フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:愛知県名古屋市
【逮捕された飼い主さんが飼育していたシニアのトイプードル、のん君を保護しました】
関西の警察署の刑事さんからご連絡があり、逮捕された人のお家に犬が居た事からレスキューをお願い出来ないかとご依頼がありました。
当会の活動をSNS等で見てくださっていたようで普段から警察の方との連携している様子をご存知でした。
刑事さんは、とっても熱意のある方達で、逮捕されている飼い主さんに聞き取りをし、警察署で先にのん君を保護してくださっていました。
お話をいただいてから、当会代表は夕方までの予定を一旦全てキャンセルさせていただき、すぐに高速を走らせ迎えに行きました。
事前のお話で、まだ飼い主さんが勾留中との事。直接当会代表が飼い主さんと留置所で面会し、説得して所有権放棄書を貰う形でも構いませんと意向をお伝えしていていましたが、その後に刑事さんが飼い主さんと上手に話を取り付けてくださいました。
何故逮捕されたのかなどは分かりませんが、飼い主さん自身も近い未来、犬とまた暮らせる訳はなく、犬の幸せを考えたら手放すのが妥当だと刑事さんに話されたそうです。
犬種はトイプードル、名前は『のん君』と名づけました。
動物病院でも年齢は10歳から12歳ぐらいではないかと言う事でした。
あちこち体の状態がかなり悪いですが、皮膚の状態も酷すぎる為にまずは皮膚状態を落ち付けてから、全身の治療を開始する事になりました。
保護時、のん君は両目の視力がないように感じましたが、毛玉を取ったら片目が見えているようで安心しました。
のん君のお家はかなりゴミ屋敷状態だったようで酷い異臭でした。
一度も手入れされる事なく生きてきたのが安易に推測出来た程です。
あまりの毛玉と異臭でしたので、当会スタッフが急いでシェルターまで来てくれて数人係で毛玉の鎧を脱ぎ捨てる事が出来ました。
のん君の、これまでの生活は想像を絶する毎日だったと思います。
ワンコ達は家族を選べません。ずっと独りぼっちで悲嘆に暮れていたかと思うと胸が詰まります。
でも、明るい話としては、刑事さん達がのん君の存在を逮捕されている飼い主さんに確認し助けてくださった事です。
警察ではこのような場合、どのような対応がなされているか、以前公的な機関に聞き取り&質問をした際に教えていただきました。日本ではまだ飼い主さんが逮捕されても飼い主さんに対して、自宅で犬や猫を飼っているかなどの確認するシステムは無いと教えていただきました。
そんな中、今回のように心ある警察官の皆さん達が存在するからこそ、私達は定期的に救えているのだと思います。
ワンコ達の命の事も考え、普段から頑張ってくださっている警察官の方達もいらっしゃる事を皆さんに知って欲しいと思いました。
帰り際に刑事さんに『捜査などで大変な中、ワンコを迎えに行ってくださってありがとうございました。』とお礼が言えました。優しい刑事さん達に出会えて、のん君はラッキーでした。
のん君のこれからが笑顔一杯になれるようスタッフ一同ベストを尽くします。
皆様の応援で次々と重篤な子達がレスキュー出来ています。
ありがとうございます。
のん君の応援宜しくお願いいたします。
<ご支援くださっているみなさまへ>
この度もフェリシモ動物関連基金を通じて保護犬たちの応援ありがとうございました。
今年は中学から大学を中心に23校もの動物福祉授業を行う事が出来ました。
他にも警察や弁護士さんと連携し保護犬のレスキューに立ち会う事も多々ありました。
一歩一歩ではありますが、動物達に置かれた現状のゴールを目指して活動していきたいと思いますので 宜しくお願い致します。
この度はありがとうございました。
「一般社団法人SORA小さな命を救う会」
https://sora-chiisana.org/