フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:岩手県盛岡市
特定非営利活動法人もりねこは、保護ねこたちと譲渡ご希望のみなさまとのマッチングの場として保護ねこカフェを運営しております。
2017年からは、ノンキャリアのねこたちのフロアとFIV(猫エイズウイルス感染症)って、どんな病気?)キャリアのねこたちのフロア、という2フロアでの運営を行ってまいりましたが、諸般物価の高騰などにより2フロアの維持が困難になりました。
スタッフで検討を重ね、昨年10月にFIVキャリア専門の保護ねこカフェとしてリニューアルオープンする、という決断をいたしました。FIVキャリア、というと「病気のねこ」というイメージを持つ方も多くいらっしゃいますが、発症はしておりませんのでノンキャリアのねこたちと同様に元気に過ごしています。
もちろん、発症のリスクはありますが、天寿を全うするねこたちもたくさんいます。FIVキャリアのねこたちに対する理解を深め、譲渡に繋げたい、という思いもあっての決断でした。

ホットカーペットの上で思い思いに寛ぐFIVキャリアのねこたち
FIVキャリア専門の保護ねこカフェとすることでお客様が減ってしまうのではないかという不安はゼロではありませんでしたが、幸いなことに以前に比べてお客様の数が激減する、ということはありませんでした。
不思議なことに保護されるFIVキャリアのこたちは人懐っこい子が多く、ご来店くださったお客様の満足度も高いものとなりました。

お客様のお膝でくつろぐねこたち
譲渡につきましても、オープン当初は月に0~2匹、というペースでしたが、ちょうど1年経過するころの10月は7匹、11月は5匹、とペースアップしてまいりました(終生預かり含む)。
何度か通ってくださった方が迎えてくださることも多く、実際に触れ合っていただくうちにFIVキャリアの子たちもノンキャリアの子たちと変わらない、ということを実感していただけているのかな、と感じています。
保護ねこカフェでは上述しましたように「毎日が譲渡会」なのですが、ノンキャリアの子たちの譲渡を進めるために定期的に店外譲渡会も開催しております。
2024年11月には初めての試みといたしましてFeLV(猫白血病ウイルス)キャリア&ダブルキャリアの子たちの譲渡会を開催いたしました。

FeLV&ダブルキャリア譲渡会の様子
今回は初めての開催であること、FeLVキャリアの子たちへのストレスを最小限にとどめたいことから、もりねこと、岩手県内の保健所に保護されているFeLVキャリアの子たちに限定し、会場ももりねこ診療所での開催といたしました。
参加したのはもりねこの保護ねこ1匹と保健所に保護されていた2匹の合計3匹。そして、保健所から参加したダブルキャリアの子がトライアルが決まりました!

トライアルが決まったダブルキャリアの子。
岩手県内の保健所の職員さんたちも、土日に保健所や道の駅などで譲渡会を開催してくださっています。
ただ、保健所以外での開催の時は、FeLVキャリアの子たちはお留守番になるそうで、今回の譲渡会への参加をとても歓迎してくださっていました。
先住ねこがいるおうちでしたのでトライアルでの出発でしたが、先住ねこともすぐに仲良くなりめでたく正式譲渡となりました。
なかなか譲渡につながりづらいFeLVキャリアやダブルキャリアの子たちにおうちが決まったのは素晴らしいことだと思います。今後は終生預かりボランティアさんも増やしていければ、と考えております。
<ご支援くださっているみなさまへ>
みなさま、諸般高騰の折り、変わらずの応援、ご支援をお寄せくださり本当にありがとうございます。厳しい経済状況の中、後回しになってしまいがちな小さないのちに対して心を寄せてくださるみなさまのおかげで、もりねこは活動を継続することが出来ております。お心遣いに深く感謝申し上げます。
私たちもりねこスタッフも、ねこたちが日々快適に過ごせるよう、そして1日も早く優しいご家族に迎えていただけるよう、できることを模索し実行してまいります。日々の活動をする中で、応援してくださるみなさまがいらっしゃることがどれだけ励みになっていることでしょう。いつも本当にありがとうございます。これからも、引き続きの応援を賜りますよう、お願い申し上げます。
「特定非営利活動法人もりねこ」
https://www.morineko.org/