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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年01月18日

「地域猫啓発団体ねこ☆にゃらーず)」さまの活動レポート(2014-15後期)

タイトル: フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:愛媛県松山市近郊

●昨年から高齢者が飼育していた猫の放棄が続き、高齢者放棄の保護猫が増えたことが印象的でした。
高齢者放棄猫はだいたい5歳を超えて10歳越えの個体が多く、新しい環境に馴染んでもらうまで世話に大変な労力を費やすことになりました。放棄された猫も多大なストレスがかかり大変でした。

【1例目は「ゆきちゃん」という猫。5歳くらい】
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飼い主さんは高齢者で持病があり今も入院中で退院が難しい状況です。
「ゆきちゃん」はもともと気難しくプライドの高い猫で環境に馴染んでもらうのに2ヶ月かかりました。
今までずっと1匹で室内飼育と来客の少ない家庭だった為非常に神経質で他の猫が受け入れられない猫のため猫ボランティア泣かせで困りました。
1匹だけで飼育する分にはいいのでしょうがもしものために適応能力に幅を持たせる飼育の必要性を感じました。緊急事態は保護者の喪失だけでなく災害時にも非常に有効だと感じるので1匹だけで猫かわいがりの飼育でなく協調性を学ばせることも大事だと思います。
現在ゆきちゃんは猫ボランティアの保護場所という多頭飼育場所に適応してます。すごく時間がかかり 今も保護場所で偉そうですが環境に対する適応度も高くなりと他猫をなんとなく受け入れてる状況です。
また普通の家庭で過ごせるよう現在里親探し中です。


【2例目「みけ」ちゃんという猫。15歳】
独居高齢者が飼育していた猫ですが高齢者の方が亡くなり知人が引き上げお世話することになりました。この猫も他猫を受け入れることが困難で攻撃的な性格のため他の保護猫のストレスが高かったです。15歳ということで保護して6ヶ月ほどで腎不全で死亡しました。以前の飼育者が一度も病院へ連れて行ったことも無いという状況だったので餌も残飯が主だったようで保護したときには重度の腎不全で補液の処置や通院に手間がかかりました。


【3例目「ちび」という猫 6歳くらい】
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飼育者は高齢者で入院が決まり家族が猫の飼育に協力的ではないため飼育放棄となり保護という経緯にいたりました。
とにかく「ちび」はすごい気が小さく神経質な為保護して数日は餌を食べず点滴と強制給仕という手間からスタートしました。他の猫が怖くて仕方ない状況で保護から3ヶ月たってもケージの隅から動かないことで他猫の存在が薄いところへ移動させ半年たってようやく保護部屋を少しづつ動くことができる程のデリケートさに骨が折れました。動かないことで筋力が落ち少し痩せましたが最初が太り気味だったため良いのか悪いのかといった感じです。
今も譲渡会に連れて行けるほどメンタルが強くないのでゆっくり里親探し中です。
人間は大好きな固体なので他猫のいないのんびりしたところで過ごしたほうがいいと感じる子です。
家族の同意なくして動物の飼育は難しいということが如実に現れた事例で動物を飼育する責任と義務について考えさせられる一件です。

他にも施設への入居で放棄された猫、保健所に入れられて引き出した猫がたくさんいます。
どの固体も人間は大好きなのですがボランティア宅の集団生活に馴染むのが当猫にとってはすごくストレスがかかり体調を崩すことも少なくありません。

今後も高齢者飼育放棄の犬猫は増えていくと思います。
できることに取り組んでいく次第です。
第2の人生に犬猫を、と考えて譲渡会にこられる方や年老いた両親に、とお考えの方もういちど現実を知る必要があると思います。現在保健所に入る犬猫の3,4割が高齢者飼育放棄の現実です。
終生飼育が難しい年齢であるのなら一時預かり等のご検討を願います。

人間に大事に飼育されて人間に信頼をおいている犬猫の最後が保健所の殺処分ではあまりにむごいです。
どうか宜しくお願いします。

最後に良いご報告として昨年末から中々縁が掴めず残っていた子猫(中猫)達が順調に譲渡が決まり11月から4月末まで4匹に終の棲家が出来、成猫2匹も譲渡が決まりました。
保護から3年かかった猫もいますし保護から半年以上は経っているので大変でしたがご支援下さる方のご尽力もあり有難く嬉しい限りです。

<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもご支援下さり大変助かっております。「小さな事からコツコツと」でもう6年経ちました。
譲渡数は関わっただけで180匹以上を超え野良猫の不妊手術(TNR)は300匹近い数になりました。
不妊手術を実施した野良猫の多い公園では着実に成果が見えて参りました。
皆様の温かいご支援のおかげです。有難うございます。
地道に続けて参りたいと存じます。
今後も宜しくお願い致します。


「地域猫啓発団体ねこ☆にゃらーず」
HP: nekonyaraz.web.fc2.com
Blog: http://blog.goo.ne.jp/neko-nyarazu
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