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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2015年04月17日

「動物ノート」さまの活動レポート

みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ 「動物ノート」さまより活動レポートが届きました。
(実施場所:静岡県東部 及び 福島県)

●伊豆市大野の猫問題への取り組み
山間にある50戸ほどの自治会では、これまで数年ごとに自治会が飼い主のいない猫を捕獲処分していたという。
法改正もあり行政が引き取りに難色を示した為、自治会役員達が独自に捕獲を強行しようとした事を、猫好きの住民達が当会に相談。
まるで話し合いにも応じようとしない役員達を行政と共に根気よく説得。まず強制駆除を止めさせ、自治会の会合にてTNRや地域猫活動について説明。
猫に関わりのある方達を個別に訪ね、猫調査をしながら不妊手術を薦める。
結果「域猫の会」を立ちあげ、9月に一斉TNRをおこない17匹を不妊手術。猫達の給餌を始めトイレの設置など促し、すでに手術済の猫達や飼い主のいる猫を含め、 総勢30匹程の猫達が、平和裏に管理される事となった。

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伊豆市の地域猫活動。
何カ所かあるエサ場とトイレの一つ。今回の問題で、自治会の結束が深まり 人間関係にも良い影響があったと、嬉しいご報告も頂いている。

●スペイイヤー千本など、基調活動
この所、行政での引き取りが難しくなった事を受け、捨て猫が微妙に増えていた。
特に、管理者の曖昧なコロニーは、どんな猫が生息するかの把握も難しく、「全頭手術」とうたった当会のプロジェクトに影響してきた。
また、猫を集めていた「自称ボランティア」の年配者が1年前に亡くなった事をうけ、最大級コロニーの管理にも関わらざるを得ない状況となり、 各所で不妊手術だけでなくのみ取りやフード支援も必要となってきた。大幅な生息数減少を為し遂げたが、今後の持ち込みを防ぐ事が課題。

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餌やりが亡くなったホーディング現場。引き継いだ餌やりさんにのみ取りの支援をしたときの様子。
もちろん不妊手術を始め、医療やフード支援もしている。

●譲渡会開催
犬部わんわんお助け隊(犬の譲渡ボランティアグループ)とコラボし、毎月譲渡会を開催。各種検査やワクチン・不妊手術を始め、 譲渡前も譲渡後も共に精査した里親会を心がけている。
この半年で、犬1匹・猫20匹程を譲渡。その後の追跡調査も欠かさず行い、飼育指導などのフォローもしている。

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沼津市役所前広場での譲渡会の風景。
沼津市を中心に、毎月場所を変えて開催されている。

●TNR推進プロジェクト
先のI港での新しいボランティアがアニマルホーダー(動物の管理が出来ないのにも関わらず抱え込んでしまう)となった事を踏まえ、 違う角度から新人ボランティア達にアプローチ。
定期的な勉強会も開催数を抑え、ボラさん達と直接現場に出る事で経験を積んで戴く事を中心にした。
昨年発足し、急成長した裾野市のボランティアグループとは、しばしば連携して地域廻りをし、 電話相談などに応じながら的確に地域問題解決のアドバイスをさせて頂いている。
更に、地元の個人ボランティアも自前の捕獲器を使用するなど、着実にTNRの輪が広がっている事を感じる。

●今後の展望など
この半年のTNR数は、事務局の基調活動だけでも200匹を軽く超える。
地元での活動が広く知られるようになった事で、近隣の市町村からの依頼も多くなった。
自然豊かな伊豆半島では、苦情が表立って問題になりにくい事や助成金がない為、不妊手術はなかなか進まず問題も手つかずだったが、 千本やS町・裾野市の活動実績を元に行政と協働しながら、いよいよ手つかずの地域にも着手。千本同様先の見えない現場ではあるが、根気よく取り組んでいきたい。
11月に始まる生活保護者の飼い猫支援プロジェクトの準備段階で、すでに社会福祉協議会などから前倒し依頼があり、 取り組みの必要性を改めて認識。通常のプロジェクトの合間の活動となる為、活動メンバーの負担も格段に増えた。
不妊手術のオンシーズンである2月までの取り組みを予定していたが、プロジェクトの重要性を踏まえ、期間を設けず基調活動とする事も検討。
顧問獣医の負担増が予測される為、長期計画とする事で息の長い活動を目指す。
生活保護という特殊な分野の為、情報公開を始め、行政との連携も未だ上手く言っているとは言い難いが、アプローチの方法を模索しながら取り組んでいきたい。


<ご支援くださっているみなさまへ>

行政と連携し処分数を減らす為の具体的な活動が、いよいよ本格的取り組みとなって来ましたが、着手して初めてまたその必要性に改めて身の引き締まる思いです。
行政での引き取り拒否が、多頭飼い崩壊や捨て猫に繋がらないようフォローする為には、並大抵ではない時間や資金が必要です。
今後も独自の地域廻りや捕獲率が高い当会のTNRテクニックを生かし、着実な繁殖抑制を目指して行きます。
どうぞこれからも、宜しくご支援の程、お願い申し上げます。

「動物ノート」
http://doubutu-note.jp/
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