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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2023年08月30日

「たんぽぽの里」さまの活動レポート(2022年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神奈川県相模原市・千葉県千葉市・茨城県・東京都

♪今回の活動報告ではいつもはたんぽぽの里で取り扱わない犬たちの保護があります。
飼い主の息子さんより通報された事案でありその頭数は犬97頭。猫79頭でした。
たんぽぽの里の附属病院であるたんぽぽキャットクリニック総出でのレスキューとなりました。
飼い主との話し合いも何度も挫折しました。一切の関係を断られもしましたが、そこは諦める事なく、飼い主の側に立って会話を試み、行政や警察も交えての対応となっていきましたが、ボランティアにとっての敵が多頭飼育崩壊した飼い主ではなく、まさかの神奈川県でした。
それでも心ある行政職員も多くいる事から、なんとかレスキューを終えることができましたが、保護場所がなく、犬も猫もボランティアの手弁当での保護。
神奈川県動物愛護センターは警察案件の動物は預かる場所ではなく、国にそう言った施設を立ててもらえとも言われ、ボランティアが無理して保護する必要はないので、たんぽぽの里が対応できないならば、そのまま現場においておけばいいとさえ言われました。
私たちボランティアは、命ある動物が安全に幸せになるために、何かできるかを常々考えているので「現場で死んでしまう動物は、飼い主の責任で私たちの責任ではない」と言い放った言葉は動物の福祉に携わる行政職員の言葉とは思えませんし、辛辣な言葉でどれほどのボランティアが傷ついたかは計りえません、
それでも多くの動物たちに、初期医療をかけ狂犬病のワクチン、トリミング、ワクチン、健康診断、必要な治療をする中でも、数頭が保護が遅れた事で命を落とすといった悲しい現実があります

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毛玉だらけで犬とは思えない状況。

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悪臭を伝えられないのがとても悔しいですが、この後シャンプーをしました。

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外に犬は約60頭、吹きさらしの人の住めない家の中に30頭以上。亡くなったわんこもいました。

多頭飼育崩壊は国としても対応を始めましたが有識者の方々の意見で作られたマニュアルが活用されないことが多く、とても残念です。
まだ氷山一角として多頭飼育崩壊はあります、今後、高齢者からの放棄も増えてきます。
家族や知人、近隣でのみまもり強化は必須の課題です。

♪6月に交通事故で保護した陽くんがFIPになり、治療を開始しました。
幸いにも治療が功を奏し元気な罹患回を迎えることができました。
しかしながら、骨折のプレートが神経にぶつかり、再度、抜ピンをする手術を行うことになり、スタッフ一同、再発するのではと不安を抱えましたが現在元気にしております。
負傷猫が多く運び込まれることもあり、交通事故、行き倒れなどなど、保護を必要とする猫は多く、頭を抱えることも多くありますが、麻布大学との保護不動物に関す協定を結んだことで、重篤な状態の猫たちにも手を差し伸べられるようになってきております。たんぽぽの里の猫は、たくさんの獣医療関係者に手を差し伸べていただきながら、また、多くの方々のご支援で保護活動を継続できております。
本当にありがとうございます。

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保護時のはるちゃん

よろしけば、こちらもご覧いただければ幸いです。
元気なはるちゃんの動画見られます
https://www.tiktok.com/@tanpoponosato/video/7235215012774563090


<ご支援くださっているみなさまへ>
たんぽぽの里の石丸です。毎年多くのご支援をいただき心から感謝しております。
多頭飼育崩壊でも支援を募る時間の猶予さえない現場が多くありますが、フェリシモ基金のおかげでなんとか頑張ろうと諦めることなく対応できている事にお礼申し上げます。
ウクライナ・ロシアの影響を受け、保護活動も色々な面で高騰化しており、たんぽぽの里では電気代も倍以上となっておりますし、フード供給もままなりません。
毎年、何百頭の猫を保護しておりますが、最近では行政の猫より一般の方からの保護や相談がとても増えております。保護活動をするにあたり、ボランティアだけでは継続できない大きな壁があります。
行政、獣医師が三身一体となって対応したいところですが問題は山積みです。しかしながら、たんぽぽの里は、保護猫にも医療をという思いからたんぽぽキャットクリニックを5年前に開院・現在は臨床経験豊富な獣医師や大学病院頭の協力を得て対応に当たっております。たくさんの里親さんが相談できるクリニックにもなってきましたが、保護猫との同じスペースでのTNRや初期医療などの問題から、現在、支援物資置き場でお借りしている場所を保護猫の医療を優先したゾーンをオープンさせるために日々検討を重ねております。
殺処分されない為に、持ち込みを減らす。それは収容を断る事ではなく、野にいる猫たちの避妊強制手術、子猫たちの保護、軟化・譲渡を行って本当の意味での持ち込み0を目指していきたいと思っております。

たんぽぽキャットクリニックの院長が、今後の保護活動に関してクラウとファンディングの際にコメントをしておりますので、獣医師目線での保護活動に関しても宜しければ目を通していただければ幸いです。



「たんぽぽの里」
https://tanpopo-nyans.amebaownd.com/
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