ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2015年06月23日

馬事学校のアイドル

michibata0623-1.JPG

梅雨の晴れ間、馬房の前で猫を囲み、みんなの笑顔がはじけています。
青い目をした真っ白い猫の名は「つな」くん。この「東関東馬事学院」のアイドルをやってます。

michibata0623-2.JPG

つなくんを抱っこしているのが、飼い主の近藤先生。でも、つなくんは毎日先生と一緒に出勤してくるので、学園のみんなの猫みたいなものです。

michibata0623-3.JPG

この学院は、馬の育成地として知られる自然豊かな八街(やちまた)市にあり、全寮制の馬事高等学院と馬事専門学院とが併設されています。
高等学院では、授業カリキュラムの多くを屋外での乗馬訓練や馬の世話を通して学んでいます。なんと、中間テストも期末テストもなく、馬に関する自分なりのテーマにいかに懸命に取り組んだかが評価されるというユニークな学校。
「馬が大好き!」という生徒のみならず、普通高校の詰め込み教育が合わないタイプの生徒も集い、ここで高校資格を取得します。なかには、いじめなどで不登校になった子がここで笑顔を取り戻すことも。

michibata0623-4.JPG

馬は80頭いて、生徒はひとり一頭以上の馬を担当しているそうです。
専門学院では、JRA厩務員や馬の育成の仕事などを目指して、みんな和気あいあい頑張っています。
つなくんは、ふらりと授業中の教室に入っていったり、馬がいない隙に馬房で昼寝したり、広い敷地内を勝手気ままに過ごしています。

michibata0623-5.JPG

「あるとき、乗馬の指導中に、柵の外につなを見かけたので『つ~な~』と思わず呼んだら、つなが一目散に馬塲に走ってきて、それに驚いた馬が体をひねり、生徒が落馬するという『落馬事件』がありました(笑)」と、近藤先生が教えてくれました。(学校で落馬は日常茶飯事。どう落馬するかも、大切な授業のうちなのです。もちろん、つなちゃんによる「落馬事件」の時も、けがひとつありませんでした。)

michibata0623-6.JPG

そんな自由猫つなちゃんがここにやってきたのは、ちょうど2年前。目もまだ開いていない小ささの時、道ばたにいて、そばにはカラスが・・・という危機一髪を、出勤途中の馬事学院の社長さんが発見し、保護されました。
「なぜか、その朝、出勤したら、私の机の上に、バスタオルにくるまった仔猫が置かれていたんですよね~(笑)」と、近藤先生。

-michibata0623-7.JPG

一生懸命育ててくれた近藤先生はじめ、学院中に愛され、つなくんはすくすく成長しました。
生徒の拾ってきたときには瀕死状態だった「こむぎ」という弟分や、先生の拾ってきた「もずく」という妹分もできました。

-michibata0623-8.JPG

こむぎともずくのキジトラ・コンビは、人見知りで、あまりお客さんの前には姿を見せないとのこと。学院の看板猫は、2歳にして大物の風格のつなくんが一手に引き受けています。

michibata0623-9.JPG

廊下には、先生紹介の写真が貼ってあるのですが、たいてい愛猫・愛犬の写真付き。犬も猫も、出勤猫つなくん以外は、学院敷地内に住んでいるそうです。
そう、ここは、馬だけではなく、犬も猫も触れ合えるという、動物好きにはぴったりの学院なのです。

michibata0623-10.JPG

きっと、生徒たちは、仲間や動物たちと寝起きを共にし、馬の世話をしながら、自分で判断する力や生き抜く力、物言わぬいのちを思いやる心といったいちばん大切なことを日々学んでいくのでしょう。
つなくんは、今日も、みんなの夢のそばにいます。

michibata0623-11.JPG

-michibata0623-12.JPG


写真

道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」を連載中。

Instagram

カテゴリ: 道ばた猫日記
  • ツイート
  • いいね!

みにゃさまのコメント

そんな学校があるなて、羨ましいなぁ~*
若かったらもう一度、学生生活をしたくなります♪
つなくん、風格があってカッコイイ!

いろんな動物が一緒に暮らしている(人間もね)いいですね。

by りょう 2015-06-24 08:50

子猫の時のつな君かわいい〜。
つな君もキジトラ・コンビも精悍ないい顔してますね。
馬、猫、人間と区別無くそれぞれの命が尊重されててみんなが伸び伸びできる空間ていいですね。
そんな空間がどんどん増えていって欲しいなと思います。

by 才蔵 2015-06-24 17:41

つな君を囲んで、本当にみなさんいい笑顔。
普通の学校では教わらないことを、ここではたくさん学べそうですね。
私もこんな学校に行きたかったなぁ~。
かっこいいつな君は、アイドルというより、みんなの先生に見えますね。

by ちぃこ 2015-06-24 20:17

>りょうさん

私も、できることなら体験入学したいです(笑)。
やっぱり、「自然」と「動物」、この二つは、人が人らしく生きる上でなくてはならぬものですよね!

by 道ばた猫 2015-06-24 21:37

>才蔵さん

ほんとうに。学院、商店街、老人ホーム、喫茶店、宿、美術館…。猫とののびのび共生空間がもっともっと増えてほしいです~。もちろん各家庭でも!

by 道ばた猫 2015-06-24 21:42

>ちいこさん

そうですね。アイドルというより、見回り中の教頭先生って感じかな~。ここは若い先生が多くて、「教え方が優しくてわかりやすい」と、生徒の一人が言っていました。

by 道ばた猫 2015-06-24 21:46

ブログ掲載ありがとうございます!つな・こむぎ・もずく、今日もみんな仲良く元気です!
このブログを読んで少しでも動物たちに興味を持ってくれる方が増えるといいですね(^^)
このたびはありがとうございました!

by こんどう 2015-06-25 18:34

>こんどう先生

今日もみんな仲良く元気! なによりです。ツナ君の自由猫ぶり、みんなの笑顔、大空の下の馬たち・・・ほんとに素敵でした!
ありがとうございました~

by 道ばた猫 2015-06-26 09:49

学校の皆さんの懐の大きさというかおおらかさが素晴らしいですね。つな君と近藤先生のツーショットが本当に素敵です。これからも看板猫、頑張って下さい♡(もずくちゃんとこむぎちゃんも看板猫になれるといいですね~!)

by ゆーこ 2015-07-13 22:52

>ゆーこさん

近藤先生は、相談ごともしやすい、カッコいいお姉さんって感じでした。
この日、もずくちゃんとこむぎちゃんは、教官室の椅子の上で爆睡中でしたよ~

by 道ばた猫 2015-07-23 01:24