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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2022年10月03日

「特定非営利活動法人 アニマルレフュージ関西」さまの活動レポート(2021年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:大阪府(本部・シェルター)、兵庫県(シェルター)、東京(事務所)

今回は現在(6/21時点)対応中の多頭飼育崩壊現場の報告をしたいと思います。

3月の終わりに飼育している犬たちを手放したいという相談が高齢男性から入りました。
自身が高齢になり動物のお世話が体力的に難しくなってきたことや田舎で独居生活を続けていくことに限界を感じたことで引っ越しを検討し始めたが、たくさんの犬たちを連れていくことはできないので引き取り先を探すことにしたそうです。
元々は1頭の雌をペットショップで購入し、翌年に雄を迎え入れたことで繁殖がはじまったとのことでした。最初の頃は産まれた仔犬を譲っていたが、年々手元に残る頭数が増えていくという典型的な多頭飼育崩壊のパターンです。

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いつも思うことですが、最初のうちに不妊去勢手術をしていれば最初の2頭にしっかりと愛情とお世話の手間をかけてあげられたのに、と悲しくなりました。

相談の時点では24、5頭を飼育していると話しており、頭数もかなり多く、金銭的にも無償に近い条件で引き受けてもらえる団体が見つからなかったそうです。
不妊去勢手術も大半が受けていない状況で、これ以上数が増えると対応が難しくなるため早急に引き取りの準備を進めていきました。

4月の上旬、初めて現場に入った際には、まず犬たちの状態が悪いことに目が留まりました。疥癬の症状を疑うような皮膚と痩せ、比較的若い個体の人馴れの希薄さなどからお世話が行き届いていないことは明白でした。暮らしている環境は不衛生でしたが、多くの犬が鎖で繋がれていなかったために糞尿で汚れている犬はほとんどいませんでした。

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4月に2度、5月、6月に1度ずつ、計28頭を収容しましたが、まだ現場には数頭残っています。やはり飼い主自身が全数の把握をしておらず、これも多頭飼育崩壊によくあることの一つです。
繁殖をする前に雌犬たちの引き取りを全て済ませることができたのは幸いでした。

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収容した犬たちは虫下し、ワクチン、不妊去勢手術、マイクロチップ挿入など必要なケアをしながら、譲渡に向け、スタッフたちがトレーニングや日々のケアをしています。性格は怖がりが多いですが、比較的小さく扱いやすいため少しずつ譲渡が進んでいます。
里親さまも彼らが暮らしてきた過酷な状況を聞いて、行動や性格の特徴をよくご理解いただいています。やっと、大切にしてくれる飼い主さんと出会えてよかったね!お幸せに!

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<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもアニマルレフュージ関西(アーク)の活動をご支援いただきまして誠にありがとうございます。
日本各地で保護団体さんが動物のレスキューを盛んに行っていますが、まだまだひどい環境で生活を強いられている動物たちがいるのが現状です。
今後も助けを必要とする動物たちに手を差し伸べるため、活動を続けて参りたいと思います。
今後ともアークの活動を温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。



「特定非営利活動法人 アニマルレフュージ関西」
http://www.arkbark.net/
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