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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2020年09月02日

虹の橋を一往復!? 穏やかにスタートした猫生第二幕

サバ白猫「銀次郎」は19歳になっていました。1匹の猫が虹の橋を渡り、2匹の新顔が加わり、前回取材した3年前より体制は4匹から5匹に変わっても、最長老は変わらず不動のまま。

玄関で出迎えてくれた銀次郎の姿を見て、元気そうでなによりと再会をうれしく思ったのも束の間、飼い主の室井さん(神奈川県在住)の「じつは何度も心臓が止るほどの発作にみまわれた」という発言に、私はヒヤッとするのでした。見た目の元気さとは裏腹に、一体なにが起こったのでしょうか。

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尻尾はまだ分かれていない


突然訪れた悲劇


今から1年半前、銀次郎が18歳にまもなくなろうかという時です。突然、床に七転八倒し、てんかん発作を起こしたのです。すぐにかかりつけの往診の獣医に相談し、CTを撮るべく薦められた病院へ。獣医の見立てでは「脳に腫瘍があるのだろう」ということ。しかし、検査で原因がわかったとしても、手術に耐えうる体力が高齢の銀次郎にあるはずもありません。安定剤を注射するなどの対処療法で「もって2週間かも」と宣告されてしまいました。
その数日後のことです。銀次郎はまた発作を起こし、痙攣は1時間毎に続き、丸1日が経過。そして、発作は治ることなく2日目に突入、意識が遠のく銀次郎を見て「さすがにもうダメか」と室井さんは覚悟を決めたと言いますが......。今日の銀次郎と室井さんは、ともに絶好調な様子。元気になるまでの軌跡を辿ります。

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身だしなみを整えているのに

04_M5A9079.jpg 撮って撮って! とアピールするのが、マンチカンのこうさく(9歳・男の子)

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そんな日常の風景

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ロシアンブルーのぽんた(12歳・男の子)はちょっと人見知りか


まだ負けられない!


最初の発作から2週間は苦悶の日々が続きましたが、薬の効果か、痙攣を起こす間隔がだんだんと開き、1日2回、1日1回と日を追うごとに回数が減っていきました。やがて運命の分かれ道だった2週間が経過し、3週を超えた頃にはピタッと発作がなくなり今に至ると言う、嘘のような本当の話です。

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現代の医学では計り知れない

08_M5A9754.jpg 銀次郎の生命力

09_K9A8057.jpg 凄みを感じます

セカンドオピニオンや薬、内臓の強さだったり、通院から家に来てもらう往診に完全に切り替えたりしたことも銀次郎の復調の理由に挙げられますが、なんといっても「まだ負けられない」という気力のすごさが最上位だと室井さんは考察しています。銀次郎は、下の年齢のどの猫よりも精神力の強さを感じる猫なのだとか。まだまだ室井さんと一緒に居たいんだろなぁ。猫にそう思わせる室井さんの勝利、飼い主が目指すべき場所をなんだか見つけたような気がします。

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新人猫のリンリン(左)とはる(右)に刺激をもらって


銀次郎の変化がもたらしたこと


また3年間の変化を伺っているうちに思い出したのですが、前回訪問時は触ろうものなら「シャーシャー」と猫パンチを繰り出す銀次郎でした。しかし、この日は自らすり寄ってきて、お触りOKなフレンドリーな猫に! まさか16年生きて来た猫の性格がこうも変わるなんてと驚かされることが多すぎます。性格の変化はてんかん発作で生死をさまよってからのことで、これには今までスキンシップをとりたくても全く出来なかった友人たちも大喜び。そんな様子を見ることが出来た室井さんも「二度楽しめる」と喜びを隠せません。

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足腰が弱くなったとて、ローテーブルならまだまだ登れます

12_M5A9375.jpg 猫じゃらしで遊んでいただきました

虹の橋を一往復した猫生、穏やかな性格に変わった銀次郎の第二幕が始まっていました。今はよく食べ、よく動き、若猫から刺激をもらう日々、室井さんと約束したオリンピックのTV観戦、来年叶うといいな。

13_M5A9070.jpg パリまで見るよ



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猫又トリップライター紹介

ケニア・ドイ

1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。

http://kenyadoi.com

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カテゴリ: 猫又トリップ
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みにゃさまのコメント

1時間毎の発作と余命宣告。辛いですね。他に言葉が出てきません。もし、その場に自分がいたら何ができただろうか?何を考えただろうかと思いながら読みました。
このまま、穏やかな日々を過ごしてくれることを願います。

by 名無し 2020-09-02 16:30

銀ちゃん、パリまでがんばれー

by ペンギン 2020-09-02 20:39

猫の生命力、すごいですね。
この飼い主とまだまだ一緒にいたい!と、猫に思って貰えるように、私も頑張っていきたいです。

by さび茶風 2020-09-05 13:10