて手が血だらけになりながらも保護してくれた植木職のお兄さん、譲渡先が見つかるまで育ててくれたH氏夫妻。
何人ものリレーで、助けられたチャコちゃんは、自分で名を選んで「クーちゃん」になりました。



今では、陶芸工房「つちのわ」の看板猫。
この写真は、分身の術ではありません。
クーちゃんにそっくりな保護猫コーちゃんです。コーちゃんを迎えたとき、クーちゃんは2階から下りてこなくなり、悩んでいたところ、クーちゃんを保護したルイさんが「大丈夫！」と力強く言ってくれたのだとか。
その通り、2匹は追いかけっこをしたりの、程よい姉妹関係に。
コーちゃんが自分で名前を選んだかどうかは聞き忘れました。



クーちゃん７歳になりましたが、今でも、甘えんぼ上手な猫さんです。



この子猫の愛らしさも、忘れられません。

ノラ母さんが「お願いします」とばかりに、カヨコさんの家の前に置いていった衰弱した子猫でした。
泥が目に入り込んでいて、両目の視力はすでに失っていましたが、ムーちゃんのいたずらぶりは元気の証拠と、カヨコさんは甘々に育てました。

左眼球は摘出、右目も、もう飛び出すことなく安定しているそうです。
そして、相変わらずの甘えん坊のいたずらさん。
先輩猫のきびさんを追いかけたり、カヨコさんのストーカーをしたり、抱っこをせがんだり、命を謳歌しています。



7歳近くなったムーちゃん、今でも毎日、お外ウオッチングに夢中。
ムーちゃん、振り向いて最近のお顔見せてください。



おお、いい味のおじさん猫に順調になっていました！
カヨコさんは「きびもムーも、年を取るに従い、ますます可愛くてたまりません」と言っています。



さて、この子猫さんも、6年前のどしゃ降りの日に、交通事故でノラ母さんを失い、3日3晩鳴き続けていた子猫でした。
https://www.nekobu.com/blog/2015/06/post-631.html

5人のママにたっぷりと愛情を注がれ育てられました。
今は、6人目のママ、ユーコさんのおうちの愛され猫です。
可愛がってくれたお兄ちゃんたちが、転勤と就職で家を出て、ちょっぴり寂しいゆめくんですが、その分、やっぱり寂しくなったパパやママとの絆が濃くなることでしょう。。



おお、ゆめくん、ずいぶん男前になりましたね！
同じ保護猫の妹や弟の、いいお兄ちゃんだものね。

さて、次はこの子猫さん。花はなの里のライムちゃんです。



漬物びんのそばをチョロチョロして、「おりられなーい」とみゃあみゃあ鳴いていましたっけ。
サチおじさんにとても可愛がられ、犬のハッピーは、可愛さのあまりべちょべちょになるまで舐めていました。
今は、8歳。畑の妖精のような、美人さんです。



松山庭園美術館の新入りキラ君とララちゃんは、この前ご紹介したばかり。あのときは、まだ、ほんのお子ちゃまでしたが・・・。



先日美術館を訪れると、兄妹は、グンとたくましくなっていました！



キラくんは、ケン先輩が大好き。
ララちゃんは、マルちゃんこと紅丸先輩があこがれ。



紅丸くん、こんなシュッとしたイケメンですものね。
そんな紅丸くん、2年前の春までは、美術館近くでノラをやっていた子猫でした。



保護後、病気治療のため、遊び盛りのときに長いこと別室に隔離されていたのが不憫でしたが、病気完治で颯爽と美術館デビュー。
先週から始まった「猫ねこ展覧会２０２１」では、マルくんもキラララ兄妹も、先輩たちのまじって張り切ってお客様をお出迎えすることでしょう。
（猫ねこ展は、今年は8月29日までの金・土・日・祝日開館です）

さて、どの子もどの子も、変貌いちじるしい子猫さんばかりでしたが、
「どうしていつまでも年をとらないの？　どうしていつまでも子猫みたいに可愛いの？」と不思議でたまらない猫がいます。
珈琲豆店「yagi-coya」のチャイくんです。

チャイくんとは、7年前に初めて会いました。



まだ6か月の子猫で、店主のヒロコさんが、トクベツに2階から抱っこして連れてきてくれたのです。
「店内に放牧すると、何をしでかすかわからないから」ということでした。
その目のキラキラ度に魅了され、本の表紙にもなってもらいました。



おとなになって、性格もかなり落ち着いて、先輩の小太郎君とともに店にも下りてくることがよくありますが、「キラキラした目の子猫」の風情は、7歳の今も変わらず。

チャイくんが産廃のゴミの山の中で、熱中症になって保護された直後の写真をヒロコさんに見せてもらいましたが、酷い環境にいたにもかかわらず、その目の無垢でキラキラしていることといったら！



子猫時代があって、おとな時代を迎える。そして、目を輝かせて安心して暮らしていける。
ノラ生まれや捨て猫にとって、そんな成長は、一握りの幸せ猫なのかもしれません。
生まれてきたからには、どの子もすくすく大きくなって、愛されて命を全うできますように。
チャイくんの目のキラキラを見るたびに思うことです。

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「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！