[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.56は、すっかり甘えん坊さんになった「虎目」ちゃんのお話です。

その茶白猫が初めて姿を見せたのは去年の２月、まだ寒いときでした。やけに図々しく、デッキでくつろぐ姿が印象的でした。



次に現れたのは５月。どこかでケンカでもしたのか、ケガをして痛々しい姿でした。もうすぐ梅雨を迎えるというのに、体を休める場所はあるのかな、ごはんは食べられているのかな、と気になった妻が、余りのカリカリをあげたところ完食！ すると、ちょくちょくごはんをもらいに姿を現すようになったのでした。



何度も現れ、ごはんをねだり甘えてくる茶白くん。こうなると情もわきますし、ごはんをあげた責任もあります。せめて保護して去勢して里親を探してあげようと、捕獲作戦を開始しました。（なにせ先住猫が3匹いたので、このときは4匹目は考えられませんでした）



捕獲作戦は順調に進み、茶白くんはほぼ毎日現れてどんどん我が家に慣れていきました。先住猫と対面しても、くつろいだ姿を見せてくれるし、撫でさせてもくれました。そして、隔離用のケージが届いたタイミングで捕獲！ 捕獲もすんなり、なんと抱っこで捕獲されてしまいました。
捕獲後、病院に連れて行って検査。年齢は3歳くらい、健康状態は良好なものの、エイズ陽性の結果が......。去勢をして里親募集をかけましたが、希望者は全く現れませんでした。
そうこうしているうちに、妻から「うちの子にしない？」との提案が。4匹目は正直迷いましたが、このまま待っても里親は現れなさそうなこと、何よりこの子の可愛さに二人とも絆されてしまったことが決め手となり、うちの子にすることを決心しました。

「虎目」という名前をもらった茶白くん。あっという間に先住猫たちとも仲良くなりました。



痩せていた体もごはんをたっぷり食べてどんどん大きくなり、体重は1kg以上増えました。日々のんびりと過ごし、野良だったとは思えない甘えん坊に。膝には乗るわ、撫でろと要求するわ、ベッドに潜り込んでくることも。



ぬくぬくと、幸せに暮らしています。


（虎目／4歳　ペンネーム: お・しゅんさんより）

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スタッフより

みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。

保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード（Before）と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード（After）の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。

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