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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

保護猫しあわせ物語

2018年11月03日

「保護猫しあわせ物語」Vol.10 かぐらちゃんとたまちゃん

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。

Vol.10は、SNSへの投稿で出会った姉妹「かぐら」ちゃんと「たま」ちゃんのお話です。

「ダンボールに1ヵ月くらいの子猫が4匹捨てられていた。2匹の貰い手がなくてこのままでは処分されてしまう」とSNSの投稿。これが、かぐらとたまとの出会いになりました。

すぐに投稿主さんに連絡をし、「1匹面倒見ます」と。性別も柄も病気の有無もわたしにはどうでもよくて、ただ困っている悲しい猫さんを救いたいという思いだけでした。

キャリーを持って赴くと想像以上に小さな子猫が2匹寄りそっていました。

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手のひらでも余るくらい。これは選べない。
しかも、残った一匹が気にかかることになるのが容易に想像つきました。そして引き離すとお互いを探し合って鳴く姿を見て、急遽主人に電話しました。

「2匹だけど連れて帰るよ。いい?」
その日から小さな子猫の姉妹は家族になりました。

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「困った猫さん、悲しい猫さん。そんな子がいたらわたしに教えて」
この2匹に出会う4か月前に"最初で最後"と思って飼っていた猫をFIPとヘマトプラズマで亡くしました。
保護してたったの2か月で虹の橋を渡ってしまったのです。半年ほど前から海の見える職場に居ついたこの猫は、海の猫「うみね」と名前をつけて見守っていました。うみねは毎日、門のところで見送りをしてくれていました。
肌寒くなったある夜、ぽつんと座ってわたしを見送る姿を見て、いつか抱っこできるようになったら連れて帰ろうと決めたのです。

それまで猫は好きだったけれど飼ったことはなく、インターネット等で勉強しました。
そして、その日は早くやってきました。
最後まで大事に守りたい。
年齢的にこの子が最初で最後。
そんな気持ちでうみねを迎えましたがわずか1か月で病気を発症。
最後の1か月は獣医さんと相談しながら、また職場の協力もあり、つきっきりでお世話をしました。
そして、うみねをきっかけに野良猫のこと、保護猫や活動のことを深く考えるようになったのです。
うみねはきっと、それを教えに来てくれたのかな。


そうしてうみねがいなくなり、泣いて暮らしていたところに捨て子猫のSNS投稿。
自分にできることは少ないし限られているけれど、家族全員が同じ気持ちであったのでまよわず里親になることにしました。

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ところが、まさかの出来事がありました。
困った猫たちを救いたいと思っていたわたしをこの子達が救ってくれたのです。

かぐらは特に甘えん坊で、腕に抱かれて指しゃぶりをするような赤ちゃんみたいな猫です。
そのかぐらが1歳を過ぎた頃、わたしの胸や腕を噛むようになったのです。
今年、思い立って受診したところ乳がんがわかりました。しかも手術をしてから、かぐらが噛むことはなくなりました。
もし、かぐらが教えてくれなかったら、こうしてあたりまえの生活ができていなかったかもしれません。

紐とけば、うみねが出会わせてくれた縁。そして、この子たちの幸せのためにもっともっと頑張らねばと思います。かぐらとたまは元気に2歳6ヵ月になりました。

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かぐらは甘えん坊、たまは黒白水玉と思っていた柄がうみねと同じ柄だったことにびっくり!
ねこらしい猫でツンデレさんですが、姉妹そろって運動会をしたりのびのび過ごしている様子を見ていると、ずっとずっと猫又になるまで、妖怪になるまで、生きていてほしいと思うのです。


(かぐらとたま/2歳6ヵ月 ペンネーム: きよりんさんより)


スタッフより

みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。

保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード(Before)と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード(After)の2つを盛り込んでお送りください。 ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。

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みにゃさまのコメント

ネコは不思議な生き物ですね。かぐらちゃんは、うみねちゃんの生まれ代わりなのでは。
うちのコは最初から噛むので、物語の様なことはないなぁ…。

by さび茶風 2018-11-03 11:45

ひとりポツンと座って、見送るうみねちゃんの姿が(私はうみねちゃんを知らにゃいけれど)
まるで1枚の美しい絵のように、脳裏に浮かび、頭から離れませんニャ~。

きよりんさんと過ごすべき大切な時間を
かぐらちゃんたまちゃんに、うみねちゃんは
託したに違いにゃいですニャ。

幸せにならにゃいワケがないニャ~♥
うみねちゃんの愛に、シッカリと
守られているのにゃから(^^)

by にあ 2018-11-03 15:02

うみねちゃんから始まった猫との暮らし。早世してしまったうみねちゃんかたつながった姉妹の猫との出会い。
そして病気の発見。本当に不思議な縁でつながっているなあと感じます。うみねちゃんの恩返しなのかなあ。洋服を着替えてきよりんさんのところにきたのかな。おおきくなったかぐらとたまちゃんの美猫さんっぷり。どれだけきよりんさんが愛情を注いでいるか一目瞭然です!
二匹の愛情をうけこれからもしあわせたくさんの日々をお過ごしください(^^)/

by あずにゃん 2018-11-05 12:55