フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
「NPO法人どうぶつ弁護団」さまは、基金の活用方法のうち「動物との暮らしについての啓蒙活動」や「動物虐待の予防活動」に尽力いただいています。
市民シンポジウム『動物虐待問題について真剣に考える』 開催プロジェクト
実施日:令和6年9月8日(日)
実施場所:Stage Felissimo
当法人の設立目的である「動物虐待防止」を実現するために、動物虐待を見過ごさない風潮を作っていくことが大切だと考えて、当法人初となる市民シンポジウムを令和6年度に主催することにしました。
シンポジウムの開催を周知するチラシの作成・配布や宣伝・参加者の集客を行った結果、シンポジウム開催前日時点で186名からお申し込みがありました。
シンポジウムは
公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの杉本彩代表理事の講演から開始されました。虐待されても逃げることができない動物たちのことを想い、壇上で涙されるシーンもあって会場内は一体感に包まれました。「動物虐待問題をなくすために自身にできることは何か」を考えるきっかけになったのではないかと思いました。
次に講師として登壇されたのは、神戸市獣医師会副会長の佐々井浩志先生です。獣医師としてどのように動物虐待事件に関わり、動物虐待の判断をするためにどのような検査をして傷病や死亡の原因を判断するのか、などについてお話いただきました。
体の表面上では確認ができない虐待が疑われる症例において、CT検査を用いて虐待の可能性を指摘できる例などをご説明いただくと、「虐待」を証明することへの難しさを感じていた方々から、希望を見出せたとの感想がありました。

≪会場内の様子≫
そして最後に、当法人の理事長の細川敦史より、当法人の活動内容と虐待された動物を所有者の同意なく保護することができないか、「緊急一時保護制度」の導入などについてお話をさせていだきました。
このシンポジウムの様子は毎日放送で報道されました。

≪どうぶつ弁護団の活動を報告している細川理事長≫
シンポジウムに参加された方からは、
「動物虐待を事件として扱ってもらうにはやはり専門家の介在が必要ですね」
「動物虐待を見つけたら、まず通報することが大事なんだ」
「今まではかわいそうな話は見ない、聞かないようにしていたが、現実を知って解決策を考えていこうと思えてよかった」
などのお声をいただくことができました。
また、シンポジウム終了後に実施した三者対談とシンポジウムの様子は動画にまとめて、賛助会員へアーカイブ配信しました。

≪シンポジウム終了後の三者対談の様子≫
写真左から 細川敦史理事長(どうぶつ弁護団)、杉本彩理事長(動物環境・福祉協会Eva)、中島克元副理事長(どうぶつ弁護団)

≪開会の挨拶をするどうぶつ弁護団の中島副理事長≫
当法人は、虐待をされても訴えることができない、声なき動物を護りたい、動物の代弁者として活動をしたいと考えています。動物虐待を見過ごさない風潮をさらに醸成するべく、次年度以降も啓発活動に取り組みながら、所有者のいる被虐待動物の緊急保護制度の導入についての法制度への提言もしていきたいと考えています。

≪シンポジウム終了後に参加者をお見送りするメンバーたち≫
<ご支援くださっているみなさまへ>
当法人はシンポジウムを開催するための費用の一部として、「フェリシモ わんにゃん基金」からの助成金を活用しました。このシンポジウムには、兵庫県下で活動をされている動物関係の団体様に多数ご参加いただき、動物虐待を防止する必要性と動物虐待防止に向けた問題意識を共有することができました。
これからも市民の方々と一体になって動物を代「弁」し、「護(まも)」る活動をしていきたいと考えています。本当にありがとうございました!
「特定非営利活動法人 どうぶつ弁護団」
https://animal-dt.org/