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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2019年05月10日

「ケダマの会」さまの活動レポート(2018年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:山口県周南市を中心とした山口県全域

ケダマの会は、飼い主がいない猫や犬を保護して、家族の一員として大切にしてくれる新しい里親を探す活動を山口県で行っています。

【柴犬のしずかちゃんのこと】
過去に、犬に関する仕事をしていた高齢者による飼育困難の相談が地域の方からあり、現場に向かいました。
いくつか犬舎がありましたが、この柴犬の女の子だけがポツンといました。やせた身体からは悪臭がして、毛もバサバサ。首輪も、そして名前すら付けられていませんでした。

「しずかちゃん」と名付けて動物病院を受診したところ、軽い気管虚脱とフィラリア弱陽性の診断でした。
不正出血もあり、通院と投薬で治療を継続しています。ホウキなどの長い棒をとても怖がるので心配していましたが、今ではボランティアスタッフが近くに来ると「ご飯かな?お散歩かな?」と、かわいくピョンと飛びはねて嬉しそうです。

当会のシェルターに保護してから、体重も増えてふっくらしてきました。
ボランティアのトリマーさんにシャンプーをしてもらう時も、ドキドキしながらお利口に出来ました。毎日のお散歩や、ご飯のたびに周囲にハッピーオーラをふりまいてくれる保護犬のしずかちゃんが、「生まれてきて良かった。」と思える、ずっと安心して暮らせるお家が見つかる日も近いことでしょう。

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お散歩を楽しむ保護犬しずかちゃん。

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不衛生で悪臭が漂う犬舎から保護しました。

【多頭猫レスキュー報告】
48匹の多頭飼育レスキュー猫たちは、2018年3月に相談を受けてから現在も継続して治療や保護・里親探しをしています。当初の予定であった全ての猫の不妊去勢手術は2018年6月に完了しました。しかし、不衛生な環境で栄養状態も悪かったため、口の中や皮膚の状態が良くない猫が多くおり、傷や皮膚炎によるただれ、鼻炎や肺炎、抜歯、口の中の腫瘍切除等の治療が必要でした。治療後に腫瘍や鼻炎などが再発する症状もあり、ワクチン接種などの継続したケアが必要です。当会シェルターに新たに設置したエアコン付き猫用ハウスや、預かりボランティア宅で手分けをして治療を続けています。

劣悪な環境の多頭飼育で、ご飯も足りず、猫トイレもなく、人間とふれあう機会もなかった猫たちですが、現在は自分のお気に入りのトイレを決めて使ったり、ブラッシングをさせてくれるようになったり、キャットウォークを上手に使って三段ケージのてっぺんを制覇したりと、家猫修業が進んでいます。治療をしながら、当会が毎月主催する譲渡会に参加して、「脱走防止対策をしたお家で、病院にきちんと連れて行ってくれて、おいしいフードをくれる里親さん」に巡り合える日を待っています。

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多頭飼育猫の保護をきっかけに猫用ハウスを新設しました。

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左:保護時→右:現在 脱毛が改善され、長毛猫の魅力を備えた多頭飼育レスキュー保護猫ひめちゃん。不妊手術完了の耳先カット済。

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地元行政や地域の賛同を得て、市民センターなどの室内会場で毎月2回譲渡会を主催しています。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもあたたかいご支援をいただき、ありがとうございます。
みなさまからご支援をいただいているお陰で、保健所ではこれ以上の治療ができないという収容動物の保護依頼が来た時や、警察で迷子犬のお家が判明したのに、高齢の飼い主が亡くなっていて引き取り先が無い時などに、必要な治療を行うことが出来ています。

当会が活動している山口県のような地方に住んでいる人も、保護猫や保護犬を家族に迎える選択肢を持ってもらえるように譲渡会を毎月主催しています。新しいお家でピカピカの笑顔で暮らす卒業犬が譲渡会に遊びに来てくれると、こんなにかわいい子が地元で保護犬だったなんて!と、里親希望の方々も驚かれます。ホームページの「里親さん便り」というコーナーでは、リラックスして過ごす卒業猫たちの写真もご覧いただけます。

これからも、一匹でも多くの猫や犬たちが幸せに暮らせるよう活動を継続してまいります。保護や治療が必要な猫や犬たちのために、ご支援を賜りまして本当にありがとうございました。



「ケダマの会」
https://kedamanokai.org/
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