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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2022年06月20日

「神戸市人と猫との共生推進協議会」さまの活動レポート(2021年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神戸市内

神戸市人と猫との共生推進協議会では、2017年4月の設立以来、野良猫の繁殖制限事業として2021年12月までに神戸市内約740地域で約9,750匹の不妊去勢手術を実施しています。
 繁殖制限事業の流れは、地域の方から「地域猫活動等への支援申込書」を申請していただき、協議会に設けられた事業部会(獣医師会、保護活動団体で構成、神戸市がオブザーバーで出席)で審査を行います。支援が決定すれば、原則1月間でその地域のTNR(捕獲・手術・リリース)を行います。TNRの前には、捕獲器を設置する周辺住宅に周知チラシを配布し、理解と協力を求めています。なお、不妊去勢手術費用については、全額協議会が負担し、繁殖制限事業の実効性を図っています。

事例1
神戸市内のA自治会には、平成30年からTNRの支援を行っています。自治会として、神戸市の地域猫活動団体にも登録しており、これまでにNPO法人神戸猫ネットのサポートを受けながら約50匹のTNRを行ってきました。
自治会が地域猫活動団体になっていることから、多くの餌やりさんも協力的で、通常の支援を行っている地域よりも広域ではありますが、計画的にTNRが進んでいます。本年も9月末から10月にかけて地域全体に捕獲作業を実施し、オス6匹、雌8匹の計14匹を不妊去勢手術しました。
地域が広いことから、生息数も多く、未手術の猫から子猫が生まれたり、周辺地域から入り込んできたりと、今後もしばらくはTNRを継続して行う必要があります。
自治会では、毎回TNRの実施前には、「地域猫一斉捕獲(避妊活動)へのご協力とお願い」というチラシを配布し、会員の皆様に周知しています。また、TNR実施後にも会員の皆様に「地域猫一斉捕獲(避妊活動)が無事終了!」として、実施結果を報告しています。  自治会が主体となって地域猫活動を実施している地域は、まだまだ多くありませんが、今後の先例として、PRしていきたいと考えています。

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事例2
神戸市内のB地域では、餌やりさんが不妊去勢手術を怠り、10数匹にまで増えてしまい、周辺地域から保健所や協議会に猫の糞尿等で迷惑を受けているとの相談が多く寄せられました。このため、事業部会に諮り、2021年12月に協議会直営でTNRを実施することとし、雄7匹、雌5匹の計12匹の不妊去勢手術を実施しました。
当該地域は、周辺にも多くの野良猫が生息しており、同じ年の3月に22匹TNRしています。当該地域の自治会が地域猫活動団体登録をし、その一環として、地域全体を計画的にTNRすることが望ましいのですが、地域での理解がまだまだ不十分で、それまでに至っていないのが、今後の課題と考えます。

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<ご支援くださっているみなさまへ>
本協議会は、神戸市の補助金、企業・団体の寄付、募金で事業を賄っています。コロナ禍でもあり、行政の支援だけでは十分な活動ができず、支援をいただく皆様のおかげで、毎年多くの野良猫の不妊去勢手術ができています。
 協議会事業は5年目を迎えましたが、TNRの支援申込は減ることはなく、本年度も手術数は2,000匹以上になる見込みです。一方で、神戸市動物管理センターへの子猫の持ち込みが年々減少しており、これは協議会事業の成果と考えています。
今後は、コロナ感染症の発生状況も見ながら、2021年10月にオープンしたこうべ動物共生センターで本協議会主催の譲渡会も開催する予定です。
フェリシモ動物関連基金をとおして全国の皆様から支援をいただいていますことにこの場をお借りして感謝申し上げますとともに人と猫とが共生できる街づくりに今後もお役に立てるよう頑張ってまいります。



「神戸市人と猫との共生推進協議会」
http://www.kobeneko-happy.com/index.html
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