ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2019年12月03日

ガンを克服したご長寿猫のちょっと気になる嗜好(しこう)

昨年の9月、腎臓に悪性腫瘍(ガン)が見つかり、担当獣医師から「このままなにもしなければ、1ヶ月は保たない」と宣告されたキジ白猫の「チョビ」が今、私の目の前にいる。夢かマボロシか? いやっ、現実だ。

_M5A9955.jpg
にんじんと猫と飼い主さんと。

飼い主、山田紀子さん(東京都江戸川区在住)の取材は二回目。前回の猫又取材「タラオはカツオが好き」の「タラオ」は虹の橋を渡り再会は果たせなかったのですが、新たにこうして16歳になった「チョビ」(女の子)と再会できたことに感謝です。4年前のずっしりと詰まったボディーも今ではなりをひそめ、体重2.8kgと超スリムな体型に! それは無理もありません。1年前に腎臓ガンと診断され、今年の2月まで抗がん剤治療を行なっていたのですから。

_M5A0002.jpg
お久しぶりー。

_K9A5724.jpg
私のこと覚えてる?


信頼する獣医師との出会い


チョビの病気が発覚したのは「食べ物を吐く回数が多くなったこと」「少し痩せてきたこと」そして、山田さんの違和感によるもの。診察結果は山田さんの予想を上回るものでしたが、「やれることはやってあげたい」と信頼する獣医師の抗がん剤治療に賭けてみることにしたのでした。

_K9A5735.jpg

するとなんという事でしょう! 今年2月の検査で「腫瘍がなくなった」というのです!! これには獣医師も驚きを隠せませんでした。「正直、治ると思っていなかった」との本音を飼い主に伝えるあたりも両者の関係の良さがうかがい知れます。良い動物病院の先生と出会ったことがチョビの猫生に生かされているのでしょうね。

_M5A0021.jpg
山田さんとチョビの日常。


チョビの生い立ち


チョビは山田さんが営む工場で保護された猫です。親猫から見放されたのであろう生後1ヶ月程度のチョビは全身ダニまみれ! それは山田家にちょっとしたパニックを引き起こしたのでした。まず先住猫にダニが感染り、それが人間にも! 聞いただけでも痒くなります......。

_M5A0051.jpg
保護した当時の写真。両手で抱えられるサイズだぁ。

先住猫、タラオの寵愛(ちょうあい)を受け、山田家の一員になったチョビですが、後からやって来る猫たちには厳しい立場で指導を(笑)。「女子同士は群れない」のが山田さん的考察です。(現在5匹の内3匹が女子)さらには、「猫よりも人間が好き」で家にやって来る銀行マンのカバンにもスリスリと接待猫ぶりを発揮しているのだとか。

_M5A9995.jpg

_M5A9957.jpg
元気に動き回る姿が見られてしあわせです。


毎日の食事と嗜好品


ほぼ療法食で占められたチョビの食事は「ドクターズケア猫用キドニーケア/フィッシュ」「腎臓サポート(ロイヤルカナン)」「腎臓サポート/スペシャル(ロイヤルカナン)」「腎臓サポート/セレクション(ロイヤルカナン)」のドライフードで飽きさせないようにローテーション。またウエットフードは「腎臓ケアk/d チキン&野菜入りシチュー(ヒルズ)」がお気に入りです。しっかりと管理しつつ、でもたまには変化球をということでチョビのちょっと変わった嗅覚・味覚をご紹介! まず、チョビはにんじんが大好き。食べるわけではないのですが、この日もスリゴロ姿でマタタビのような効果があるのか? と思うほどでした。他にもみかんやレモンといった柑橘系にも吸い寄せられるという特殊な嗅覚を持っているとのこと。また、食パン、ミルクパン、スポンジ状のケーキ、ヨーグルトは加糖派で「甘いもの」がお好きなようです。にんじんに柑橘系、そして甘党――、これらを好む感覚がご長寿にどのような影響をもたらすのか? 今後の調査課題が出来ました。

_M5A9932.jpg
かぎしっぽのチョビ。

_M5A9934.jpg
台所のカエルの水飲み場にて。

_M5A9978.jpg
チョビはなぜにんじんに執着するのだろうか?

_K9A5677.jpg
カロテン狙い?

獣医師の抗がん剤のチョイス+チョビの自己治癒能力には脱帽です。ほんと、強い子なんですね。今はこれ以上体重が減らないように山田さんは注視していくとのこと。また「良いと言われているものは全てやってみる」など、常にアンテナを張ることも大事だと。愛されてるなぁー、チョビ。


「猫又トリップ」が書籍になりました。

gochouju200-290.jpg
ご長寿猫がくれた、しあわせな日々

15歳以上のご長寿猫と、その家族が奏でる28の物語をお届けします。

試し読みはこちら (ΦωΦ)


写真

猫又トリップライター紹介

ケニア・ドイ

1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。

http://kenyadoi.com

twitter

Instagram

カテゴリ: 猫又トリップ
  • ツイート
  • いいね!

みにゃさまのコメント

わたし自身も抗がん剤を経験しています。チョビちゃん、よく頑張ったね。チョビちゃんと飼い主さんの幸せな日々が、一日でも長く続きますように・・・。人参好きは、謎だけど(笑)

by がんこ 2019-12-04 12:15

数日前に我が家の15歳の猫を看取りました。
ガンでした。
チョビちゃんみたいに余命宣告を受けてからも、こういうことがあるのですね。驚きました。
チョビちゃんのこれからの猫生を応援します。様子を教えてくださいね。

by 総総 2019-12-04 12:26

我が家の16歳の愛猫も昨年10月末に腸壁に悪性リンパ腫が見つかり Lアスパラキナーゼを1度摂取し寛解に入り ステロイド服用で1年を越せました 現在はステロイドも5日に1度半錠服用まで減らせました
食事 やストレス

by 華蓮ママ 2019-12-06 12:39

がんこさんもひょっとして人参好きなのでしょうか?
のんびりと過ごして欲しいですね。

by ケニア・ドイ 2019-12-20 13:17

総総さん
今回ばかりはチョビの生命力に脱帽です。本当に強い子です。

by ケニア・ドイ 2019-12-20 13:20

華蓮ママさん
1年の闘病生活おつかれさまです。長かったですか?あっという間でしたか?
愛猫さんが1日でも長く過ごせるようにお祈りして。

by ケニア・ドイ 2019-12-20 13:25