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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2018年10月17日

「南相馬にゃんこはうす」さまの活動レポート(2017-18後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:福井県・福島県

2017年冬から2018年春までは試練の時でした。

猫の保護活動を始めた時から13年が経ち、福島での震災での被災猫活動からも7年が経ち、現在のシェルターに居る猫たちは持病がある猫、平均14歳と高齢な猫たちばかりになっています。
ですので、看護と闘病が常となっているので覚悟はしていますが、この冬は辛い事ばかりでした。
12月に白血病ルームの子が一匹亡くなったのを始めとして、腎不全の子が4匹、悪性の腫瘍の子が2匹、リンパ腫の子が2匹・・・と立て続けに亡くなってしまいました。

しかも、その期間は、シェルターのある福井県は40年ぶりの大雪で、交通機関は麻痺し、国道は5キロ以上車が5日間にわたり立ち往生し、自衛隊の出動がありましたが、交通が完全に遮断され、道路の除雪も出来ず、燃料やスーパーも品切れになり、救急車も走行できなくなってしまいました。

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シェルターのある自宅の前も、私自身の身長以上の雪で、自宅周辺を連日雪かきしても、道路があいていないので、どこにも行けず、そんな時に皆が次々と亡くなっていったのです。

動物病院の前の道路も雪で封鎖されており、先生も入院しているこの為、病院で寝泊まりしていたのですが、車で15分のところですが、足元も悪く、通院も出来ず、歩いて医薬品を雪の中3時間かけて歩いて取りに行くのがやっとでした。

亡くなっても、火葬場にすら連れていけず、外の物資用の倉庫に遺体をビニールに入れ、かまくらを掘って入れて保管するしかありませんでした。

そんな倉庫も雪で屋根が落ち、保管していたトイレやキャリー、ケージ、捕獲器、ドライフードも雪でつぶされ、掘っても、次々と屋根から落ちてくる雪でダメになってしまいました。

結局、猫たちの遺体を雪から掘り出し、ようやく開通した道路で葬儀に行けたのは10日後になってしまいました。

同じような事情で、今まで譲渡会で使っていた会場も使用できなくなり、いろんな始末が完了したのは5月になってしまい、新しい保護猫を受け入れる事が出来たのは7月になってからでした。

そんな中でも、出戻りになってしまった猫を4匹(飼い主さまの病気)受け入れ、また、譲渡した猫は、熊本からの被災猫の片目でエイズキャリアのもっくんや、ブリーダーから引き取った子を含め5匹は、幸せになることが出来ました。

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もっくん

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ポコちゃん

 

<ご支援くださっているみなさまへ>
長く保護活動を続けていると、辛い事も多々ありますが、今回は自然災害も含め辛い期間になってしまいました。

一時は落ち込み、保護活動もやめようかと考え抜いた時期もありましたが、愛護センター等で、具合の悪い子、収容しきれない子猫、白血病のキャリアの子達が行き先の無いのを見て、やはり、ここでやめるわけにはいけないと考えなおし、7月からは新たな保護猫の受け入れを始めました。

いろいろ設備・備品を含め、後退してしまいましたが、また一から無理せず頑張って行きたいと考えています。

今までもご支援、本当にありがとうございます。

これからも見守って下さると励みになります。



「南相馬にゃんこはうす」
http://www.necosama.net/
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