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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2025年01月27日

「一般社団法人あにまるあいず」さまの活動レポート(2023年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:愛知県東部

①ホスピス枠の継続
近年、行政でも健康で比較的若く、飼いやすい性格の収容犬猫の里親探しを積極的に行っていますが、高齢や病気・負傷犬猫は殺処分対象になってしまいます。犬猫の殺処分をなくすには、このような犬猫を受け入れることが不可欠と考え、昨年度より、行政から一般譲渡できない「ホスピス枠」の犬猫の引き取りを始めました。

このような犬猫がどうして行政にいるのか?
・放浪していても飼い主が迎えに来ない(飼い主が探していないと思われます)
・「飼い主が施設に入るから」「飼い主が亡くなったから」と、飼い主の家族が行政に持ち込む
この2点が、とても多いです。
今まで踏み込めなかったエリアなので知りませんでしたが、予想以上に多い頭数でした。

昨年度は1年間で13頭の犬猫を引き取りました。13頭のうち、1頭の犬と1頭の猫を看取りましたが、幸運にも8頭の犬猫に新しい家族ができました。引き取っていなければ、この子たちはすべて殺処分される対象でした。

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昨年度、行政から当会にやってきて、今年4月に里親さんが決まった「くるる♂」。目が見えず、耳も聞こえませんが、里親さんが決まりました。1日2回散歩に行っているそうです。

このホスピス枠は、
・医療費がかかる
・医療ケアの時間を要する
・里親さんが決まりにくい
という点があります。どうしても、沢山の犬猫を引き取ることは難しいです。

今年度もホスピス枠を継続して行うことが決定し、既に2頭の犬を引き取りました。1頭は高齢の雑種犬(オス)です。皮膚病が酷く、腎不全の兆候が見られ、がりがりに痩せています。

もう1頭はキャバリアミックス(オス)です。

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爪は伸び放題で、肥満で、外で飼われていたのかフィラリア陽性です。親指を負傷して化膿しており、痛みから歩けず、親指の切断手術をしました。大切にされていなかったのは明らかです。


②ブリーダーの廃業

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昨年度の終りから、ブリーダーの廃業による猫の引き取りをしています。昨年度は9頭の猫を引き取り、今年度は同じ現場から更に3頭を引き取りました。5歳以下の猫が多く、栄養状態が悪い猫もいるものの、皮膚や毛の状態が良いのは幸いでした。そのお陰か、手元に居る猫のほとんどに家族ができ、引き取りを継続していきます。


<ご支援くださっているみなさまへ>
当会は、「犬猫の殺処分ゼロ!」を目指し、2008年より豊橋市を拠点とした団体を立ち上げ、2020年に法人化し、行政(豊橋市保健所や動物愛護センターを中心に愛知県内の行政)からの犬猫の引き取りや、地域の野良猫のTNR(不妊去勢手術をして元居た場所に戻す)活動を行っています。
全国の犬猫の殺処分数は年々減少していますが、まだまだ助けられる命があります。
行政からは一般譲渡できない(=このままでは死んでしまう、あるいは殺処分になる)、治療が必要だけど回復を見込める猫や、人工保育が必要な乳飲み子猫を優先して引き取ってきました。

私たちが「行政から犬猫を引き出す」ということは、これから殺処分されると思われる犬猫の前を通り過ぎ、当会が引き取れる犬猫を選び、再度殺処分されると思われる犬猫の前を通って帰宅します。
自分の一言で、その子達の生死が決まってしまう。本当に、辛くて、苦しくてたまりませんでした。

当会がずっと目標にしてきたこと。
それは、今まではできなかった
・人馴れが難しく殺処分になる犬猫の引き取り
・「高齢だから」と殺処分になる老犬老猫の引き取り
・行政では治療できない病気や怪我をした犬猫の引き取り
・末期の病気の犬猫の緩和ケアや看取り
です。

これはスタッフ一同、同じ気持ちでいます。今までもこのような犬猫を手元に引き取ることはありましたが、視野に入れていたわけではなく、そうせざるを得なかった状況でした。
スタッフ宅の飼い犬飼い猫、活動当初から保護していた犬猫達が寿命を全うし、場所を空けてくれました。
ここ数年、成犬や成猫、慣れない犬猫、ハンデのある犬猫を迎えてくださる方が増えました。そして、活動を応援している方々がいます。
スペース面、経済面からも、沢山は難しいのですが1匹でも多くの犬猫が生きられるように頑張っていきたいと思います。
行政で殺処分される犬猫を見る度、「泣くもんか。泣いても何も変わらない。」と自分に言い聞かせ、「いつか、ここにいるような犬猫を引き取りたい」と思い始めてから10年以上経ち、ようやく一歩前に進めたように思います。

今までの活動を継続しつつ、今後も何かできることはないかと模索しながら、引き続き全力を尽くしていきたいと思っています。
今回頂いた助成金は、医療費の一部に充てさせて頂きました。今回の御支援して下さった皆様に、スタッフ一同心よりお礼申し上げます。



「一般社団法人あにまるあいず」
https://animaleyes2008.web.fc2.com/
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