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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2016年02月24日

7人と3匹

京都の猫又さんに会いに行ってきましたぁ。

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子猫のときからおじいちゃん


白黒のはちわれ猫の名まえは「じいにゃん」。由来は子猫のころからおじいちゃんのような顔立ちだったからだそう。やっと名まえが年齢に追いついた18歳のおじいちゃん猫です。

飼い主の安嶋美知(やすじま・みち)さんが子猫のじいにゃんと出会ったのはペットショップ......ではなく、その片隅に雑に置かれた「無料猫」と書かれた檻の中......。今では考えられない状況にゾッとしますが、見つけてもらったのが美知さんで本当に良かったなぁ。でも猫好きというよりは、もともと実家で犬を飼っていた犬好きの彼女が、なぜ猫を飼うことになったのでしょう?

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いらっしゃーい。

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実は、最初は一緒に居た猫好きの友人が子猫のじいにゃんを譲り受け、家に持ち帰ったのですが、ご家族の了承を得ることができなかったのです。「返却するしかない」とあきらめかけたとき、救いの手を差し伸べたのが美知さんでした。
「そんなんだったら私が引き取るね」

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貫禄ありますなぁ。

そういえば、実家の犬も母親が友人から「仕方がなく」引き取り、またじいにゃんのあとにやって来た黒猫「チョコら」も美知さんの友人宅の事情で飼うことができず安嶋家にやってきたのでした。
どれも共通することは「こちらの意思ではなく」犬猫が自然と入り込んでくるということ。とても興味深い家系です。家族みんにゃの放っておけない性格はもちろんのこと、犬猫の方も飼い主を選んでいるような気がしてきました。だってこの家、優しくて居心地いいもんなぁー。

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猫と子どもは得意なテーマ。

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少し臆病な黒猫チョコら(13歳)と姪っ子のさほちゃん。




勝ち気な食いしん坊


好奇心旺盛、肝っ玉が座っていて、ボス猫気質。若かりし頃はお風呂場の小窓から脱走したことも。じいにゃんの耳カットは去勢の「さくら印」ではなく、リアルガチな決闘で負傷したもの。強気な性格がうかがい知れます。顔がやられるのは気が強い証拠、弱い猫は後ろを見せるため逆に顔は無傷になりがちといいますからねぇ。そのためこの家でじいにゃんに向かって行く猫はいません。多頭飼いは万事丸く収まりました。

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おお、勝ち気な顔をしておる。

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わしゃー百戦錬磨にゃー!


最大6kgに迫った体重も今では2.5kgに。かかりつけのお医者さんからは「もっと食べても良いよ」と食いしん坊のじいにゃんには嬉しいお言葉をいただいており、これ以上体重が減らないよう食事の量に気を使っています。あと高齢猫で気になるのはやはり腎臓ですが、現時点で問題はなく、これで美知さん出勤時のお父さまの密かな楽しみ、おやつちゅ〜るの時間も死守されるのでした。
(ちゅ〜るとはスティックタイプのウエットフードのこと)

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ワイルドだろー?

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歯周病を患い、食べづらそうなのでカリカリは小粒のものを。



いつでも人が家にいて


ストレスを与えないのはもちろんのこと、大物でストレスを感じないのがじいにゃん。美知さんが15歳から思い立ったという月1回の定期検診も平気な顔で通っているそうです。
また、安嶋さんはご実家暮らしで、両親、妹さん夫妻計7人の大所帯。家にはいつも誰かがいてということが、じいにゃん長生きの秘訣なんだろうなぁ。姪っ子のさほちゃんもこの部屋に遊びに来て楽しそうにしているし、私が近づくと後ずさりするチョコらとも当然仲良しなのです。

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猫は「守ってあげたい」存在だという美知さん。でも私は猫と遊ぶさほちゃんを見ていて逆に「守られている?」とふと思ったのです。子どもだから余計にそう感じたのでしょうが、大人でも同じなんじゃないかなぁ。家族に心の安らぎを与える猫の存在って不思議!ますますのめり込んでしまう私がいます。

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いっぱい愛されて、いっぱい長生きしてねー。

あと1匹......
じつはタイトル通り、この家には3匹の猫がいるのですが、1匹押し入れからどうしても出たくないと......。三毛猫のあんみつちゃん、驚かしてごめんなさい!まだまだ修行が足りませぬぅー。



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猫又トリップライター紹介

ケニア・ドイ

1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。

http://kenyadoi.com

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カテゴリ: 猫又トリップ
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