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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2020年11月04日

21歳の軌跡! スコティッシュフォールドに魅せられて

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お陰様で猫又トリップは連載5年目に突入。さすがに私の周辺だけでは15歳以上のシニア猫が見つからない現状です。そんな中、ふとInstagram(@kenya_doi)で募集してみると、まさか20歳オーバーの猫が見つかるなんて! 飼い主様から取材OKの返事をいただき、いざ出陣です。

 「いつもは寝ている時間」にも関わらず対応してくれたのは21歳の「プリン」(スコティッシュフォールド・男の子)と飼い主さんの右近花恵さん(東京都在住)。「なにぶん高齢なもので」と、取材自体がキャンセルになることも想定された中、プリンはシッカリと仕上げて来たようです。その姿は凛として堂々と、時折差し込む太陽の光さえものにし、神々しさを感じさせる。私はこの瞬間に感謝し、黙々とシャッターを切りました。

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21歳のありのままを、

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お伝えしたい

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なにも考えることはない

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シンプルに、シャッターを押せ


「なんだ、この猫は?」衝撃的な出会い


 右近さんとプリンの出会いは1999年、栃木県にあった世界中の犬猫がいる「テーマパーク」を交際中だった現ご主人と遊びに行った時のこと。今では名の知れた「スコティッシュフォールド」ですが、21年前は、それほど目にする機会もなく、出会った時の衝撃は今でも忘れないといいます。
「なんだこの猫(種)は?」

 今までご実家で両親が保護したミックス猫たちと暮らして来た右近さんですが、スコティッシュフォールドのあまりにも可愛すぎる容姿に魅了され、犬派のご主人もまんざらではないご様子。また会いたいと3週通ったのちに、ご主人がプリンを譲り受けることとなりました。その後、お二人はご結婚、プリンと家族になるのです。

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いつもなら寝ている時間

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シャッター音が気になるようで、

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起こしてしまいました

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ごめーん


奇跡のご長寿猫


 猫種特有の疾患、関節痛などは飼い始めてから知ったこと。「片脚を上げている」と思ったらなんでもなかったり、耳ダニがひどかったり......。初めは、もしかしたら過酷な環境で育っていて、そんなに長生きしないのかもしれないと疑っての生活だったといいます。それがどうでしょう、ミックス猫でも20歳オーバーは稀だというのに、21歳の誕生日を迎えることになろうとは! 右近さんも奇跡だと。かつて私も同じ猫種と暮らし、その猫は17歳まで生きてくれましたが、平均寿命を考えると、十分な猫生だったと思います。それからゆうに4年を超えることが私には信じ難く、また羨ましくもあり、ただただ尊いのです。

 右近さんにプリンの成長を振り返っていただくと、17〜18歳までは順調で、(ここがすごい)寝る時間が多くなったのはおよそ2年前。19歳ごろから緩やかに現在の様子に。関節も、(若い頃は)心臓も問題なく、大病なく育ち、年1回の血液検査から早々に「腎臓が強い」とお墨付きをいただいていたのも長寿たる所以なのか。

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ブラッシングタイムで尻尾がピーン!

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なんで止めるのさ?

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じゃあ、ナデナデにしようか

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ゴロゴロ音がこちらまで聴こえてきます


現在の健康管理について


 いつなにが起きても不思議ではないプリンの年齢。取材の少し前には息が苦しそうな状態になり、かかりつけの病院に。結果は胸水が溜まっており(内臓を圧迫)、270mlもの量を針で抜いてもらったそうです。獣医曰く、「犬だったらとっくにゼイゼイ言うレベル」。猫は苦しさをあまり表に出さないタイプらしく、気づきが遅れる傾向にあるのだといいます。

 現在も週に2回、水が溜まれば病院で水を抜く処置をしなければなりません。家庭で最も注意しているのが体重の増減で、プリンの場合3.10kgが標準。ここで活躍しているのが体重の測定ができる猫トイレ(トレッタ)だといいます。携帯アプリと連動し、グラフで小数点第二まで測れるなんてありがたい。

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いくつになっても、

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身だしなみは大切にゃん!

 甲状腺、抗生剤、利尿剤、膵臓・膵炎とお薬の量(4種)も増えました。あ、2年前には新しい家族、黒猫の「ブルボン」(スコティッシュフォールド・男の子)も増えました。この日のブルボンはソファーの下に身を潜め、ダッシュで私の横をすり抜けていきました。来客が苦手なんだね、体の調子の良し悪しもこれくらいわかり易いと良いのですが。

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でもほんと、

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足腰が強いよなぁ

 ソファーの背を歩き、段差を使って降りるプリン、少し離れたトイレへ歩くプリン、寝るプリン、なんと言っても飼い主である右近さんのインタビュー中、私の横の椅子に飛び乗ってフレンドリーに接してくるプリンが本当に愛おしい。

 右近さんは言いました。
「こんな時間がずっと続くといいな」

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プリン様、今日はありがとう

プリンとブルボンのInstagram : @hanahana_65
「猫又トリップ」が書籍になりました。

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ご長寿猫がくれた、しあわせな日々

15歳以上のご長寿猫と、その家族が奏でる28の物語をお届けします。

試し読みはこちら (ΦωΦ)


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猫又トリップライター紹介

ケニア・ドイ

1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。

http://kenyadoi.com

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カテゴリ: 猫又トリップ
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みにゃさまのコメント

21歳!純血種でもこんなにお誕生日を重ねられるのですね。
プリンちゃんの持って生まれた丈夫な体と丁寧にお世話をしてくださる飼い主さんがいてこその今の姿ですね。
毎日をゆっくり、のんびり過ごしてください。

by 総総 2020-11-04 19:08