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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2018年08月20日

「動物ノート」さまの活動レポート(2017-18後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:静岡県東部 及び 伊豆半島南西部

●実施期間(2017年11月~2018年4月末日)
 T N R     231匹
 その他の手術    17匹

当会の手術数のカウントは、すべてメンバー自らが地域調査から始まり行政対応・自治会対応・事後対応及び引き続き追加捕獲している現場であり、別プロジェクト内で派生したカウントではない。
ただのTNRで終わらせるのではなく、数年先を見越したやり方で、地域猫もしくはそれに準ずる結果を導けるよう、非常に沢山の時間や労力をかけている。

●基調活動
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昨年は伊豆半島南部のボランティアの援助に多くの時間をかけた為、地元沼津市での不妊手術数が例年に比べかなり少なかった。にも拘わらず、本年度に入ってからまとめた数字は、グラフを見て頂ければ一目瞭然で、順調な推移をみている。これは言うまでもなく、しっかりした調査と不妊手術率を高める事や、事後の継続した取り組みの成果に他ならない。

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きっかけは以前取り組んだ苦情現場。餌やりからの依頼で数年間取り組んでいるのに、次から次へと新しく猫が流入してくるため、エリアを拡大しながら地域調査したところ、同じ町内の中に他の餌やり3軒が存在し、不妊手術がされていないことが判明。
それぞれにアプローチしてTNRの約束を取り付け、順調に進めて行った。しかしながら、そのうち主な原因となっているアパートの住人には、時を同じくして保健所に苦情が入り、TNRの準備も整わないうちに管理会社より退去命令が出てしまった。
餌やりがいなくなってしまっては猫たちが散ってしまう為、取り急ぎ獣医に特別な手術スケジュールをお願いし、何とか引っ越しの最中の捕獲となった。
ちょうど捕獲日は、沼津市にしては珍しく酷い雪が降り、21匹すべての猫を捕獲。鼻風邪などの猫も多かった為、全ての猫を数日保護したのち、状態の悪い若い猫達4匹を引き続き保護し、残りはリターン。
周りに民家が少ない中で、餌やりも居なくなるという絶体絶命の状況から、近隣の餌やりに協力を求め、すぐ隣の民家の物置に、猫ハウスを置かせていただくこととなった。
おりしもまた雪の予報があり、急きょ設置したのが上記写真の発泡スチロール製の大型猫団地。リターンした猫たちがすべて入る事が出来る大きさ。
その後、設置許可を下さった家の方が、残された猫たちの給餌も引き受けてくださった。
ここでは結果、同ブロック内で合計31匹をTNRし、4匹を保護及び譲渡。
引き続き、援助者たちと共に見守りたい。

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33匹をTNRした現場。環境の良い田舎ながら畑での苦情が出た為、餌やりが保健所に相談した事で取り組んだ現場。苦情主に配慮し、本人自宅敷地内に猫小屋を作り、一部の猫はその中で管理する予定。

●他地域への協力 

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二月に行われた「野良猫問題解決セミナー」で講師として、当会事務局長が伊豆半島南部で地域猫の取り組みの必要性についてお話しさせていただいた。
この市町村は、もともとボランティアがいて活動していたものの、行政との協力体制はじめ助成金も無かった。
前回報告に揚げた、地域猫活動としての取り組みを行政と連携して行い、一定の成果を得た。
モデル地区での成功をきっかけとして行政の助成金制度作りに貢献。
担当者と十分な調整をはかり、地元ボランティアには制度つくりのコツをお伝えし、保健所にも後押しを依頼。
結果としてこの4月から、助成金制度が施行された。

 

<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも動物ノートの取り組みに、基金の援助をもってご支援いただき、本当にありがとうございます。
当会の活動は多岐にわたり、少ないメンバーの取り組みとしてはありえない数をこなしています。
このところ他市町村への取り組みに力を入れていたにも関わらず、沼津市でも順調に成果を上げていることから、今後は再び地元の活動に力を入れ、行政での殺処分を限りなくゼロに近くする事に力をいれていきたいと計画しています。
行政の引き取りに関しては、地域で生み出される猫の現場は取り組めても、捨て猫で持ち込まれる猫は未だに食い止める事が難しく、今後の取り組みについて保健所とも対策について検討中です。僅かながら、個人シェルターにゆとりがある場合に限って、保健所から引き出し、保育・譲渡しています。とはいえ、譲渡で救える命は残念ながら本当に僅かです。
当会の基調活動であるTNRなくしては、真の活動成果は得られないことを肝に銘じ、これからも地道に地域活動に取り組んでいきたいと考えますが、それには、多くの資金が必要です。
どうか引き続き基金の援助をもって、当会の活動にご協力頂きたく、お願い申し上げます。

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保健所より協力依頼のあった子猫たちを適正な里親にゆだねる為、毎月開催される譲渡会。
 


「動物ノート」
http://doubutu-note.jp/
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