[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.55は、たくさんの人に見守られ無事に1歳を迎えた「ハル」ちゃんのお話です。

2019年4月18日夜7時すぎ、玄関の方向から成猫ではないような鳴き声が聞こえてきたので外にでてみると、お向かいの花壇の隅っこで仔猫が力を振り絞って鳴いていました。
薄暗かったので、拾い上げた時に右耳を失っている事に気付き、慌てて動物病院に連れて行きました。



初めの2、3日は、今は元気だけど仔猫だから急変するかも知れないと言われましたが、頑張って生きてくれました。
生後3週間くらいの女の子でハルと名付けました。
10日間入院し、平成令和の大型連休前の4月27日退院、我が家にやってきました。



右耳を失った理由はわかりませんが、骨が見えるくらいの深い傷でした。
何度か縫い合わせ治療をしましたが、傷口が広く皮膚が薄いので裂けてしまい、皮膚移植手術をする事になりました。
しかしまだ仔猫のため麻酔が使えず、手術ができるくらい大きくなるまでは、週数回の通院で治療を続けました。
梅雨時は熱が続いたりしましたが、暑い夏を包帯とカラーを着けてハルは乗りきってくれました。



食欲はあるのになかなか体重が増えないのには悩みましたが、先住猫クーミンがたじろぐくらいの元気娘です。 生後8ヵ月を過ぎた12月、発情期になり、体重も2kgを超えていたので、12日に避妊手術と同時に右頭部皮膚移植手術をしました。



皮膚が定着するかが一番の問題でしたが、移植部分に毛が生え始め、年明け抜糸、完全に定着しました。
そして長い長い包帯生活から解放されました。
先生のご尽力はじめ、たくさんの方々のご協力と励ましに心から感謝します。
何よりもハルの生命力と運の強さはすごいです。
あの時、私に聞こえるように鳴いてくれてありがとう。
ハルが無事に1歳を迎えられたことを記念して投稿させて頂きます。



ちなみに先住猫クーミンも7年前、生後3週間くらいの時にうちの敷地で鳴いていたのを保護しました。
箱入り娘クーミンはお転婆なハルに戸惑いの日々ですが、自分なりの距離をとりながら優しくハルを見守ってくれています。


（ハル／1歳　ペンネーム: ピッコさんより）

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スタッフより

みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。

保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード（Before）と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード（After）の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。

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